新ランドマーク!螺旋状の建築物「陶朱隱園」について。
どーも!
まだ5月ですが、台湾は連日30℃を超す暑さが続いています。
昨日からはとうとうエアコンをつけて寝るようになりました。
本格的な夏の到来に少しビビってる台湾マスターです。
さて、今回は台北の新ランドマーク「陶朱隱園」という螺旋構造の変わった建築物についてご紹介しようと思います。
実はこの建物、いろんな意味ですごいんです!!
画像元:陶朱隱園公式HP
陶朱隱園とは?
「陶朱隱園」とは台北信義エリアに建設中の超・超・超高級マンションです。
ロケーション
住所:台北市信義区松高路68号
・グーグルマップ↓
・ストリートビュー↓
・アクセス:MRT市政府駅3番出口から徒歩8分
陶朱隱園の基本情報
・土地面積:8,160㎡(2,468.4坪)
・地上21階
・地下4階
・全40戸
・駐車台数:210台
・1戸約960㎡(約290坪)
・室内約660㎡(約200坪)/バルコニー約47坪
・建築使用ライセンス取得予定:2018年下半期
・設計:Vincent Callebaut(ベルギー人)
・デベロッパー:威京グループ(亞太工商聯77%、中華工程23%)
・施工業者:華熊営造股份有限公司(日本の熊谷組の100%子会社)
陶朱隱園のスペシャルな点
この建物、とにかくすんごいんです。なにがすごいかというと…
1.形状と構造
2.販売価格
3.室内
4.環境対策
一つずつ紐解いていきましょう。
1.形状と構造
形状
なんといってもこの形状をみたら、「なんじゃこりゃ!!??」って思いますよね。なんか科学的な形状ですよね。DNAの二重螺旋形状的な。
このマンション、なんと2階から21階まで、各フロア4.5度ずつ螺旋状に角度をつけてるんですね。で、最上階の21階になると、ちょうど90度ひねった状態になるんです!!!
構造
どんな構造になってるかというとこんな感じです。
↓↓↓
画像元:中華工程HP
何がすごいかって、この建物、フロア面積がめちゃくちゃ広いにも関わらず
室内に柱がないんです!!
詳しく説明すると、
偶数階にはフロアの周囲には柱が存在しますが、フロア中央などにはありません。
↓↓
画像元:陶朱隱園公式HP
奇数階には周囲の柱も存在しません。
↓↓
画像元:陶朱隱園公式HP
偶数階と奇数階を比較して見ればよくわかりますね。どちらにしても
すばらしい設計です。
耐震性
この建物、耐震性も十分に考えられており、震度7の地震にも耐え得る構造となっています。
この建物、実はカリフォルニアのアップル新社屋やサンフランシスコ国際空港のターミナルビル、そしての東大寺総合文化センターにも導入されている、米国Earthquake Protection Systems 社の免震装置を48基導入しています。
画像元:陶朱隱園公式HP
そして、杭基礎が採用されており、68本の直径2.5mの杭が地下50メートルのもっとも固い岩盤層まで到達しています。
画像元:陶朱隱園公式HP
2.販売価格
実はこの超高級マンション、販売価格が公表されていません。
1年ほど前に日本のメディアがデベロッパーにインタビューした際には、内装工事なしのスケルトンの状態で日本円約60億円、との報道が出ましたが、その後は1度も価格についての情報は出てきていません。
ちょうど私の友人がこのプロジェクトに詳しいのですが、その友人曰く、販売は全て招待制となっているようです。
クレジットカードでいうと「ブラックカード」見たいなもんですね。
お金があっても招待がなければ買うことすらできない物件なんです。
また、交渉相手についても極秘扱いなので、一体誰がこの物件を購入するのか、メディアも注目しています。
現時点ではホンハイのテリー・ゴウ(郭台銘)や台湾出身の中華圏の大スター、ジェイ・チョウ(周杰倫)が購入すると目されています。
全部で40戸しか販売されず、尚且つ招待制ということなので、かなりのプレミア価格となるでしょう。
3.室内
このマンション、室内もえげつないくらいすごいことになってます。その一つの目玉が、なんと
車専用のエレベーターが設置されており、スポーツカーで車から下りずにそのまま室内まで乗り付けることが可能なんです!!
こんな感じです。
↓↓
画像元:陶朱隱園公式HP
家でパーティーしてる時に、スポーツカーで室内まで直で行けちゃうんです。
もし病気で倒れた!とか緊急事態が発生した場合は、
救急車もこのエレベーターを使用し室内まで入れちゃうんです!!
そして、シャレオツな25mプールまであります。
↓↓
画像元:陶朱隱園公式HP
もうここまでくると意味不明ですね。
4.環境対策
この建物のもう1つスペシャルな点、それは各フロアのバルコニーに空中庭園を設けている点です。
そのイメージ画像がこちら↓↓
画像元:陶朱隱園公式HP
この建築物の周囲及び各階のバルコニーに2万3千本の木を植え、1年間に130トンもの二酸化炭素を吸収するエコなマンションとして注目されています。
敷地内は入り口以外は基本的に木で覆われているので、地上面から見る限りは小高い山のようなイメージとなるようです。
マンションの入り口↓↓
画像元:陶朱隱園公式HP
1FからB1までの吹き抜け庭園↓↓
画像元:陶朱隱園公式HP
もうなんか、ロマンしか感じませんね。
注目ポイント!!
実はこの陶朱隱園、日本の熊谷組が施工しています。正式には100%子会社の現地法人である華熊営造が手がけているのですが、実は熊谷組は台湾で非常に有名です。
なぜかって?それは
かの有名な「台北101」を建てたゼネコンだからです!!
熊谷組は台湾において品質が高いと評判な、信頼度抜群のゼネコンです。日本においてはバブル崩壊後、元気がなく経営危機に陥りましたが、最近は東京オリンピック特需もあり、経営状態も大幅に改善されているようです。もっとも、元来海外事業には強い準大手ゼネコンだったので、それは台湾においても同じです。近年では台湾でたくさんのマンション建設を手がけています。
今回、台北101に継ぐ新ランドマークとして「陶朱隱園 」も手がけていますから、今後も施工難易度が高く、高品質が要求される建物については熊谷組に声がかかるのではないでしょうかね。
私も職業柄、台湾現地のゼネコンや日系のゼネコンと仕事をすることがありますが、熊谷組の品質レベルはやはりすごいですね。特に台湾の地場ゼネコンに比べると1歩も2歩も下手すりゃ10歩以上もリードしてるんではないでしょうか。
この記事もご覧ください
終わりに
今回は台北の新ランドマークである超高級マンション「陶朱隱園」をご紹介いたしました。まだ完成していませんが、2018年5月の時点ではほぼ施工が終了しており、2018年下期には使用ライセンス取得が完了し、オーナーの内装工事が始まると予想されています。2018年の年末には立派なランドマークとして台北に聳え立っていることでしょう。
皆さん、もし、万が一デベロッパーから招待状が送られてきたなら、迷わず購入するようにしましょう!!
内装工事して、スポーツカー買って、高級家具揃えても65億円もしないんじゃないですかね。
招待状が送られて来なかった場合や、この物件が気になる場合は、ぜひ近くまで行って見学してみましょう!!中には入ることはできないでしょうが。
私は遠目から見るだけで心が満たされます。
では!!
台湾マスターでした。
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