だれも教えてくれない台湾経済

企業戦士の皆様。
毎日お疲れ様です。
台湾マスターです。
皆様は、台湾経済がどうなのか?主要産業は何なのか?将来性はあるのか?と疑問に思ったことはありますか?
ここでは台湾経済について、簡単にザックリ説明しましょう。
台湾の基本情報
人口:約2,300万人
国土:九州とおなじくらい
2017年の経済成長率:3.28%(2018年3月現在の速報値)
2018年経済成長率予測:2.42%
2018年一人当たりGDP予測:US$25,893(日本円換算で約270万円)
その他、データについては台湾統計局のホームページを参照してください。
台湾の主要産業
半導体関連
TSMC /台積電(半導体受託製造)日本語社名は長いので省略します。
メディアテック/聯發科 (IC設計)
EMS(受託生産)
ホンハイ/鴻海 説明無用の巨大企業。apple製品の組立。iPhoneXの生産。
ペガトロン/和碩 PC大手ASUSの分家。apple製品の組立。iPhoneの生産
ウィストロン/緯創 PC大手Acerの分家。apple製品の組立。iPhoneの生産。iPhoneSE2独占受注?
インベンテック/英業達 apple製品の組立。Home pod独占受注?
コンパル/仁寶 apple製品の組立。iPad / Apple Watch の組立。
クアンタコンピューター/廣達 apple製品の組立。Apple Watchの組立。
液晶パネル生産
イノラックス/群創 鴻海グループに所属。
AUO/友達 BenQグループに所属。
ここで豆知識。
PC大手の「Acer/宏碁」から分家した家電の「Qisda(BenQ)/佳世達」、
そして同じく「Acer/宏碁」から分家したEMSの「Wistron/緯創(ウィストロン)」
を各企業の頭文字をとって「ABW家族」といいます。
上記が台湾経済を牽引している産業となります。
アップルとの関連性
上記情報をみて気づいた人もいると思いますが、台湾経済、ぶっちゃけアップルに依存してると言っても過言ではありません。台湾経済について語るのに、アップルは避けては通れない道です。
アップルが咳すれば、台湾経済は風邪ひきます。
アップルの公式ホームページからダウンロードできる2017年版の「サプライヤーリスト」によると、主要取引企業200社中42社が台湾企業です。
日本経済新聞のネット記事によると、
アップルに部材を供給しているサプライヤー数を本社の国・地域別に調べると、
最大勢力は常に台湾企業である。図1に、同社がサプライヤーリストを公開し始めた
2012年から2016年までの各年別の実績を示す。国・地域別の順位はこの5年間
まったく変わっていない。
過去5年通算でも同じだ。アップルサプライヤーとして掲載された269社中、
台湾企業は71社、米国企業は60社、日本企業は55社である。
引用元:日本経済新聞
との事です。
ちなみにiPhoneに部品を供給しているメーカーの4分の1は台湾企業です。
台湾、地味にすごいです。
が、appleへの依存度が高いためアップル製品の「減産」とかのニュースがあると、株価が一気に下がります。実際、iPhone Xの発売が発表され、「販売価格が高すぎて売れ行きが悪化するのでは?」という情報が流れてから、「鴻海」株は一気に急降下しました。今でも株価は低空飛行中です。(2018年3月現在)
まとめ
九州くらいの大きさで、人口も2,300万人くらいしかない国、台湾。
BtoBの企業が多いため、一般人には耳慣れない企業が多いですが、でもその実力は目を見張るものがありますね。
素晴らしいです。
以上
誰も教えてくれない台湾経済でした。
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