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老害。その特徴とは?台湾の現状は?

老害。その特徴とは?台湾の現状は?

どうもこんにちは。

暑い日が続いていますね。体調はいかがですか?

台湾マスターは元気です。

さて、今回はふと思ったことがあったので、少し話そうと思います。

日本の社会問題となっている老害についてです。

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老害とは?特徴は?

老害とは何でしょうね。割と最近の言葉なので、広辞苑などの有名な辞典にはまだ載っていない言葉です。ネットの新語時事用語辞典の定義は以下となっています。

組織や社会で幅を利かせすぎて言動が疎まれる高齢者、あるいは、傍若無人な振る舞いによって若者に必要以上の負担や迷惑をかけている高齢者などを指す表現。ひらたく言えば迷惑な老人を侮蔑交じりに指す表現。

「老害」の語は、もともとは組織の世代交代・新陳代謝を阻む高齢層といった意味が主流だったといえる。昨今では、組織というよりは世間・社会において迷惑な振る舞いをする老人一般を指す語として用いられている。

老害とよばれる言動は典型だけでも枚挙に暇がない。たとえば、前時代的な根性論を持ち出して若者をこき下ろす、自分を無条件に絶対的に敬うように強いる、自分の気にくわない(意に沿わない)ことがあれば癇癪を起こす、てこでも譲歩しない、あるいは、注意力が衰えつつあるにも関わらず自動車を運転して高速道を逆走し、事故を起こす、場合によっては若者を巻き添えにする、といった振る舞いなどは典型といえる。

引用元:新語時事用語辞典「老害」

非常に的を得た説明であり老害の特徴について書いていますね。いい言葉ではないのであまり使わないほうがいいでしょうし、「老害」がない社会が一番いいです。しかし、悲しいかな、やはり「老害」の影響が顕著に見られる社会となってしまいましたね。日大のアメフト問題もそうですよね。高齢の広報担当の方の対応は典型的な例だと思います。

もちろん高齢者をひとくくりに「老害」と決めかかってはダメです。自分の経験を生かし若者の指導を一生懸命に行っている方も多いですし、穏やかな性格で現在も社会に貢献しておられる方もたくさんいます。それは事実です。しかし、「キレやすい若者」がいるのと同じで、残念ながいわゆる「老害」と呼ばれる「キレる高齢者」も増えてきています。それも事実です。

日本の「老害」の実体験

先日日本に帰国しておりました。私の実家は田舎なのでどうしても車での移動が必須になります。高齢の父母も今もまだ車の運転をしており、私もよく父母が運転する車に乗車します。飛ばさないですし、十分に安全運転を心がけているようです。私も実家では運転する機会があるのですが、左側通行の台湾での運転に慣れており、それを恐れてか、一緒にどこかに行くときは運転させてもらえず、父が自分で運転します。

さて、事件は買い物が終わって帰宅するときに発生しました。

父親運転の普通車がカーブを曲がろうとしたとき、前方から軽自動車が来ました。日本特有の狭い道幅だったので、父親は左に車を寄せて待っていたんですが、前方から来た軽自動車がすれ違いざまに

「下手くそ!」

と言ってきました。運転手はおそらく40代くらいの女性で、助手席にその父親かわかりませんが70前後の男性が乗車していたんですが、「下手くそ!」と言ってきたのはその助手席の高齢の男性でした。

あ、これが老害ってやつね。

って思い、怒りを通り越して悲しくなりましたね。

高齢者に対して同じ高齢の男性が暴言を吐く社会。陰湿な社会。

哀れになりますね。本当に住みにくい社会になったもんです。

前述のとおり、私の実家は田舎にあり、隣近所や地区全体の80%以上が団塊の世代なんですが、やはりいろいろ問題があるようです。

私の家族や親族はサービス業に従事しているんですが、クレームや暴言を吐いてくる高圧的な「面倒なお客」は65歳以上の仕事をリタイヤされた高齢者が圧倒的に多い、との事です。

なぜそんなことになってしまうんでしょうね。私なりに考えてみました。

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老害を引き起こす原因

1.行動経済成長とバブルを経験しており、過去の栄光にしがみつき日本の現状に不満をもっている。

2.退職金が多く、年金も多いため中途半端な「お金持ち状態」となり、人を見下す。

3.「2」とは逆で、リタイア後、経済的余裕がなく、心の余裕がない。

4.夫婦あるいは一人で生活しており考え方が凝り固まっている。また誰からも間違いを指摘されないため裸の王様状態。

5.趣味などなく、1日のほとんどを家で過ごすことが多くなり、いろんな意味で視野が狭くなる。

6.村社会しか知らず、尚且つ他の社会を理解しようともしない。井の中の蛙状態。

すこし厳しい見解になりましたが、以上が私の独断と偏見で下した結論です。

この「老害」問題、私が思うに都会よりも田舎で多くみられる現象ではないかと思います。自分たちの価値観、ライフスタイルしか知らず、それが一番だと考え、それ以外は邪道というような排他的考え。そして子供は家を出、自分は田舎暮らし。話し相手もおらず、面倒を見てもらえず、溜まった不満は他人にぶつけざるを得ない、それが根本的な原因はないかと。

要するにこの社会がこのような状況を作り出しているんですね。核家族が増えた結果、「老害」が増えたんじゃないかと、私はそう思います。

台湾も老害はあるのか?

日本では社会問題化している「老害」。台湾はどうなんでしょうかね?

私はこちらで15年ほど生活し、毎日台湾の新聞やニュースを見ているので、それなりに時事問題にも明るいですが、「老害」が社会問題化しているということはないです。もっとも、偏屈な老人は多いですが、これはどこの国も同じですよね。

台湾も日本と同じく高齢化が進んでますので高齢者も多いです。台湾の場合、出生率が1.13程度であり、少子化が叫ばれる日本の1.44前後よりさらに低い数字ですので、今後日本より早いペースでより一層高齢化が進んでいくでしょう。

個人的には台湾で今も今後も「老害」問題が発生する可能性は低いと考えます。理由は、

社会からも家族からも高齢者が大事にされ尊重されている

台湾は過去日本に統治されていましたので、台湾文化は日本の影響もありますが、基本は中華圏でよくみられる儒教文化です。親を非常に大事に大切にします。公園やデパート、病院などあちこちで息子や孫が車椅子で父母、祖父母を押している姿をよく見ます。実際長男が父母の面倒を見るという家長制度的な風紀が残っており、高齢者は長男や家族と一緒に住む場合が多いです。また、社会全体としてバスや電車で高齢者を見かけると率先して高齢者に席を譲り大事にする文化もあります。日本ももちろん高齢者を大事にはしていますが、私の観察からすると台湾の方がその傾向が強いです。

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台湾文化は多種多様な文化にて構成されている。

文化的な違いですが、日本は単一文化ですね。もちろん北海道や沖縄などでは少し異なる文化があるかもしれませんが、基本は一つの同じ文化を共有しています。一方台湾は多文化です。客家人、外省人、台湾人、原住民がいます。それぞれ言語も違い文化も違います。昨今では「人種のるつぼ。台湾の外国人労働者について。職種、給与は?」の記事でも紹介したように、インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイなどから相当数の外国人労働者が台湾に生活しており、その各国文化も台湾に融合しています。介護要員が住み込みで台湾人家庭に入り高齢者の世話をしているケースも非常に多いです。このような状況であるため、台湾の文化の許容度と成熟度は日本以上に進んでいます。

自己主張は強いが他人に自分の考えを押し付けることはしない。

台湾人は自己主張が強く、自分の意見をはっきりというタイプです。しかし、その意見を他人に押し付けようとすることはなく、他人の意見はきちんと尊重します。「あなたはあなた、わたしはわたし」というようなスタンスです。なので、日本のような陰湿なやり方というよりは、正面からぶつかる傾向が強いです。

以上の3つが私が台湾で老害が進行しない理由だと思います。

高齢者が社会からそして家族から尊敬され、多種多様な文化に直に触れる機会があり、他人の考えや意見を尊重する風土があることから、老害が進行する要素が少ないと思うんですね。

終わりに

今回は少しマジメな内容となってしまいましたが、老害を増やさないためには、高齢者自身の思考の変化が必要なことはもとより、家族、そして社会として高齢者を尊重、尊敬し生活しやすい環境づくりも必要になってくるのではないでしょうか?

私は人に迷惑をかけるような、敬遠されるような老人にはなりたくないです。

以上

台湾マスターでした。

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