マジメな話題から笑える小噺まで。ニッチな台湾を紹介します。

あなたの知らない台湾ー雨量・レインコート編

あなたの知らない台湾ー雨量・レインコート編

こんにちは。

こちらはいい天気が続いています。

行楽日和ですが、今日も家にいる台湾マスターです。

さて、今日は台湾での必需品、レインコートについてお話ししようと思います。

以前に「あなたの知らない台湾ー雪駄編」で台湾は「スコール」が降ると言うことをお伝えいたしました。気になる方は、まずその記事を読んでくださいね。

ちなみにスコールは台湾で「午後雷陣雨wu3 hou4 lei2 zhen4 yu3」と言います。台湾ではスコールが降るので、雨対策が必須になります。特に夏場は急に天気が変化し、ゲリラ豪雨の様相を呈しますので、対策を練っておかないと大変なことになります。

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台湾はどれくらい雨が多いのか?

まずこのグラフをご覧ください。これは世界の年間平均降水量を表したグラフです。単位はmmです。

データ元:台灣經濟部水利署

少し古いデータにはなりますが、台湾は世界平均の2倍以上の雨量ですね。フィリピンよりも日本よりも多いんです。サウジアラビアは年間降水量が100mmだったので、なんと台湾はサウジアラビアの25倍です。

台湾での雨対策

上のデータからもわかるように、台湾は1年を通して雨が多いので、雨対策が必須です。朝外出する際は、晴れているように見えたとしても傘は必ず携帯しないとダメです。特に「台湾観光 超超超レアスポット!」でご紹介した基隆と言う台湾北部の場所は特に雨が多いので有名です。

一年365日、そのうちの平均200日雨が降ります。

嘘じゃなくで本当です。台湾気象局の10年間の統計で199.9日が雨であると書かれています。中国語が読める方は、ぜひこの記事を見てください。

台湾では基隆が一番雨が多いと思われていましたが、実はその統計によると、基隆の隣の宜蘭蘇澳という地域が台湾第一位の降水量で、なんと

一年で平均216.9日が雨です。ある1年に限っては252日雨でした。

どうですか?びっくりですよね。本当に北部は雨が多いんです!友人が基隆に以前住んでいましたが、「湿気が多く家はカビるし、そのうち自分もカビるのではないか」と言ってました。実際にカビってた感はありましたね。

さてさて、そんな雨の多い台湾ですが、雨が多いとなると、何が売れるでしょうか?

そうです、傘が売れます。

そして、レインコートもよく売れます。

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なぜレインコートが売れるのか?

以前に「台湾の交通事情についてよ~く知っておきましょう。」と言う記事の中でも紹介しましたが、台湾はバイク社会です。とにかく、どこもかしこもバイクです。

あたり一面バイクです。

雨が降ってきたら、バイク族は傘をさせませんね?自転車では「さすべえ」をつけて傘を固定して走っているおばちゃんを関西ではよく見かけますが、流石に無駄な発明大国の台湾でもバイク用「さすべえ」なんかありません。まあ当たり前ですね。危険すぎますもんね。バイクで「さすべえ」は。

ってなわけで、台湾ではバイク乗用時用のレインコートが普及しています。バイクの収納ボックス内にはもれなく1着か2着のレインコートが入っています。私もこちらではバイクを乗りますが、やはり2着入れています。で、使用頻度も高いです。

レインコートと言ってもピンキリですので、野球観戦用のチープなレインコート(と言うかカッパ)から、本格的な上下セットのものまで色々あります。

私は利便性を考慮して使い捨ての超チープなレインコートと言うかカッパを使用してます。使い捨てと言っていますが、せこいのでなんだかんだ10回くらい着用しますで、穴があいたり破れたら捨てるという感じです。

何れにしても台湾での生活で、人とレインコートは切っても切れない関係にあります。

レインコートを笑うものはレインコートに泣く!

台湾人のレインコートの着方おかしくね?

台湾に住んでいると、なかなかおかしなというか個性的なレインコートの着用方法を目にします。その最たる例が、

レインコート、前後ろ逆に着ている。

なかなか文章で説明すると難しいのですが、この下の写真のタイプのレインコートからジュディオングの要素を抜いた、腕部が独立したタイプのレインコートなんですが、理解していただけますかね?

余計わかりにくくなった感があるので、簡単に言いますと、ボタン付きワンピースタイプのレインコートを、前後ろ逆に着ているんですね。普通ボタンは前に来るはずなのに、後ろにボタンがきてる状態です。そんでもって後ろのボタンは閉めてないんですね。

初めて見たときはショッキングでしたね。なんだその着用方法は!?ちょっとあまりにもおかしいんで、知らない人だけども見かけたら積極的に注意しに行こうかと真剣に悩むレベルでした。

「おいちみ、レインコートの着方間違ってるよ」

なんども口からでかかりそうになりましたが、すんでのところでやめた事が何度ももあります。

なぜ前後ろ逆なのか?

この命題について、真剣に真剣に夜中も寝ずに考えました。ただ単に天然で間違って着ちゃっているのか?それとも我々外国人にささやかな笑いを届けようというサービス精神旺盛な台湾人気質から逆に着ているのか?色々頭の中に考えが浮かびましたが、とうとう正解がわかりました。

正解1:突然に雨が降るので、ボタンを閉める時間がない。と言うかボタン閉めるの面倒臭い。だから逆に着る。

正解2:ボタンが前だと、バイクで走行中にボタンの隙間から雨が入ってきて中の服が濡れてしまう。

正解3:前後逆に着る事で、バイク二人乗りの際、後ろの人の足を雨からガードできる。(後ろ側のボタンはとめず、後ろの人の足覆うように着用する)

以上

もうこれしかないでしょうと言うくらい至極まっとうな理由ですね。

このような状況なので、とうとう後ろ前逆のレインコートすら開発され、販売されています。それがこちら

引用元:MORR時尚機能風雨衣

かなりスタイリッシュな仕上がりですね。しかも結構いいお値段です。

台湾のネット情報を見てると、レインコートをどう着るかについては、実際台湾でも結構議論されています。で、

逆に着てる人おかしくね?

と思っている台湾人もいました。やはり我々外国人だけでなく国内でもそのような意見が出てるんですね。安心しました。

まとめ

台湾は雨が多く、バイク人口も半端ないためレインコートが必須と言う事でした。そして、レインコートの着用方法も独特だと言うことがわかりましたね。

観光で来られる際には、是非台湾人のレインコートの着用方法もチラ見しておきましょう。

以上

台湾マスターでした。

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