アップル、主要サプライヤーTOP200社を公開!台湾企業は何社?
こんにちは。
春が来たかと思いきや、また冬なみに寒くなりました。
パッチ着用の台湾マスターです。
2019年の最新版については以下の記事をご参照ください!!
台湾とアップルの関係
今年2018年もアップルからサプライヤーリストが公開されましたね。今現在日本語版はでていないので、日本ではあまりニュースにはなってませんが、台湾の経済・株のニュースでは昨日からこの話題で持ちきりです。なぜでしょうか?気になる方はまず下の記事を読んでくださいね。
台湾の経営者や投資家はアップル関連のニュースには非常に敏感に反応します。それもこれも、台湾経済はアップルと「親密な関係」にあるからであります。上の記事でも触れましたが、
「アップルが咳をすると台湾経済は風邪をひきます。」
それくらい影響力があるんですね。アップルは。
では早速2018年版のサプライヤーの状況を見ていこうと思います。
サプライヤーについて
英語の原文を確認されたい方は、アップル英語サイトを見てみましょう。
※2019年3月8日追記:サイトのサプライヤーリストが自動で最新のものに更新されており、2018年のサプライヤーリストは見れなくなっています。
ではまず、台湾以外の国の状況を見てみましょう。下の数字は公開された200社中、各国企業が何社入っていたかを表しています。
米国企業:42社
中国企業:36社
韓国企業:10社
日本企業:43社
こう見ると日本企業も相当な数入ってますね。本家よりも多いです。素晴らしい!
では台湾企業はどうでしょうか?なんと
45社です!※42社とカウントしてる新聞社もあります。
なんとなんと、世界でトップなんですね~。こういう状況なので、経営者・投資家にとっては台湾企業がアップルのリストに載るか載らないかは非常に重要なんです。載れば「アップルに認められた企業」ということで、広告効果絶大です。仕事の引き合いが殺到します。逆も然りで、前は名前があったのに、今回は無かったとなると、それはそれでマイナス効果になります。場合によっては死活問題に発展します。
では台湾企業で常連はどこでしょうか?
アップルサプライヤー常連企業
鴻海/ホンハイ: EMS企業。2017年売上高は日本円で約16兆9,450億円。
和碩/ペガトロン:EMS企業。2017年売上高は日本円で約4兆2,970億円。
緯創/ウィストロン:EMS企業。2017年売上高は日本円で約3兆円。
廣達/クアンタ:EMS企業。2017年売上高は日本円で約3兆6,760億円。
仁寶/コンパル:EMS企業。2017年売上高は日本円で約3兆1,950億円。
英業達/インベンテック:EMS企業。2017年売上高は日本円で約1兆6, 830億円。
台積電/TSMC:ファウンドリ。2017年売上高は日本円で約3兆5,180億円。
大立光/ラーガン:光学レンズ大手。2017年売上高は日本円で約1,910億円。
玉晶光/ジニアス:光学レンズ。2017年売上高は日本円で約290億円。
以上が常連企業です。以前も紹介したことがある企業ばかりですね。
しかし、鴻海の売上高は恐ろしいですね。
今回サプライヤーリスト入りした企業
兆利/JARLLYTEC:各種ヒンジの開発・製造。2017年売上高は日本円で約195億円。
景碩/KINSUS:基板メーカー。2017年売上高は日本円で約802億円。
明安/ADVANCED:カーボン製品製造・加工メーカー。2017年売上高は日本円で約360億円。
谷崧/COXON:金型、金属部品製造メーカー。2017年売上高は日本円で約210億円。
良維/LONGWELL:電源ケーブルメーカー。2017年売上高は日本円で約230億円。
新至陞/Nishoku:プラスチック部品等の製造メーカー。2017年売上高は日本円で約145億円。
順達科/Dynapack:電池パック製造メーカー。2017年売上高は日本円で約565億円。
建準/SUNON:放熱ファン製造。2017年売上高は日本円で約392億円。
白金科技/PTOT:光学ガラス材料製造メーカー。非上場。
2018年3月8日に情報が公開され、翌日3月9日、上記企業の株価はおしなべて上昇しており、兆利、景碩、明安、谷崧、がストップ高かストップ高に近い値上がりとなっています。それくらい影響力のある「リスト」なんですね。
サプライヤーリストから外れた企業
雙鴻/AURAS:クーリングモジュールの製造。
晶技/TXC:周波数制御デバイス機器メーカー。
富祐鴻/Forgrand:音響部品メーカー。非上場。
臻鼎-KY/ZDT:PCB製造メーカー。
海華科技/AzureWave:ワイヤレスモジュールの製造メーカー
上記企業は、本日3月9日の株価は芳しくないですね。来年度にはまたサプライヤー入りできればいいですね。ファイト!
まとめ
いかがでしたか?実はサプライヤーの中で台湾企業が1番多いんですね。去年は42社だったので、今年は3社増えたことになります。素晴らしいですね。ただ、中国企業の追い上げも日に日に激しくなってきています。なぜなら3年前には中国企業は25社でしたが、最新のリストでは36社となっています。どんどん増えてきてます。また、台湾企業であっても生産場所はほとんど中国という状況ですから、圧倒的に中国大陸の拠点が多いので、今後も予断を許さない状況といえるでしょう。
工商時報等、台湾のニュースサイトに詳しい記事が載っていますので、そちらも見てくださいね。
参考元:https://ctee.com.tw/news/viewcatenews.aspx?newsid=177291&cateid=kjmd
-
前の記事
ビジネスパーソン必見!台湾の決算書の読み方。見て損はないですよ! 2018.03.05
-
次の記事
必見!注目の産業エリア。アップルとの関係は? 2018.03.13
コメントを書く