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台湾で株を始めてからの感想。経済通になれた?台湾株の特徴は?

台湾で株を始めてからの感想。経済通になれた?台湾株の特徴は?

こんにちは。

台湾マスターです。

米中貿易戦争が本格化してきたり、トルコ危機があったり、メキシコとNAFTA見直しで合意したりと、アメリカを中心に世界経済がぐるぐる回って本当に先が読めない展開が続いていますね。

台湾で株をはじめて2年になりますが、今日は台湾で株式投資を始めてからの変化と感想について書こうと思います。

結論を言っちゃうと、一番の変化は台湾経済にめちゃくちゃ詳しくなったことですね。

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台湾で株を始めたきっかけ

台湾で株式投資を始めたきっかけ、それはずばり会社で部署異動になったからです。

私自身は製造業に従事しているので、以前は取引業者に直接赴き、製品品質の管理面であったり技術面の指導をしたりしていました。

3年前からは出張なども減り、上司命令で会社の財務面や経営について勉強するようになりました。

もともと日本の新聞は小学生のころから今までず〜っと読んでたので、日本の時事問題や経済情報には詳しかったのですが、台湾に来てからは毎日台湾の新聞を読むということがあまりなかったので、台湾で起きた大きな問題や経済情報についてだいたいは知っていましたが、詳しい経済情勢や企業情報などについてはそんなに言うほど知りませんでした。

部署異動となり、経営についての分析や提言を行うには日本の経済情報以外にも台湾の経済情報に通じてなければ話にならない。

ということで、それからは毎日毎日台湾の経済新聞を読んで台湾の経済情報を頭に叩き込んでいます。

で、

やはりリアルに経済を実感し、真剣に勉強するためには株式投資を始めるのが一番いい方法だろう。

ということで、投資を始めました。

台湾経済の特徴と直近の動向

台湾経済の特徴については他の記事でもたくさん書いていますが、とにかく台湾にはアップル関連のサプライヤーが多く、BtoB企業が多数を占めるので、一般的に名前を聞くことはないです。

台湾の経済新聞を見ると毎日アップルの動向が記事にされています。特に6月以降はアップル関連の記事が目立つようになります。

たとえば、

・アップルの新製品情報

・アップル新製品の台湾サプライチェーンの動向

・アップル新製品搭載の新技術

・EMS企業(受託生産)の受注状況

なぜ6月以降なのでしょうか?

答えは簡単ですね。

9月には恒例のアップルの新製品発表会があるからです。

iPhoneやMacBook等パソコンの新機種がこのイベントで発表されます。

部品サプライヤーは6月から新製品の部材の準備を始め、自社でアッセンブリし、7月ごろにEMSへ部品納入を開始します。そして各種部品が揃うと、EMSにて急ピッチで完成品量産を開始し、9月には出荷する、というような具合で事が運びます。

なので、6月頃から部品サプライヤーの動向が盛んに報道されるようになり、7月と8月のサプライヤーの売上高の状況で、部品メーカーがアップルサプライヤー入りを果たしたかどうか、どの程度食い込めたかについて、ある程度予想できるようになります。

アップル関連と目されている(予想されている)企業で、売上高が6月、7月、8月に急増しているような企業は、ほぼほぼアップルのサプライヤー入りを果たしていることになります。

一般的には、そのような企業の株価は当たり前ですが上がります。

しかしながら、2018年は貿易戦争の影響でそうとも言えない状況が続いています。

米中貿易戦争が悪化の一途をたどり、万が一中国から輸出されるスマートフォン等のコンシューマー向けの電子機器までアメリカ側が関税を上げようものなら、中国企業もそうですが、台湾企業も壊滅的なダメージを被り、経済が一気に冷え込むことになります。

とはいえ、そんなことすればアップル等の米国企業も大打撃を食らいますので、まずはそんなことはしないとは思いますが、でも今の時代何が起こるかわかりませんからね。絶対にないとは言い切れません。

そういう事情が投資家心理を冷やし、2018年のアップル関連株はまったく冴えません。

アップル関連株が冴えないということは、台湾経済全体への影響が計り知れないため、決算内容が良いにもかかわらず株価は上がりません。

というかむしろ下がっています

米中貿易戦争が雪解けに向かえば、爆発的に伸びるかもしれませんが、こればかりはどうなるかわかりません。

ただ、現在設備投資関連株が台湾にしても日本にしても、株価が大きく値下がりしている状況からして、景気はピークを迎え、近い将来下降に向かう、というシグナルかもしれません。

実際ファナックは特に中国市場の景気衰退の発言してますし、設備関連企業も最近弱気な発言が目立つようになりました。

とまあ、こういう経済事情について日本企業の動向と台湾企業の動向を比較することができるようになったので、株式投資を始めて自分でも今まで以上に経済問題に詳しくなったと思います。

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台湾で株式投資をはじめてわかったこと。台湾株の特徴。

日本では株式投資はしておらず、台湾で初めての人生初めての投資を行うことになったのですが、私なりに気づいたことや、わかったことがあります。

アメリカの株価にめちゃ影響される。

これは日本も同じですね。

朝起きて、まずアメリカのNYダウ・ナスダック・フィラデルフィア半導体指数の動向をチェックします。上がっていれば台湾株も上がるし、下がっていれば台湾株もつられて下がることが多いです。

とりわけ台湾はIT関連のハイテク企業が多いためナスダックとフィラデルフィア半導体指数の動向がかなり影響します。

日本の株価に影響される。

台湾の株式市場は現地時間の午前9時から(日本時間午前10時)からスタートします。

日本の株式市場は日本時間午前9時(台湾時間午前8時)からのスタートなので、

台湾株式市場の取引開始前に、まず日本の株式市場の動向を知ることができます。

日本の株式市場もアメリカに影響されてますので、まず台湾時間の午前8時から9時までの1時間の日本の動向を確認してから、台湾市場の取引に備えることができます。

日本の株価が下がれば台湾も下げる可能性が高いですし、逆もまた然りです。

外国人投資家(外資系証券)の動向が当日わかるので、非常にありがたい。

日本の場合、外国人投資家の動向がわかるのは毎週木曜日で、前週の状況がわかるようになってますが、やっぱりタイムラグがあるのでタイムリーな情報ではないですよね。非常に役立つ情報であるのは確かなのですが。

しかし、台湾の場合、外国人投資家を含めていわゆる三大法人の動向が取引終了当日の午後4時すぎに発表されます。

当日に動向がわかるので、もし外国人投資家が何日も買い越しているような企業の株を見つければ、その企業の株価が上がる可能性が高くなります。

証券会社や機関投資家の情報網にはかなわない。

もうこれはどこの国でもいっしょだと思いますが、外資系証券会社や国内証券会社の情報収集能力にはかなわないので、彼らの動向に合わせてポジションをとるのがベターです。

個人投資家がメディアを通して得る情報を1週間以上前にすでに入手していたりするので、「三大法人」がいきなり大量に売り越してるような株は、何かしらの個人投資家が知り得ない情報(悪材料)をすでに知っていたりして大量に売りつけている場合が多いので、そういう株には手を出さないのが無難です。

たとえば「GIS(業成)」という鴻海傘下のiPhoneのタッチパネル貼り合わせ業務を請け負う企業。

画像元:Goodinfo ホームページ

8月30日まではGIS関連のいいニュースが報道されまくっていましたが、8月31日に株価が190.5元まで、パーセンテージにして5.46%下落しました。

実は当日、外資系証券の目標株価が216元から129元へと一気に下げられたとの情報がメディアで報じられたんですね。

なんでそんなに目標株価を下げるのだろう?

疑問に思い

「これはお買い得だ!!」

と思ってGIS株に飛びついた人が多くいたことでしょう。取引量も前日の4.4倍ほど増えましたからね。

しかしその後も上がることはなく、ダダ下がりが続きます。

なんでこんなに下がるんだ~!!

って発狂しそうになった人もいたことでしょう。

で、9月5日の取引終了後に発表された8月の売上高ですが、なんと前年同月比マイナス37.42%と半端なく下げていたんですね。(台湾上場企業の毎月の売上高については翌月10日までに公表しなけらばならないルールとなっています。)

iPhoneの新機種に絡んでいれば、8月の売上高がこんなに下がることはないですよね。

ということは、証券筋はGISが今回アップルのサプライヤーとしての位置付けに変化があるという情報を先に知っていたことになります。

この結果をみて多くの投資家は、「証券筋はやっぱり情報を先取りしている」と確信したはずです。

※GISについては今年9月に発売されるOLED版iPhoneより遅れて発売されるLCD6.1インチ液晶の貼り合わせ業務を受注しているという情報もあるので、9月、10月の売上高が爆発的に増えることもあるかもしれませんが、わかりませんね。

いずれにしても、個人投資家が知り得る情報は外資系証券会社や機関投資家よりも明らかに遅いので、

怪しいと思ったら手をださないのが無難です。

ただし、目標株価を下げて株価をわざと安くなるよう誘導し、安値で株を大量に買い付ける証券会社もあったりするので、この目標株価と言うのも信じて良いのか信じない方が良いのか、判断の困るところです。

今回のGISに限っては、この目標株価を信じる投資家が多いと言うことで株価が暴落していると言うことです。

何れにしても、個人投資家は資金力や情報量と言う面では永遠に外資系等には勝てないので、「長い物には巻かれろ」と言うことで、「三大法人」特に外資系証券に足並みを合わせて操作するのがベターです。

損切りの重要性。

これも株式投資を始めてわかったことです。

頭ではわかっているのですが、やはり損切りは難しいですね。感情が入ってくるので、なかなか判断できずにどんどん株価が下がり、結局「にっちもさっちも行かなくなる」ことがあります。

やはり他の人が言うように機械的に判断する術を身につけなければなりません。最近は損切りができるようになりましたが。。

「コツコツドカン!」

この言葉の意味がよくわかるようになりました。

そうならないためにも、損切りの徹底は必要です。とは言いつつも、うーん。難しいですね。

電信系と金融系の株は値動きが渋い。

安定してると言ったらそうなのかもしれませんが、この2業種については株価の値動きが非常に渋いため、短期トレードには向かないです。

例えば中華電信(証券コード:2412)。日本のドコモみたいな会社です。

画像元:Goodinfoホームページ

8年ほど大きな値動きはありませんね。

そして金融系の中国信託銀行(証券コード:2891)。

画像元:Goodinfoホームページ

これも10年ほど大きな値動きなく推移しています。

なので、こう言う株は長期保有で毎年配当を受け取るために投資するのがベターです。毎月給与から積立投資している人が多いのも特徴ですね。

毎年配当のインカムリーターンが4〜5%あるので、定期預金するよりもこういう株に投資する人が多いです。

私も銀行系の株に投資したことがありますが、取引量は多いですが全くと言って良いほど値動きがないため、ほぼ元値で売却しました。外国人投資家は配当に対して21%強制的に課税され徴収されますからね。私にとっては配当はあまり得とは言えません。10年20年の長期スパンで投資するなら良いと思います。

常にポジションを取ってしまう危険性。

株を所持しておかないと上がった時に売れない。だから、株を売却したらすぐにでも次の株を所持しときたい!!という強迫観念みたいなのが生まれ、常にポジションを取りがちになります。

でも、冷静になってあと2日待てばもっと安値で買うことができた、と言うような事象が度々生じます。

本物の勝負師は勝負で勝てる時にしか介入しない。

と言うことですが、これは本当だと思いますね。むやみやたらににポジションをとる必要は全くないです。

傍観するのも大事だと言うことですね。

下がって下がって、ここぞ!!と言う時に買えば良いんですよ。

冷静沈着にルールを守って投資することの重要性がわかりました。

終わりに

今回は株を始めてからの私の個人的な感想について書いてみました。

投資を初めてめちゃくちゃ儲かったと言うことはないですが、そもそもの目的は台湾経済の動向や企業情報に明るくなることだったので、それについてはかなり自身がつきました。かなり詳しくなりましたからね。それはそれで良い経験です。プライスレスですね。

損してでも「勉強代」と思えば安いものだと思います。将来的にはそっちのコンサルタントとかになるかもしれないですしね。

以上

台湾マスターでした。

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