マジメな話題から笑える小噺まで。ニッチな台湾を紹介します。

今の台湾経済一体どうなってんのさ。2022年9月。

今の台湾経済一体どうなってんのさ。2022年9月。

どうもお疲れ様です。

皆さんは元気にしてますか?

マスターは元気です。

先日エックスサーバーから連絡がきてサーバー料金を払うようせかされました。

もう今回でブログ卒業。

こう思い続けて早2年。

ブログ閉鎖閉鎖詐欺を繰り返すこと2年。

結局サーバー代半年分を払ってブログ存続させることにしました。

まあ、円安になってブログ運営費も安くなりましたからね。

ということで、あと半年よろしくお願いします。

台湾経済の今。

さて、台湾経済をメインに近況を書いていきましょう。

台湾では10月13日からいよいよ本格的に「開国」となりそうですね。

入国後2週間隔離、1週間隔離、3日隔離と規制は緩めてきてはいましたが、やはり「隔離」制度があるというのは非常に面倒くさいものでした。

しかし、2022年10月13日からはこの隔離を撤廃し7日間に自主健康管理となります。

まあ、この「自主健康管理」というのもなかなかあいまいな定義で、

自主健康管理中に観光していいのか?

というと微妙ではありますが、そこは10月13日に合わせて規制を緩める予定ということで、観光業の復活が大いに期待されています。

っていっても今は円安なので、日本人が台湾に遊びに来るとなると、いろいろ高く感じるでしょうね。

とはいえとはいえ、日本人の中には台湾LOVEな人がわんさかいるわけで、2年半も遊びに来れてないとなると、多少円安の影響で高く感じても絶対に遊びに来るでしょうね。

台湾在住者としてはウェルカムですね。

どんどん遊びに来ていただき、お金を落としていってもらいたい。

一方、日本も10月11日から観光完全開放ということで入国制限がなくなるみたいですね。

このニュース、台湾ではトップニュースででかでかと出ております。

でもって、観光関連企業の株が高騰しています。

まあ、今の円安レベルから言うと、恐らくというか「絶対」に台湾人は日本で爆買いすると思います。

円

仕事の同僚も早く日本に行きたくてうずうずしてます。
色々なものが超安く買えるので、もう大変な騒ぎになると思いますよ。
当然のことながらコロナには注意しなければいけませんがね。
インバウンドで日本も盛り上がってくれればいいですね。

台湾の経済はというと、現状欧米のようなインフレはなく、まあモノの値段は上がってますが、目ん玉飛び出るくらい高くなってることはないです。

利上げも実施していますが、利上げ幅は欧米のようなレベルではないです。ただ、日本みたいな金融緩和はしてないです。世界と同じく引き締めにかかってます。

定期預金の利率も上がってきており、私は一部の貯金を1年の変動定期に回してますが、9月現在1.215%の利率となってます。
100万元(JPY450万)預けたら12,150元(JPY54,675)の利息が付くということですね。正確には外人なんで利息の20%ほどは自動的に「没収」されてしまいますが、税務申告時に申請すれば戻ってくる可能性があるので、還付申請しましょう。

すずめの涙にもならんような日本の利率に比べると、魅力はありますね。

台湾の半導体産業

で、経済の話に戻りますが、コロナの影響で絶好調だった半導体産業ですが、

ここにきて急ブレーキです。

コロナ禍での巣ごもり・テレワーク需要で急拡大した半導体産業ですが、コロナ需要が一巡したこと、昨年終わりからの欧米のコロナ制限の撤廃に伴い、お金が外食や旅行等に流れたこと、そして高インフレ(それにはロシアのウクライナ侵攻問題も関係ありますが。。。)の影響等でコンシューマ向け電子機器の需要が一気に鈍り、企業に在庫があふれかえっているからです。

現在半導体大手は在庫処理に追われており、大変な状況です。

台湾経済の守り神(護國神山)と呼ばれるTSMCそしてメディアテック等の半導体関連企業の株価が全く冴えません。
冴えないというかメディアテックに限っては瀕死状態です。

アメリカの利上げにより景気が悪化することが確実視されており、パウエルさんもとうとう

ソフトランディング無理っぽいっす。

びっくり

って言って、インフレ退治を最優先にすることを明言してますし、誤解されないようにタカ派的発言しかしなくなりましたから。

もうそうなったら、景気悪化により業績に大きく影響が出る企業の株式に投資するよりは株式市場から資金回収して、おとなしく高利息がつく預金に回したり安定の国債で持ってた方がええわな!!!

ってなりますわな。

怒り

怒りとともに関西弁になってしまいましたが、とりあえず金融危機の発生が疑われるような状況において株式市場が好転することはなさそうですね。

ここは嵐が過ぎ去るまで待つしかなさそうです。

ということで、台湾の半導体関連企業は1月~6月までは好調というか絶好調でしたが、7月から痛々しいまでに業績が悪化しており、下半期はおそらく悲惨です。

半導体関連企業の株価はすでにコロナ前の水準あるいはそれ以下になっており、基本的には売られすぎです。

まあ、ロシアのウクライナ侵攻以降、台湾の地政学的なリスクがこれまで以上に注目され、安心安全な投資対象国として見られなくなったというのも大きいでしょうね。

ペロシさんが来てから中国が「激おこぷんぷん丸」。そして台湾周囲を囲んで軍事訓練とか始めちゃってますし。
いつ「激おこぷんぷん丸」から「カム着火インフェルノォォォォオオウ」、そして最終形態である「激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム」になるかわからん状態ですからね。

めっちゃ怒る

この表現を知ってる人、もう少ないんだろうな。あえて死語を使いました。

で、しかもしかも昨日イエレンさんまで

「最先端半導体製造を台湾一国に頼っているのはアメリカとしてのリスク」

とか言い出しましたからね。

もうこうなったら、半導体産業が没落して久しい我らがジャパンの二の舞です。

アメリカに目を付けられた企業。

「お前はもう、死んでいる」

北斗の拳もびっくりの結末迎えるはずです。

まあ、今すぐにではないでしょうが、地政学リスクとともにアメリカに目を付けられたらもう将来真っ暗ですよね。

ということで、泣く子も黙るTSMCは外資系に売られまくってます。

何とか頑張ってもらいたいですが、近い将来起こる景気後退は乗り切ってもらわないと困ります。
じゃないと、台湾経済ズタボロになりますからね。

コロナ禍による異常なブルマーケットが昨年末で終わり、今は絶賛ベアマーケット。

半導体の在庫がはけて再度成長軌道に乗るのは来年の6月以降と予測するアナリストが多いので、台湾市場については何もアクシデントがなければ来年のQ1くらいには株価が底をついて上昇していくかなあと考えてますが、こればかりは全く読めませんね。

バイデンさんが電撃で台湾訪問するとか、金融危機が発生するとか、いろんなリスクがありますからね~。

とりあえず、あと半年はブログ閉鎖しませんので、しばらくの間、閉鎖閉鎖詐欺にお付き合いください。

台湾マスターでした。