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要チェック!YouBikeで事故ったらどうするの?保険は大丈夫?

要チェック!YouBikeで事故ったらどうするの?保険は大丈夫?

どうもこんにちは。

仕事から帰ったばかりの台湾マスターです。

さて、皆さんは自転車によく乗りますか?

私は4歳で自転車の乗り方を兄のスパルタ教育のおかげでマスターした後、今までずっと乗っています。高校は自転車で通学していました。台湾に来てからも半年間はチャリに乗って語学学校に通ってました。その後バイクの免許を取得したので乗る機会があまりありませんでしたが、3年ほど前から、チャリにハマり、というか運動不足からチャリを乗らざるを得なくなり、今では天気がよければ自転車で通勤します。休日はロードバイクに乗っています。まあ、一般の人よりはチャリに乗る機会が多いのではないかと思います。

台湾は自転車製造大国ですよね?なので、台湾国内でも趣味で自転車を乗っている人も多いです。「最新版!台湾の自転車シェアリング、YouBikeについて。」という記事内でも紹介しましたが、ここ10年ほどで台湾国内で自転車シェアリング事業が始まり、最近では通勤通学で「YouBike」や「oBike」を利用する人が多くなりました。

そこで気になるのが、

もし事故ったらどうすっぺ?

ですよね?

今回朗報が届きましたので皆様におしらせしますね。

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自転車事故件数

昨今、日本でもよくニュースになる自転車事故。最近ではスマホしながら自転車を運転して歩行者にぶつかり死亡させるという事件も発生していますね。

また、時速50キロ以上でるロードバイクで人を轢いてしまったという事故も度々発生しています。

日本の自転車事故

東京における昨年の自転車事故の状況を調べてみました。

引用元:警視庁HP

平成24年度と比べると事故件数自体は減っていますね。負傷者数も死亡者数も平成24年度よりも明らかに減っています。ヘルメットをかぶったり、自転車運転マナーの指導・教育が功を奏しているのでしょう。

台湾の自転車事故

では台湾ではどうでしょうか?

自転車事故での怪我した人の数を調べたところ

2014年:11,041人

2015年:11,536人

2016年:11,108人

という事でした。この3年間は横ばいですね。

※2017年の資料は見つかりませんでした。

事故件数はというと、

2005年:7,213件

2013年:14,874件

という事で、8年で2倍以上になっています。

YouBikeでの自転車事故

YouBike公司が発表した2016年のYouBike乗車中の事故は全部で433件です。その年ののべ利用回数が46,409,091回ですので、事故率は約0.0009%になります。

この数字をどう見るか?多いのか少ないのか?ちょっとわからないですよね。確実に言えることは

事後が発生しているという事です。

2016年に比べて今は全国的にYouBikeが普及してますから、発表はされてませんが、2017年の事故件数は2016年よりも多くなっているはずです。

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YouBike利用中に万が一事故ったらどうする?保険は?

日本では自転車事故のニュースをよく聞きますので、昔に比べて自転車保険に加入している人が増加しているようですが、それでもまだまだ加入者数自体は少ないようです。

台湾においては自転車製造大国であるがゆえに、趣味で自転車に乗る人が多いですし、自転車専用道路の整備も進んでいます。

また、前述の通り自転車シェアリング事業の勃興とともに、YouBike利用者が全国的に増えてます。何と言ってもYouBikeのバックには政府・自治体が付いてますので、健康志向、環境保護機運の高まりとともに、これからも利用者が増加するはずです。

で、やはり気になるのが利用中に事故った場合です。自分でこける分には仕方がないですが、万が一、人に衝突したりして相手を怪我させてしまった場合、大変ですよね?自分は気をつけていても急に子供が飛び出して来たりして、避けようがなく事故してしまう場合もあるかもしれません。

そんな不安を少しでも払拭するすばらしい取り組みが、早ければ今年の6月から始まります。

そうです、地方自治体がYouBikeに賠償責任保険をかけるんです!!

台北市ではすでに保険会社の入札が始まっており、2018年5月3日に入札が締め切られます。順調に行けば2018年6月から賠償責任保険が適用されるようになります。

保険加入期間2018年6月1日〜12月31日までです。その後も更新されるはずです。

台北市において、この期間の保険費用は304万5千元を想定しています。

現在台北市には13,042台のYouBikeが稼働していますから、1台あたりの半年の保険料は233元(日本円約820円)ということになりますね。

現在のところ台北市、新北市、桃園市、台中市の4つの地方自治体がYouBikeに賠償責任保険をかける予定です。今後はYouBikeを運用する他の地方自治体もこの賠償責任保険に加入する予定となっています。

ちなみに最高補償額は200万元(日本円約700万円)となっています。

この賠償責任保険、中国語では第三人責任險(di3 san1 ze2 ren4 xian3)と言います。

読んで字のごとく、これは第三者である事故被害者へ適用される保険ですので、ぶつかって相手を怪我させたり、最悪相手が死亡した場合に相手側に適用されます。加害者側が怪我してもこの保険は適用されません。また、相手側の生身の体にのみ適用される保険ですので、相手側の持ち物や乗り物等の物品に対しては適用されません。もちろん事故を起こした加害者側の物品等にも適用されません。

以前はYouBikeで事故っても全て自分で処理しなければなりませんでしたが、順調にいけば2018年6月からは保険適用になるんですよ!

これは本当に素晴らしい取り組みですね!

※高雄市が運営するCBikeは上記賠償責任保険とは異なり、「自転車傷害保険」をかけることを検討しています。この「自転車傷害保険」は自分がコケたり、ぶつけられたりして怪我した場合、あるいは死亡した場合が対象となり、最高補償額は100万元(日本円約350万円)となります。ただし、入院しない場合は適用外となり、保険が適用されません。入院した場合は1日あたり1千元が支払われます。賠償責任保険と異なり、自分が事故を起こした場合、被害者である相手側には保険が適用されません。保険加入時期についてはまだ発表されていません。

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保険加入後、料金は高くなるの?

現時点では、一切の値上げはございません!!

全て地方政府のポケットマネーで保険代が支払われます。なので、今まで通り気軽にYouBikeを利用できます。

まとめ

台湾で流行りの自転車シェアリング事業。地方自治体をバックにつけているYouBikeやCBikeは保険に加入する予定となっていますので、今後はより安心して自転車に乗ることができますね。

一方、台北等のエリアで急速にシェアを伸ばしてきているシンガポール発の民間企業「oBike」は保険加入の話がまだ出ていませんので、「oBike」を利用するときはこの点を理解して乗らないといけません。

ただ、自転車シェアリング事業者に保険の加入を義務化する話も出てきていますので、将来的にはoBike等の事業者も加入が必須になるでしょう。

いずれにしましても、自転車は安全に法律を守って乗るようにすれば、大概の危険は回避できますので、十分注意して乗るようにしましょう!

追記

2018年6月1日より、台北市・新北市・桃園市において賠償責任保険の適用が開始されました。「A・F・H」で始まる番号の自転車は保険適用となります。万が一事故を起こしたら110に連絡し事故証明を警察からもらい、相手方の医療費と共に國泰產險公司に保険を申請しましょう。(電話:0800-036-599そして2を押す)

以上

台湾マスターでした。

 

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