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台湾のおすすめ釣りスポット~川・渓流編。ハヤ&台湾マシール。

台湾のおすすめ釣りスポット~川・渓流編。ハヤ&台湾マシール。

どーもこんにちは。

釣り好きの台湾マスターです。

さて、今回は台湾のおすすめ釣りスポット〜川・渓流編をお送りしたいと思います。

私は基本的にはルアー釣りしかしないので、今回の川・渓流編もルアー釣りの対象魚です。台湾の川・渓流でルアーでよく釣れる川魚はハヤ(オイカワ)です。そして最近特に人気なのが台湾マシールです。

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台湾でよく釣れる魚

ハヤ

ハヤって日本語で調べましたが、コイ科の中型で細長い体型の魚の総称だったんですね。非常に便利な名称ですね。で、台湾にいるルアーで釣れるハヤはというと、大体以下の2種類が有名です。

臺灣鬚鱲(日本語名:タイワンアカハラ)

画像元:台灣生物多樣性資訊入口網

学名:Candidia barbata

俗称:臺灣鬚鱲、鬚鱲、憨仔魚、一枝花、山鰱仔、臺灣馬口魚、馬口、臺灣馬口鱲、臺灣縱紋鱲、豆仔魚

この魚、台湾ではよく「馬口」と呼ばれ親しまれています。

清流に棲息し、スプーンでよく釣れる魚です。

粗首馬口鱲(日本語名:タカサゴオイカワ)

画像元:台灣生物多樣性資訊入口網

学名:Opsariichthys pachycephalus Günther

俗称:粗首馬口鱲、厚頭馬口魚、溪哥仔、紅貓、苦槽仔、闊嘴郎、粗首鱲

こちらではよく「渓哥xi1 ge1」と呼ばれている魚です。この「渓哥」、直訳すると「渓流のお兄さん」という意味なんで、「川のアンちゃん」とでも呼んでおきましょう。

この魚もスプーンでよく釣れます。

正直、タイワンアカハラもタカサゴオイカワもどっちがどっちなのかよくわかりません。

さかなクンレベルにならないと見分けがつかないと思うんで、「ハヤ」で一括りにまとめていいと思います。

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何氏棘魞(日本語名:不明。通称台湾マシール)

画像元:環境資訊中心

学名:Spinibarbus hollandi Oshima

俗称:捲仔、何氏棘鲃、光倒刺鲃、更仔、留仔

この魚は台湾では「捲仔(卷仔)juan3zai3」と呼ばれることが多い魚です。

日本語名はありませんが、インドやネパール等で釣れる「ゴールデンマシール」と非常によく似ていることから、「台湾マシール」と呼ばれています。

以前は外来種とする向きもありましたが、最近の文献をみると台湾固有種の魚として扱われています。

元々は高雄・屏東の渓流に棲息する魚でしたが、近年になって花蓮や北部の川にも放流された結果、国内外来種として自治体が頭を抱える問題に発展しています。というのも雑食性の貪欲な魚なのでなんでも食べちゃうからなんですね。

「研究:特有種何氏棘魞族群恢復快 遺傳多樣性卻不足」という記事に台湾マシールについて詳しく書かれていますので、中国語が読める方はご参照ください。

大物となれば60㎝を超え、強烈な引きを楽しむことができる人気のルアーフィッシング対象魚となっています。

YouTubeで「捲仔」と打つと、かなりの動画がヒットするので、是非見てみてください。

スプーン、ポッパー、ミノー・クランクベイト等、様々なルアーで釣ることができます。

台湾で渓流ルアー釣りといえばこの魚が一番有名です。

おすすめ釣りスポット

川・渓流釣りの醍醐味はやはり素晴らしい自然の中で楽しむことができるという点ですよね。

綺麗な水、綺麗な景色、綺麗な空気。

この3つが揃えばぶっちゃけ別に釣れなくても満足ですよね。もちろん釣れるに越したことはないんですが、都会の喧騒から離れ、綺麗な景色に癒されながら釣りを楽しむだけでストレスなんか吹き飛んじゃいますね。

ということなんで、私は渓流釣りするとき、釣果を気にしません。

じゃあおすすめの川・渓流釣りスポットはというと、

ズバリ新竹です。

渓流ルアー釣りするならやはり台湾マシール釣りたいですよね。で、マシール釣れて、景色よくて水が綺麗で、台北から割と近いエリアといえば新竹しかありえません!!

台湾マシールは新竹の頭前渓・油羅渓・上坪渓という川に棲息しています。Google Mapを見ていただければわかると思いますが、上記3つは同じ水系の川です。頭前渓は海側になるので渓流とは言えませんが、台湾マシールはいます。油羅渓と上坪渓は頭前渓の上流に位置しており、景色も良くて水も綺麗なので「渓流」と呼んでも過言ではありません。

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電車とYouBikeで行く場合(頭前渓)

あまりおすすめはしませんが、電車とYouBikeを乗り継いで手軽に台湾マシール釣りに行くことが可能です。新竹市の都会エリアにあります。

台鉄「北新竹駅」で降車し、自由路と中華路二段の高架下でYouBikeをレンタルします。

ここからチャリで6キロ弱走り「豆腐岩」というインスタ映えするフォトスポットに向かいます。

チャリで20分くらいでしょうかね。豆腐岩に到着です。そこにはだだっ広い草原が広がっているはずです。


「豆腐岩」と呼ばれるフォトスポットに到着すれば、もうあとはYouBikeを片手に陸っぱりのランガンスタイルで頑張りましょう。ここが「頭前渓」です。上のGoogle Streetの写真でわかると思いますが、渓流ではなく、川ですね。

下がこのエリアでハヤと台湾マシールを釣っている方の動画です。気になる方はご視聴ください。

ちなみに上の参照記事にも書きましたが、新竹のYouBike利用料は強気の設定なので他のエリアよりは高いです。ご注意ください。

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電車で行く場合(油羅渓)

旅行で台湾に来ている方にとってはこの方法が一番おすすめです。

まず台鉄で新竹駅を目指します。(上で紹介した北新竹駅でもOK)新竹駅から電車に乗って内湾駅で降車すれば簡単に油羅渓にて台湾マシール釣りを楽しめます。

乗り換えなしの直通に乗れれば、新竹駅から1時間弱で内湾駅に到着します。

画像元:台鉄内湾駅HP(時刻表もこのHPから確認してください)


内湾は水・空気も綺麗で周囲は山で囲まれており景色も非常にいいです。駅前には「老街」と呼ばれるレトロな街並みがあり、乾物やお土産等が売っています。また近くに「美人の湯」で有名な温泉もあったり、ゴーカート場があったりと、家族みんなで楽しめる場所のため、台湾人に非常に人気のスポットです。なので土日は行かない方が無難です。めちゃくちゃ混みます。

肝心の釣りエリアですが、下の場所が川まで容易にアクセスできるのでおすすめです。内湾駅から歩いて12分です。


下のストリートビューが上記「赤ピン」の場所ですが、ここからアクセスできます。(ストリートビューに写っている看板には釣り禁止見たいなこと書いていますが、すでに解除されているの安心して釣りできます)

この場所からアクセスしてランガンしながら台湾マシールを釣りましょう。ワンドみたいになっている場所があり、巨大なマシールが泳いでいる姿が確認できます。

内湾スポット1

山側にランガンするとこんな綺麗な風景が広がっています。絶景です。

内湾スポット2

ハヤはたくさんいるので確実に釣れます。

帰り際に駅側のレトロな街並みを食べ歩きしながら観光してもいいですし、水着持参(水着+水泳帽)で行けば温泉に入ってから帰ることもできるので超おすすめですよ!!

※台湾の温泉(露店大浴場)は水着着用が必須です。水着を忘れてもフロントで売っているのでそこで購入すれば温泉に入れます。個室の家族風呂であれば当たり前ですが水着は着なくてOKです。

釣れても釣れなくても、一人で来ても家族と来ても楽しめるベストポイントです。

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車で行く場合(油羅渓)

日本でもそうですが、山や渓流エリアは交通手段が限られていますね。本気で台湾マシールを釣りたい人はレンタカーを借りるか、タクシー運転手と交渉してタクシーを一日丸々レンタルして行くのがベストだと思います。

おすすめの場所は増昌大橋下です。車で川の横までアクセスでき、尚且つ車を駐車できるスペースも十分あります。

台北松山空港から車で行くとするとこういうルートになります。空いてると台北から1時間ちょいでこれちゃいます。

増昌大橋に近づくと下のような場所に出ます。

橋を渡らずのそのまま道なりに細い道に入って行きます。すると


こういう場所に突き当たりますので、そこに車を停めます。

川のすぐそばなので、車から下りればすぐに釣りスタートです。ここから増昌大橋が見えます。

ランガンで、川下に行ってもよし、川上に行ってもよし。どちらもハヤや台湾マシールが泳いでいる姿が見えます。透明度は抜群で、周りも山に囲まれています。渓流ですね。

ここで釣りするだけで癒されます。

このエリアでのマシール釣りの動画を見つけました。興味のある方はご覧ください。

渓流釣りあるあるですが、こういった場所には蚊やアブやブヨがいますので、虫除けは徹底し、長袖長ズボンで釣りすることをおすすめします。

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車で行く場合(上坪渓)

同じく台北の松山空港から出発して、空いていれば1時間15分ほどで到着します。

赤いピンの場所が下のストリートビューの場所になりますが、ここから鋭角に曲がり、川に降りていきます。

鋭角に曲がりまっすぐ行くと車を停めれる場所がありますので、そこに車を停めて川にアクセスします。


ここら辺の道は常に改修工事等をしてますので、今アクセスできるかはわかりませんので、もしここから川にアクセスできない場合は、川沿いを車で走りながらアクセスできそうな場所を探してくださいね。

この場所で台湾マシールを釣っている動画が下になります。

注意点

台湾の渓流は生態系保護の観点から釣りが全面的に禁止されているエリアがあり、それを無視して釣りすると高額な罰金を食らいますのでご注意ください。

実際2018年3月、基隆の釣り禁止エリアの川で釣りをしていた高校生が3万元の罰金を科されています。中国語のわかる方はこの記事を見てみてください。

上で紹介したエリアは禁止されていませんので問題ありませんが、油羅渓や上坪渓のさらに上流に行くと釣りや漁が禁止されていますので、ご注意ください。

最新情報は行政院漁業署のホームページを確認できます。このホームページ内「各地方政府封溪護魚公告彙整表」というエクセルファイルをダウンロードすれば台湾全土の釣り禁止エリアが確認できます。

終わりに

台湾に何年も住んでますが、台湾北部に渓流らしい渓流ってあんまりないんですよね。数年前にひょんなことから新竹に渓流があると知って、車で行き確認しましたが、こんなに素晴らしい場所が台湾北部にあるなんて知りませんでしたね。もっと早く知っておくべきでした。車であれば台北からのアクセスも悪くないですし、車がなくても電車でこれる場所なので、皆さんも是非、新竹の頭前渓・油羅渓・上坪渓に行ってみましょう!!

 

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