マジメな話題から笑える小噺まで。ニッチな台湾を紹介します。

台湾で裁判所に行き、刑事裁判と民事裁判を傍聴した件。

台湾で裁判所に行き、刑事裁判と民事裁判を傍聴した件。

どーもこんにちは。

セミの鳴き声で目覚める季節になりましたね。

今日も元気にいきましょう。

台湾マスターです。

さて、先日ひょんなことから裁判所に行き刑事裁判と民事裁判を傍聴することになったので、この貴重な体験について書こうと思います。

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なぜ裁判所に?

まずこの質問が来ると思いますが、決して私が何か悪いことをしたとか、誰かに訴えられたとか、そういうことはありません。

私は潔白です。無実です。善良な外人です。

単に傍聴にいっただけです。

詳しくは書けないですが、刑事事件にかかわる事案が発生し、現在会社側が「とある人物」を民事で訴えています。すべては顧問弁護士に対応を委ねているのですが、今回その弁護士から是非裁判を傍聴していただきたいと依頼され、忙しい中時間を割いて裁判所に行くことになりました。

一般的なトピックなら日本との比較とかをしてるのですが、今回の裁判ネタについては日本でも裁判所なんか行ったことないですし、よくわからないので日本との正確な比較はできないです。なので、ドラマとか私の「裁判」に対するイメージをもとに独断と偏見で一部始終を皆様にお伝えしよう思います。

公判前

午後2:20から公判開始ということだったので、普段から10分前行動を心がけている私は午後イチで車を運転し裁判所に向かいました。到着したのは午後1:40。10分前どころか40分前に到着してしまいました。

実は裁判が始まる半年以上前にも裁判所に出向き、今回の裁判にまつわるいろいろな情報を提供したりしてたんですが、その際も車で裁判所に行きました。裁判所内の駐車場に車を駐車しようとしたところ、ゲートから女性の警察官が出てきて、いろいろ聞かれてここは関係者しか停めれないとか、なんやらかんやら言われてたのですが、

ごねまくった結果

停めさせてくれました。駐車場代が浮いたので素直に嬉しかったです。

交渉したら何とかなる台湾。

そんな台湾、私は嫌いじゃないですよ。サンキュー、女性警察官さん。

で、今回も裁判所に公判40分前に到着して、前回と同じようにまず駐車場の交渉をしてみようとして駐車場ゲートの警察官をみたところ、今回は女性ではなくコワモテの中年男性警官でした。

あ、これあかんやつや。

って思って引き返そうとしましたが、まあダメもとで交渉してみようとしてゲートに近づいたら、

あっさりゲートが開かれました。

で、身分証明書を見せず、何も説明せずに駐車場に侵入できちゃいました。いわゆる顔パスに近い感じでしたね。なんでだろう?

普段着ないちゃんとしたパリッとしたシャツを着てたから裁判所内の偉いさんとでも間違えたのだろうか?

まあ、いずれにしてもまたまたタダで車を停めることができ素直に嬉しかったです。

コワモテ男性警官。グッジョブ。

で、車を無事に停めて、いよいよ裁判所内に侵入です。

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裁判所の入り口にも警官がいて、空港でよく見る金属探知機のゲートを通って中に侵入するんですが、ここが結構緊張します。一応、身分証明書も持ってますし、弁護士からもらった「開庭通知書」とやらもばっちり準備してますので、問題はないのですが、やはり緊張の一瞬です。

警官:何の用ですか?

台湾マスター:さ、さ、裁判を傍聴しに来ました。(と同時に「開庭通知書」を取り出し見せる)

警官:ああ、○○弁護士ですか?どうぞ。

台湾マスター:いや、弁護士じゃないです。一般人です。

警官:(無言)どうぞ。

っていうか、私はだれか有名な弁護士に似ているのか??

よくわかりませんが、とにかく、なんの問題もなく内部に侵入できました。

第6法廷を探しながら古~い廊下を渡ることおよそ30秒。早速公判が開かれる法廷に到着しました。

法廷って自由に出入りできるんですね。てっきりカギが閉まっていて、時間にならないと開かないもんだと思ってましたが、普通に法廷にも侵入できてしまいました。

とりあえずやることがないんで傍聴席からいろいろ眺めていました。

証言台とその付近には六法全書が3冊ほど置かれています。ボーっとスマホいじりながらニュースを見ていると白髪で、ヨレヨレのポロチャツ着た初老の方が突然入ってきて、

「なんだちみは?」

と聞いてきました。

で、裁判を傍聴しに来たことを伝え、すぐに「開庭通知書」を見せると

「沒關係,沒關係(わかったわかった)」といってまたどっか行ってしまいました。

2分後、今度は20代半ばの女性が入ってきて「書記官」と書かれた場所でなんかゴソゴソしていました。でまた退室しました。

2時10分ごろ、また白髪の老人が法廷に入ってきて,なんやらいろいろ準備を始めました。エアコンをつけたり、パソコンをチェックしたり、プリンターの紙をチェックしたりなんかいろいろしてます。

2時12分頃。女性も戻ってきました。

なんと法服着用していました。

法服:もと、法廷で、裁判官・検事・弁護士・裁判所書記が着用した制服。現在は、裁判官のみ着用が定められている。

引用元:goo辞書

そうです、彼女は書記だったんですね。

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2時15分頃、スポーツ刈りのメガネをかけた好青年が、ものすごい量の資料を抱え部屋に入ってきました。この人も書記の女性と同じような年齢じゃないのかな。20代半ばからアラサーくらいでしょうか。見るからにフレッシュマンさが漂っています。

で、これまた変な服着ています。でも書記の人とは色が違います。

どうやら検察官のようです。

そしてそのすぐ後に、

被告人が到着。

と同時に警官も入廷。

緊張が走ります。目を合わせないように必死に別の場所を見ていました。

頼みのうちの会社の顧問弁護士はというと、待てど暮らせど姿を見せません。

おいおい、社会人は10分前行動だろ。めっちゃ気まずいやないかい!!この空気どないしてくれんねん!

と思いながらやきもきしていると、「よ!お疲れ様」的なノリでとうとう顧問弁護士登場。その時すでに2時17分 。公判まであと3分しかありません。が、顧問弁護士はリュックを座席に置いて、あろうことか法廷から出て行きました。

どこ行くねん!

と思っていると1分後。

テッテレー!

変な服着て帰って来ました。

この時、2時18分過ぎ。

2時20分になりました。何も起こりません。

2時21分になりました。何も起こりません。

そして2時22分、

とうとう裁判長の登場です!

で、やっぱり変な服着てます。

と、ここまでが公判前です。

変な服=台湾の法服について

日本では見ない服を着た人が法廷にたくさん入って来たので流石に戸惑いました。

コスプレかいっ!て真剣に思いましたね。

日本では裁判官しか法服を着用していませんが、台湾では裁判官・検察官・弁護士・公設弁護人・書記官・公証人が法服を着用します。

で、その特徴はというと、こんな感じです。

袖と中央、襟の部分の色が異なるんですね。

アメリカの大学の卒業式で着用するような服でしたね。初めて見ると結構新鮮でした。

で、気になったのが、

法服、結構ヨレヨレなんですね。

近くで見るといつ洗ったのか、いつアイロンしたのかわからないような小汚い感じです。清廉潔白とは程遠い感じです。

それでいいのか台湾裁判所!!

と思いましたが、細かいとこは気にしないのが台湾スタイルですからね。まあ、それも含めて私は嫌いじゃないですよ。ラブリー台湾。

 

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公判中

裁判長が法廷に入ると、

起立!

と大声で言われ、みんな起立します。

いきなりだったのでびっくりしました。で、裁判長の方を見て、その後「着席」となります。

刑事裁判

裁判長、頼りなさげですが、めっちゃいい人そうな顔してました。

で、刑事裁判が始まり、早速被告人への尋問に入りました。

裁判長が質問して被告人が回答するごとに書記官がパソコンでその発言内容を全部打ち込みます。で、打ち込んだ内容が被告人の前のディスプレイや裁判長のディスプレイに映し出されます。法廷に入った時、なんでこんなにいっぱいディスプレイが置いてあるんだ?と疑問に思ってましたが、筆記内容を映し出すためなんですね。

ほうほう。と陳述内容を聞いていましたが、15分くらい経つと

ものすごい睡魔に襲われました。

とにかく眠い。裁判長、真面目だし、ギャグ言わないしジョーク言わないしとにかく眠い。

で、そうこうしているうちに刑事裁判が終わりました。

結局検察官は最後に「異議なし」みたいな発言をしただけで、これといった発言もしておらず、

おいおい、仕事してんのかよ。

って素人的に思いましたが、彼らは証拠や資料を一生懸命準備しているんでしょうね。

結局2ヶ月後に再び審理するということでが刑事裁判終了となりました。

終わったか、とホッとしたのも束の間、なんと引き続き民事裁判が始まりました。

刑事裁判のみと思って参加していたつもりが、実は民事も兼ねていたんですね。

ダチョウ倶楽部ばりに

聞いてないよ〜。

と言いたいところでしたが、まあ弁護士に一任しているので基本的には傍聴するのみです。

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民事裁判

「検察官も引き続き傍聴可能ですよ。」と裁判長が検察官に話しかけますが、「次の仕事が入ってるんで結構です。」ドライな対応。

検察官が退席し、検察官の座ってた場所に今度は会社の顧問弁護士が代わりに座ります。

で、民事裁判が始まり、裁判長と顧問弁護士の会話が続き、その都度、書記官がその会話内容をパソコンに打ち込んでいきます。

内容がまとまったところでこちらからの要求を相手に伝え、相手の出方を見ます。天文学的数字の賠償は無理なんで、結構現実的な金額を提示し、揺さぶりをかけます。その後、裁判長自ら被告人を説得したり、被告人が自分の意見を述べたり、色々すったもんだがありました。

途中、裁判長が顧問弁護士の名前を何度も間違えて発言し、若干微妙な空気も流れたりしましたが、裁判長が率先して被告人にうちの会社の要求をのむよう説得しています。

え〜裁判長、それって中立なんですかね?

と内心思いがらも、まあ、自分の会社にとっては有利なんでずっと黙って聞いていました。

結局は相手側がこちらの要求を満たすことができない、と回答し、相手から別の和解案が提出されました。

この時点で、内容を会社に通知し確認するため一旦休廷となりました。

私の方から会社に連絡し、内容を上層部に通達。ひとまず相手側の要求をのむという結論を出し、法廷に戻りました。

1分後くらいに裁判長も席に戻り、また

起立!!

で始まります。

で、法廷で正式に相手側の和解案に同意することとなり、ひとまず民事裁判は終了となりました。

裁判というよりは、話し合い、妥協点の探り合いという感じでした。裁判長がいきなり傍聴席の私に意見を求めてくることもあったりと、かなりゆる〜い裁判でした。

日本の民事裁判もこんな感じなんでしょうか?参加したことがないのでわからないですね。

聞くところによると、この民事の結果がもろに刑事裁判に影響するとのことなので、被告人の刑が軽くなるのか、重くなるのか、一体どうなるんでしょうかね。

次回は8月頃なので、その結果に注目です。

終わりに

まさか自分が台湾で刑事裁判と民事裁判に参加することになるとは思わなかったですね。まあ参加と言っても傍聴なんですが、全てが新鮮で、興味深かったです。なかなかできる経験ではないと思うので、時間がある方は参加してみると面白いですよ。

裁判は原則公開されてますから、人生経験という意味でも傍聴して損はないと思います。法服来た人がいるんで、現実とはかけ離れたドラマのような体験ができると思います。

以上

台湾マスターでした。

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