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【烏来温泉の遊び方】ヴォランドウーライの日帰り温泉もレビュー。

【烏来温泉の遊び方】ヴォランドウーライの日帰り温泉もレビュー。

どーもこんにちは。

台湾マスターです。

いきなりですが、皆さんは温泉好きですか?日本人は大好きですよね。

ただ、私ごとではありますが、私は風呂は

大嫌いです。

全自動体洗浄機がパナソニックあたりから発売されればすぐに買おうと思うくらい風呂が嫌いです。

風呂に入っている時間が勿体無いと常々感じています。

でも風呂に入らないと不潔で、たちどころにおっさん臭を放ち出すので、しぶしぶお風呂には入ります。

ただ、極力風呂場に長居したくないので、毎日5分以内に体の全ての洗浄を終了させることを目標としています。ちなみに今日は6分10秒でした。まだまだ改善の余地はありそうです。PDCAを回していけば洗歯・洗髪・洗身全ての作業が5分以内におさまると思います。

そんな風呂嫌いな私ですが、温泉はというと

大好きです。

去年は休みをとって九州の湯布院に行きました。旅館で出される懐石料理に舌鼓を打ち、思う存分皮膚がふやけてたるんたるんになるくらいまで温泉に浸かり、ぼーっとする。

最高ですよね。

特に30を過ぎておっさん化してきてから、温泉が大好きになりました。

で、先日、割とマイナーな烏来(ウーライ)温泉に行ってきました。

行った温泉ですが、

ヴォランド・ウーライ

Volando Urai/馥蘭朵烏來

という、烏来温泉の中では一番高級な温泉です。宿泊料金は台湾の中でもトップクラスに高く、

1泊6万円以上(2019年3月調べ)

します。

私は宿泊していませんが、日帰りの貸切風呂に入ったので、今回はそのレビューをしようと思います。写真多めです。ここまで読んで下さっている方にはもう手遅れで申し訳ないですが、

パケット容量にご注意ください。

まずは烏来(ウーライ)温泉とそのロケーション及び遊び方について紹介しようと思います。ヴォラント・ウーライのレビューが気になる方は飛ばして読んでくださればと思います。

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烏来(ウーライ)温泉

烏来は中国語でウーライ(Wu1lai2)と発音します。このウーライという言葉、

実は台湾の先住民族の1つであるタイヤル族の言葉「Wulay」から来ており、温泉を意味しています。

200年ほど前にタイヤル族が狩をしていた時に川辺から煙が出ていることを発見し、調査に向かったところ、水が熱かったためすぐに「Wulay!Wulay!」と叫んだそうです。Wulayとは直訳すると「煙が出ている熱水」という意味で、温泉ということになります。

なので烏来(ウーライ)温泉は

温泉温泉

という意味ですね。

場所

烏来温泉は台湾北部新来市の新店区にある温泉です。

台北駅南に約30キロ、車で50分ほど行った所にあります。

交通の便があまりよくないので、台北の北投温泉とかと比べるとマイナーな温泉になります。

アクセス

1.レンタカー

前述の通り、交通の便が悪いので私はレンタカーをおすすめしています。

日本の免許証を持っていればJAFか日台交流協会で中国語の翻訳文を発行してもらえるので、それを携帯すればレンタカーを借りて台湾でも運転できます。

ハンドルが左ハンドルで、右側通行なので、慣れるまで時間がかかりますし、バイクが多いので不安になりますが、ゆっくり運転すれば全然大丈夫です。

2.MRT+タクシー

MRT新店駅(終点)で下車し、タクシーを捕まえて烏来温泉まで連れてってもらう方法が楽チンです。新店駅から30分〜40分ほどで烏来温泉に到着します。

タクシー代は片道700元ほどかかりますが、3、4人で乗り合わせで行くなら一人200元ほどなので、便利です。

ちなみに新北市のホームページによれば680元の運賃と書かれています。

画像元:新北市ホームページ

3.MRT+バス

MRT新店駅(終点)で下車し、新店客運(新店バス)の「849」のバスに乗車します。

MRT新店駅のバス乗り場(北新路沿い)

新店から終点・烏来までのバス料金は15元です。激安です。乗車時間は40分ほどです。

4.台北駅から烏来まで全部バス移動。

上で紹介した「849」のバスは台北駅・青島(始点)からも出てますので、台北駅からバスに乗ってそのまま烏来に行くことも可能です。

台北駅(青島)の乗り場はここ。

台北駅の8番出口(M8)を出て青島西路に向かいます。するとこんなバス停が現れます。


ここで849のバスに乗車します。台北駅から烏来(終点)までは1時間半〜2時間ほどかかりますが、乗車料金は

45元

という激安価格です。

時間に余裕があって、台北の街並みを見てみたいと思われる方は挑戦しても面白いと思います。

泉質

いわゆる美人の湯です。弱酸性炭酸泉で、肌がぬるぬるすべすべする泉質です。

私は北投温泉のような硫黄系の温泉が苦手なので、美人の湯に好んで入ります。

烏来のロケーションと楽しみ方

温泉街の隣にはエメラルドグリーンの色をした川(桶後渓/南勢渓)が流れています。

綺麗な色をしていますね。

で、近くにはいわゆる「老街」と呼ばれるノスタルジックというか古い街並みがあり、夜市のような飲食店やお土産店が並んでいます。

老街の手前に駐車場があり、車で来た観光客はそこに車を駐車することができます。

立体駐車場もあります。

料金は

平日60元/1日

休日90元/1日

です。

フロントガラスのワイパー部分に駐車料金の請求書が挟まれるので、それを持ってコンビニに行って支払うことができます。

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駐車場近くにこんな吊り橋があります。結構見応えのある立派な吊り橋です。

車を駐車して老街に向かって歩きます。

烏来老街

店がたくさん並んでいます。先住民グッズも売っていたりします。

果物屋もあります。

あまりにもお腹が減っていたので、私はこの果物店で赤いグアバ(紅心土芭樂)を買いました。

お腹が空きすぎていたので写真を撮るのを忘れて食べ始めてしまいました。本当はあと3カケくらい入っています。これで50元。少し高いですが、

これが激ウマ!!

私はグアバ好きですが、赤いグアバは甘みが強くめちゃくちゃ美味しいです。

そして、こんな場所には確実に売っている例のヤツも見かけました。

そう、あの甘いソーセージです。

美味しそうではありますが、私は騙されません。素通りです。

するとこんな看板が見えてきます。

親水歩道という奥の細道的な道があったので、その路地に入ってみます。

ローカルの民家の間の道を行くと、川沿いに出ます。すると対岸に。。。

水着を着用したおっさんたちが川から湧き出る天然温泉に入っています。

豆知識

実はこの烏来温泉、日本の川湯温泉みたいに川から温泉が湧き出ています。以前はここに小屋があったりして、無料で楽しめる水着着用の露天風呂があったのですが、水利法や衛生面そして安全面(鉄砲水)の影響から2017年に全部撤去されてしまいました。今はこの写真のように一部のツウな温泉好きがここで水浴びを楽しんでいます。

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そのまま歩いていくと、橋を渡って対岸に行くことができます。

橋を渡って対岸に行く=烏来の滝を見る。

という公式が成り立ちますので、滝に興味がない方はここで元の道に折り返して食べ歩きを続ければいいと思います。

先日ヴォランド・ウーライに行った時は滝を見に行かず、ここで引き返しました。

烏来の滝(烏來瀑布)

対岸から烏来の滝までは歩いて30分ほどかかります。

私は歩くのが好きなので苦になりませんが、歩くのが嫌な人はトロッコに乗るという手もあります。

トロッコの乗車料金は50元です。

橋を渡って対岸に着いた瞬間に「烏来台車(烏来トロッコ)」というでっかい看板が見えて、木の階段がありますので、そこを登っていきます。

トロッコに乗って「滝の駅(台車瀑布站)」までいきます。6年くらい前に行った時は可愛い猫ちゃんがいました。

駅を降りて歩いていくとすぐに滝が!!

私が行った時はこんなやる気のない犬が何匹かいました。これはこれで可愛いし癒されます。

腰掛けてる犬なんて見たことありますか!!??6年ほど前の写真ですが、今も健在かな??可愛いですよね。

滝と自然しか見るものはないので、見終わったらそのままトロッコで帰ってもよし、歩いてゆっくり帰ってもよし。

帰りは下りなので、自然を見ながら歩いて戻った方が楽しいかもしれませんね。

高級温泉ヴォランド・ウーライのレビュー

ここからが本題になります。今回はMOMOというネットショッピングサイトで貸切風呂+食事付き(2名)のプランの電子チケットを購入しました。

値段はしめて

2,499元!!(JPY8,900円)

泊まるよりも断然安いです。泊まると1泊で6万円以上しますからね。

で、購入するとこんな電子チケットが送られて来ます。

ヴォランド・ウーライにあらかじめ電話予約してから出発しました。

ちなみに、食事を取ってから温泉に入ってもいいし、温泉に入ってから食事してもいいし、どちらでも大丈夫です。私は食事をしてから温泉に入りました。

※早めに到着してもフロントの人に言えば時間調整可能です。私も予定より1時間早く着きましたが、臨機応変に対応してもらいました。

ホテル外観

確かに高級感のある作りでした。

フロント

こんな感じのフロントです。普通ですね。特に変わった点はありません。

休憩スペース

落ち着いた感じのスペースです。

奥に古風な銅鑼が置いており、思いっきり叩きたくなりますが、他の客の迷惑になりそうなのでやめておきました。小洒落た椅子と机が置かれており、リラックスできます。

コーヒーやお茶も飲み放題です。

外に出てエメラルドグリーンの綺麗な川を見ながらコーヒーを飲んで休憩もできます。

レストラン「SILIQ」

SILIQレストランは2階にあります。玄関ホール右手に階段があるので、それを利用して2階にいきます。

すると、レストランが見えてきます。

私が行った時は隣の会議室が改装中で騒音とにおいがあったため、一番奥の場所に座りました。

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食事

私の選んだプランに付帯していたのは一人780元(これ以外に10%のサービス料が徴収される)のセットメニューでした。

メニュー

私の頼んだメニュー

私のセットは780元コースです。

内訳は

・パン(食べ放題)

・前菜orサラダ(5品から1品が選べる)

・スープ(2品から1品が選べる)

・メインディッシュ(5品から1品が選べる)

・デザート(2品から1品選べる)

・飲み物(4種類から1種類選べる)

パン(バルサミコソース、バター、オリーブオイル付き)

サラダ:スモークサーモンとカイザーサラダwithパルメザンチーズ

スープ:クリームスープ

メインディッシュ:アサリ入りペストパスタ

デザート:ティラミスとレモンアイス

飲み物:ローズフルーツティー

【総評】

味は確かに美味しいです。盛り付けもいい感じですね。

ただ、台湾で780元出して食べる価値のある食事かと言われれば正直微妙ですね。私の場合はプランに含まれていた食事なのでなんとも思いませんが、食事だけ食べにきて780元でこの内容だとまあガッカリしますかね。

日本円で3000円なので、日本でこのコースなら値段相当だとは思いますが、ここは台湾ですからね。600元くらいがいいところではないでしょうか。あと、ローズフルーツティーの酸味が強すぎて個人的にはNGでした。



 

貸切風呂(家族風呂)

大浴場に入ってみたかったですが、プランが貸切風呂のプランだったので仕方がなかったです。フロントの左側が貸切風呂エリアになっています。

私が案内されたのはフロントのすぐ後ろの5番の部屋でした。

ドアを開けるとこんな感じです。写真には映ってませんが、右側には1人用の寝台のようなものが置いてあります。そこに腰掛けて休むことができます。

窓の外はエメラルドグリーンの川です。そして窓からはたくさんの白い鳥がこちらを見ています。ホテル側から対岸に向けてライトアップされているため、夜でも川と対岸が綺麗に見えます。

部屋の左側には化粧台。ティッシュ、アメニティグッズ、ペットボトルの水2本、ボディローションが置いてあります。

アメニティグッズ(綿棒、シャワーキャップ×2、くし)そしてパナソニックのヘアドライヤー。シャワーキャップがシャワキーップ」と書かれているのが非常に残念。

サンダルが置いてあるのはグッド!!

【総評】

泉質は美人の湯と呼ばれるだけあって、私の好みのヌルヌルスベスベの泉質で、お肌が若返りそうです。開放感もあって、ゆっくりお風呂に入れるのもグッドです。

ただコストパフォーマンス的にどうかと言われると、微妙ですね。

貸切風呂の良い点・悪い点をまとめてみました。

良い点

・景色が綺麗

・泉質が私好みの美人の湯

・清潔

・サンダルがある

・ドライヤーがパナソニック

・水が置いてある

悪い点

・シャンプー・ボディーソープ・リンスが4分の1くらいしか入ってなかった

・ティッシュが4枚くらいしか入ってなかった

・シャワキーップて何?

・ちょっと値段設定高くね?

・出歯亀に見られる可能性

→実はこの温泉の対岸にはトレッキングコース(加九寮步道)が設定されており、過去には対岸のトレッキングコースから出歯亀に双眼鏡で露天風呂や貸切風呂が覗かれるという事件が発生しています。ただ、2015年にこのトレッキングコースは台風の影響で閉鎖されましたので、現時点では出歯亀に狙われる可能性は低いですが、コースが修復されればまたまたこの問題が発生する可能性があります。部屋に入ったらすぐにブラインドを下げた方が良いです。

と、私は思います。

1泊6万円以上する宿として、この品質はどうかな〜って思っちゃいますね。

シャンプーとかティッシュとかケチらずにフルに入れてくれよと思いますよね〜。日本語も間違えちゃったらダメですよね〜。シャワキーップって。別に変身する時の掛け声じゃないんだし。こういう細かい点がイケてないですね。改善を願います。

ただ、ホテルの部屋の品質はものすごい良くてスパリゾートとしての評価は高いので、今度もしお金に余裕ができたら宿泊してみようと思います。

番外編:ヴォランド・ウーライの駐車場

入り口にボーイみたいな人がいて案内してくれます。

「駐車場はどこですか?」と聞くと、歩いて5分くらいの距離に屋外駐車場があるとの回答を得ました。車をボーイに預けて駐車場にとめて来てもらうことも可能です。

が、「チップをとります」と言われました。

私は歩くの全然苦にならないので自分で駐車場に車を停めにいきました。赤の丸が駐車場です

画像元:グーグルマップ

こんな感じのなんの変哲もない屋外駐車場でした。

帰りは真っ暗なので、夜に帰る時はちょっと怖いです。

終わりに

今回は烏来(ウーライ)温泉をかなり詳しく紹介してみました。ゴンドラもあるようですが乗ったことないので、その部分のレビューができなかったのが悔しいところです。

ヴォランド・ウーライは景色も綺麗で泉質も良くて非常にイイ温泉ではあるのですが、

貸切風呂にもう一回行くか?

と言われば行かないですね。1回で十分かな。リピーターになるほどのものではないと思いました。

以上

現地からお伝えしました。