マジメな話題から笑える小噺まで。ニッチな台湾を紹介します。

台湾の交通事情についてよ~く知っておきましょう。

台湾の交通事情についてよ~く知っておきましょう。

どーも〜。

台湾マスターです。

こちらは寒くなったり暑くなったり、着る服に困る季節になりました。

さて、今回は台湾の交通事情について語ろうと思います。

バイク社会

以前「知ってましたか??台湾の自動車事情」という記事内での若干触れましたが、台湾はバイク社会です。とにかくバイクが多いです。皆さんも台湾の道路を走っているバイクの量を見ておったまげたことでしょう。

通勤ラッシュ時の大通りは、さながら「ヌーの大移動」の様で感動すら覚えます。

では、一体どれくらいバイクの数量が多いのか、実際に台湾の環境保護署(日本の環境省に相当)の統計データと一般社団法人の日本自動車工業会の資料を元に、比較データを作って見ました。できる男は数字で勝負しなければなりません!

こう見てみると、台湾のバイク数量、圧倒的に多いですね。ちなみにバイク密度というのは保有台数を国土で割って出した数値です。例えば、2016年のデータでいうと、台湾は1平方キロメートルあたり380台のバイクが存在しますが、日本はたった14台です。なのでバイク密度的にいうと、

台湾は日本の約27倍です。

本当にバイクだらけですね。

これだけのバイクの量です。当然交通事故も頻繁に発生しています。実際台湾で生活していると、2日に1回くらい交通事故を見かけます。雨の日は特に多くて、雨が続く12月~2月くらいはほぼ毎日事故シーンを見ます。

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台湾の交通事故死傷者数

交通局の偉い人の話によると、毎年平均して約40万人の死傷者が出てます。40万とは台湾の基隆という北部の都市とほぼ変わらないんですね。

30日死者は毎年約3,000人なので、毎日平均して8人弱が交通事故で死亡しています。しかも飲酒運転に起因する死亡者は去年533人もいました。だいたい全体の6分の1を占めてますね。恐ろしいです。

ちなみに日本の警察庁発表の資料によると日本の2016年の30日死者数4,698人だそうです。台湾の人口が約2,300万人、日本が1億2,600万人ですから、比率でいうと台湾の交通事故死者数は日本に比べて桁違いに多いですね。もちろん原因はバイクの量が半端ないことですが、それ以外に、自動車運転免許試験がそもそも簡単すぎたことも原因です。

自動車運転免許の試験項目追加

事態を重く見た台湾警察局はついに決断を下しました。2017年5月1日から、従来の筆記試験、場内試験に加え、路上試験も試験項目に追加するというものです。私の感想は、

「え?路上試験今までやってなかったの?それ大事じゃね?」

でした。

路上試験せずに、免許取っていきなり実際の道路に出るなんて、スパルタすぎでしょ。そら事故が多いはずだと納得してしまいました。

また、上記以外に2018年2月1日からは場内試験の試験内容も見直され、減点項目が44項目から52項目と増加しました。そしてミスったら1発アウトの項目が15から19に増えました。

これで台湾の交通事故数とマナーが改善されればいいですが。。。今はまだまだ危なっかしい運転している人がめちゃくちゃいます。普段はバイクに乗り、たまにしか車を運転しない「サンデードライバー」も多いせいか、車を運転していてイライラすることなんてしょっちゅうです。

横断歩道を歩いていても、台北ならほとんどの車が歩行者優先で一旦停止してくれますが、台北以外だとまだまだ普通に突っ込んでくる車が多いです。以前に比べればまだマシですが、注意して横断歩道を歩かないと衝突される可能性があります。台湾に来たときは、「ここは台湾。日本とは違うんだ」と肝に銘じて歩いてください。冗談抜きで危ないですからね。

日本人は台湾で車やバイクを運転できるの?

まず結論を言うとできます。

日本の普通自動車免許証の中国語翻訳文を交流協会か日本のJAFで作成し、携帯していれば台湾で車と50ccのバイクが運転ができます。また、もし居留証をもっていれば、台湾の免許証そのものを取得できます。しかも試験を受ける必要がありません。必要書類を提出するだけで取得できます。ただ、居留証は半年以上の有効期限が必要なので、語学留学等で台湾にいる人は取得できませんね。

もし台湾で50cc以上(台湾のバイクは100cc~125ccが主流)のバイクを乗りたいと考えている人で、日本の普通自動車免許しかもっていない人は別に台湾で試験を受けて250cc以下まで運転できる「普通重型機車」の免許を取得する必要がありますが、居留証がないと試験を受けられません。

尚、台湾の自動車運転免許を持っていれば筆記試験は免除され、場内試験のみで取得できます。場内試験は簡単です。ネットに台湾の運転免許に関する情報がたくさん出てますので、そちらをググってみてください。

台湾の道路事情

運転マナーは悪いです。が、台北は地方と比べるとだいぶマシです。警察がマジメに厳しく取り締まっていますからね。でも台北を一歩でると、

カオスです。別世界です。

方向指示器を出さない車が多いです。急な割込みをしてくる車が多いです。横断歩道を歩いている人を目がけて突進してくる車やバイクが多いです。信号を守らない人が多いです。とくに、台湾の南部(台南と高雄)では

「信号は参考程度に」という素晴らしい格言まであるほどです。

危なくて仕方ないです。南部や田舎ではヘルメットを被らずにバイクを乗っている人をまだ見かけます。車と車の隙間を縫って暴走しているバイクがいます。書き出したらきりがないのでこれくらいにしておきますが、とにかく危険であることはおわかりいただけたかと思います。

そういう状況なので、車にはほぼほぼドライブレコーダーが取り付けられています。日本でも最近取り付ける人が多くなってきたと聞きますが、台湾程は多くないと思います。

また、交差点や道路にはたくさんの監視カメラが設置されているので、ドライブレコーダーがなくても監視カメラに事故シーンが映ってる可能性大です。

わたしも一度事故に巻き込まれたことがありますが、道路に設置されている監視カメラのおかげて無事に無実が証明されました。日本ではプライバシーやらなんやらかんやらの事情で監視カメラの設置が順調に進んでないようですが、台湾は本当にそこかしこに設置してあります。そういう点では台湾は日本よりも進んでいます。

まとめ

如何でしたか?台湾の交通事情は日本のそれとは全然違うので、訪台予定のある方は是非注意してくださいね。日本感覚でいると本当に事故に巻き込まれる可能性があります。

以上

台湾マスターでした。

 

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