台湾の住宅事情。家探しなら591.com.twが便利。使い方は?
ど~もこんにちは!
台湾マスターです。
ところで、いきなりですが台湾の住宅事情、気になりませんか?
気になりますよね!?
ということで、強引ですが今回は台湾の住宅事情についてちょろっと紹介し、家探しの際に便利な「591」というウェブサイトの利用方法について書こうと思います。
台湾の住宅価格
給与水準からすると台湾の住宅価格は高すぎます。特に台湾北部、とりわけ台北市はベラボーに高く、
普通のサラリーマンが台北の家を購入することなんかまずできません。
家といっても、台北に一軒家は皆無といっていいほどないので、マンションやアパートばかりです。
で、かなり老朽化の進んだ「ぼろアパート」もものすごい値段で取引されています。
例えば、台北大安区のSOGO(デパート)近くのぼろアパート。
築53年でエレベーター無しの3階です。広さは約100㎡です。
画像元:591ホームページ
立地条件はめちゃくちゃいいですが、築53年でとにかくボロい。どうしようもなくボロい。耐震性もまったく期待できないアパートですが
2,680万元します!!!!
2018年現在のレートなら日本円で約1億円です!!!
高すぎですよね。
台北なら100㎡ほどのぼろっぼろのアパートでも7,000万円以上はするという現実。
私の実家は大阪の田舎にありますが、実家近くの3LDKの築25年の中古マンション価格が580万円で売りに出されていましたが、この価格だと台北ではトイレほどの大きさのスペースしか買えません。
坪単価でいうと台北は東京よりも高いです。
台湾の平均年収はザックリ日本の2分の1~3分の1ほどですので、これを考えると如何に台北の家の値段が高いかがわかると思います。
ちなみに台湾で1番高いマンションは以前の記事でも紹介した「陶朱隱園」というマンションで、60億円以上と言われていますが、インビテーション制での購入になるらしく、詳しい価格は不明です。。
この記事に注目!!
とにかく、住宅価格がめちゃくちゃ高いのが台湾の特徴です。もちろん、だれも住まないような超田舎なら別ですが、それでも台湾人の演習からするとやはり高いということで間違いありません。
住宅情報は591
日本にも「SUUMO」とか「MAST」とか「センチュリー21」とか「アットホーム」とか「エイブル」とか、まあいろんな不動産売買の会社があって、それぞれのサイトで住宅情報を調べることができますよね。
台湾で一番有名な住宅情報サイトは「591」です。もちろん一般的な不動産売買の会社もたくさんありますしその会社のウェブサイトでも住宅情報は調査可能ですが、ウェブでは「591」一択と言っていいほど皆に利用されています。
なぜ人気なんでしょうかね?それは
「591」は不動産会社を通さずにオーナー(家主)自らが住宅情報をサイトに掲載し、借主や買い手を探すことができるからです。
家探しならとりあえず「591」を見るのが定番です。2014年8月には香港にも進出し、今ではシェアは1位を獲得しています。
「591」の運営会社
「591」の運営会社は數字科技股份有限公司(ADDCNテクノロジー/証券コード:5287)です。
ADDCNテクノロジー社は2007年1月に資本金1,500万元で設立されました。2018年現在、創立11年の割と新しい企業ですね。
2012年9月に興櫃(エマージング)にて上場し、2014年1月には上櫃(メインボード)へステップアップし、現在資本金はNTD $425,805,000です。台湾の上場条件や財務情報の調査方法については下の記事を参照くださいね。
このADDCNテクノロジー社はインターネット取引プラットフォームを手掛ける会社です。
數字科技股份有限公司(ADDCNテクノロジー)の売上高
画像元:數字科技股份有限公司ホームページ
上は2018年1月から8月までの売上高の推移となっています。基本的にはウェブサイト上の売買手数料収入と広告収入による売上高ですが、昨年と比べて若干減少しているのが気になります。
「591」以外のサイト
ADDCNテクノロジー社は「591」の住宅情報サイト以外にも「8891」という自動車(新車/中古車)売買情報サイトも運営しています。
私は車好きなので、この「8891」というサイトもしょっちゅうお世話になっています。この「8891」というのも「591」と一緒で、自分の車をこのサイトを通して売ることができます。まあ、実際にはこのサイトを通して売るのではなくて、このサイトを通してオーナー(売主)と連絡を取って売買ができるようになる、という感じです。日本の「ジモティー」というサイトに似てます。
他にも「8591」というオンラインゲームアイテムの売買であったり、「518」という求人サイトであったりを運営しています。
591.com.twを使って住宅情報を調べる
今、ほとんどの人がスマホを利用してますので、スマホでの利用方法を説明するようにします。ただ、内容はスマホもパソコンも同じなので、パソコンを使っている方もすぐにわかると思います。
では、まずは591のアプリをダウンロードしましょう。
アプリをダウンロードする。
App StoreやGoogle Playの検索窓に「591」と打ち込みましょう。
画像元:591アプリ画面
間違って香港版をダウンロードしないようにしてくださいね。
アプリを開く(初期設定)
画像元:591アプリ画面
いきなり「通知を送信しますか?」と聞いてくるので
「許可しない」
を選びましょう。私なら断じて許可しませんが、心優しい読者の皆様の中には、許可する方もいるかもしれませんね。
そうするとまた、
画像元:591アプリ画面
またこんな事聞いてくるんで、拒絶しましょう。
ただ、すでに台湾にいて真剣に家を探している人は「許可」を選ぶと便利です。
そしたらこんな画面に切り替わります。
画像元:591アプリ画面
ここはとりあえず、左上の「<」を押しましょう。
すると、こんな画面になります。
画像元:591アプリ画面
新聞(ニュース)部分の説明をされますので、ここは任意の場所を適当に押しましょう。
そうすると次はこんな画面が。
画像元:591アプリ画面
「ここを押したり、スライドさせればもっと情報見れるぜ!!」みたいなことを言ってくるんで、
「知道了(わかっとるわい!!)」
と返答してやりましょう。
そうすると「新聞」の画面になりますので、一番下の左から2番目の「搜尋(検索)」を押しましょう。
画像元:591アプリ画面
そうすると、こんな画面に切り替わります。
画像元:591アプリ画面
ここまでくれば、初期設定終了です。
家を探す(租屋)
上の画面の「更多」を押してみましょう。そうするとさらに条件が追加され、検索の幅を狭めることができます。
隣に赤字で日本語訳をつけますので、参考にしてください。
画像元:591アプリ画面
上方に検索窓がありますので、ここに気になるエリアの地名や道の名前を入力できます。
台湾にて591で家を購入したい人や、住宅価格情報を調査したい場合は、「租屋(賃貸)」から「中古屋(中古物件)」や「頂譲(譲渡)」や「新建案(新築物件)」に切り替えましょう。
こんな画面です。
画像元:591アプリ画面
では上から順に詳しく見ていきましょう。
地區(エリア)
ここは日本語訳をつけなくてもわかりますね。探したいエリアを押しましょう。
画像元:591アプリ画面
類型(タイプ)
画像元:591アプリ画面
租金(家賃)
これも訳さなくともわかりますね。予算に合わせて選びましょう。
画像元:591アプリ画面
一番下に数字を入力し、家賃の幅を自分で決めることもできます。
格局(間取り)
間取りというか部屋数になります。
画像元:591アプリ画面
坪數(坪数)
これも訳さなくてもわかりますね。
画像元:591アプリ画面
台湾では家の広さの単位は「坪」で表す場合が多いです。
1坪=約3.3㎡です。日本と同じですね。
型態(形態)
マンションなのか一軒家なのか、エレベーター付きなのか、家の形態を選択します。
画像元:591アプリ画面
來源(広告主)
ここでは、家の広告を出しているのが、個人オーナーなのか、不動産仲介業者なのか、代理人なのかを選択できます。
個人オーナーの場合は仲介料を取られません。しかし、悪い大家さんに当たると厄介なんで、お金を払ってでも仲介業者を通す方がいいかもしれません。
画像元:591アプリ画面
車位(駐車場)
車を所有していれば、ここは注意した方がいいです。
画像元:591アプリ画面
陽台(ベランダ)
ベランダが必要な場合は、ここを操作しましょう。
画像元:591アプリ画面
寵物(ペット)
今はペットを飼っている人が多いですからね。犬、猫を飼っている方はここで。
画像元:591アプリ画面
開伙(ガスコンロ使用可否)
ここは少し不思議なのですが、台湾では外食文化が根付いているため、家で料理する人は多くないです。特に独身であったり、夫婦であれば家でご飯作らず、3食全部外食という場合がありますので、ガスコンロが付いてなかったり、付いていても使用しないように要求されることがあります。
料理したい方はここはチェックしておきましょう。
画像元:591アプリ画面
以上が操作方法になります。
では、このアプリを使って実際に賃貸の家を探して見ましょう!!
範例
語学留学生の多い台北市大安区でワンルームマンションを10,000元〜15,000元のレンジで検索して見ました。
画像元:591アプリ画面
エリアとタイプと家賃のみ選び、それ以外は全て「不限(どんなんでもOK)」としています。
すると、
画像元:591アプリ画面
14,000元の物件が一番上に出てきました。どれどれ、中身を見てみましょう。
画像元:591アプリ画面
見た感じなんの変哲も無い普通のワンルームでした。それにしてもこんなワンルームで14,000元って高いですね。
台北は本当に家賃が高いので、それなりの覚悟が必要です。
実際に利用する際の中国語能力について
台湾での賃貸の相場や住宅価格の相場を調べたいときに非常に便利な「591」ですが、実際に利用するとなるとかなりの中国語能力が求められます。というのも、基本は電話での問い合わせになるからです。
私の経験からすると1年以上の留学経験者でないと、大家さんや仲介業者との電話でのやり取りは厳しいと思います。
会話の流れを下に書いておきますので参考にしてください。
自分:唯?你好。是〇〇小姐(先生)嗎?(○○は大家さんの名前)
大家さん:是。你哪裡找?
自分:我是看591租屋廣告的,敝姓○○。(○○には自分の名前を言う。)不曉得方便過去看房子嗎?
大家さん:好,沒問題。
自分:謝謝你,那麼甚麼時候方便過去呢?
大家さん:明天下午3:00,好不好?
自分:好的。我在哪裡等你比較好呢?
大家さん:那麼,捷運大安站1號出口的國泰銀行前,好不好?
自分:好的。我當天會穿紅色的T恤。
大家さん:OK,知道了。明天見。
自分:明天見!
とまあ、基本的にはこんな流れなのですが、いきなり台湾語でしゃべられたり、べらべらべらべら~っと早口でいろいろ話されたりと、一筋縄ではいかないのが電話の難しいところです。
逆を言えば、こんな電話でのやり取りができるようになったら、中国語がかなり上達している証拠になるので、台湾に留学して1年ほど経って、そろそろ引っ越しを考えている人は、是非「591」にアクセスして、大家さんや仲介業者に電話してみましょう!!
終わりに
駐在の方はほぼほぼ現地の日本語ができる仲介業者(例えばスターツとか)にお願いして家を探すことになるので、「591」で自分で家を探すことなんかないと思いますが、事前に家賃の相場や間取り、そして周りの環境とかは事前に調べておきたいですよね。
そんな時は是非「591」にアクセスしてみましょう!!
留学とかその他の理由で自分で家を探す場合は「591」が非常に便利ですが、中国語ができないとほぼ利用できませんのが残念なところです。片っ端から電話かけて日本語ができる大家さんを探すというのも手ですが、電話代がかなりかかると思います。
なので、中国語ができないけど、どうしても「591」に載ってる家に住みたいという方は中国語のできる友人、例えば語学学校の先輩にお願いするか、仲良くなった語学学校の先生にお願いするか、あるいは有料で手伝ってくれる中国語翻訳者を探すしかないでしょう。
いずれにしても、「591」は住宅情報サイトとしてはかなりの量の物件が載ってますので、一見の価値ありです。
以上
台湾マスターでした。
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