台湾で生活してて衝撃的だった出来事~バイク(スクーター)の免許編
どーもこんにちは。
台湾マスターです。
さて、台湾で生活してて衝撃的だった出来事シリーズの第2弾ですが、今回は「バイク」にまつわることについて書こうと思います。
これまでもバイクに関する記事をいくつか書いてきましたが、今回はそのなかでもバイクの免許について書きます。
台湾に旅行に来られたことのある方なら、空港から出てきてまずビックリポンなのがスクーターの多さです。このシチュエーションでビックリポンというちょっと古めの流行語が使えるのか、台湾在住歴の長い私にはわかりませんが、とにかく、目ん玉飛び出るくらいの量のスクーターが走っています。
最近ではだいぶ少なくなりましたが、
一家に1台しかスクーターがないのか!?
と疑うほどのレベルで、一家4人で仲良く笑顔で器用にスクーターに「雑技団乗り」している家族も稀に見かけます。
微笑ましいというのか、危険なのか。。。
兎にも角にも、
狭い国土ではスクーターが何かと便利です。
よく見かけるのは100~125㏄のスクーターで、日本で見るスクーターより一回りくらい大きいです。
私も台湾に来た当初からスクーターに乗っています。
私と免許
私は高1の時にで50㏄の原付免許を取得してから、なんやかんやでずっとスクーターに乗っています。
今も台湾でちょっとした買い物とかがあると、スクーター乗って出かけます。
最近でこそ日本の免許と台湾の免許の互換性が取れて、日本の自動車免許を持っていて尚且つその免許の中国語翻訳文を持っていれば、自動車+50㏄のバイクは台湾で試験を受けなくとも乗れます。
でも私が来たときは台湾と日本は今のような協定はなかったので、たとえ50㏄のバイク(スクーター)でも台湾で試験を受けて免許を取得しない限り乗れませんでした。
私が台湾の「普通重型機車」という250㏄までのバイクを運転できる免許を取ったのは、台湾に来てから半年経った時くらいですかね。
今もですが、当時も免許取得のための参考書が売られていて、それを暗記さえすれば問題なく筆記試験が受かるような簡単なテストでした。
筆記試験といっても、実際にマークシートに書くとかではなくて、パソコンの画面に出てくる質問に対して正しい解答を選ぶという超簡単なものでしたね。
今もあるかわかりませんが、当時は日本語の問題まで準備されていて、日本語バージョンも選択することができました。ただ、
日本語が意味不明すぎて、逆に難易度が高い。
という厄介な落とし穴がありました。私の友人なんかは4回も落ちましたからね。
私はそういう情報を予め握っていたので、日本語版ではなく、中国語版でテストを受けました。
当時は中国語を狂ったように勉強していたので台湾に来てから半年くらい経った状態で、まあまあ中国語が読める程度にはなっていましたからね。全然しゃべれませんでしたが。
で、設問ですが、正直参考書の問題そのままの形で出てくるので、
マジ超簡単。
落ちる人っているのかよ。
っていうくらいのレベルですが、私が受けた時は10%くらいの人が筆記試験で落ちてましたね。
これはこれで衝撃的でした。
で、筆記試験に受かったら、そのあと実技試験があるんですが、私は高1からすでにバイクを乗り回していたので、これまた全く問題なくパスして、
見事1発で普通重型機車の免許を取得しました。
実技試験の中でまあまあ難しいのが、
幅40センチ、長さ15メートルの道を7秒以上で渡る。
という項目です。
いわゆる一本橋(平均台)テストですね。
ゆっくりゆっくりバランスをとりつつ、足が地面につかないように、両端の白線を踏まないよう気をつけて運転する必要があります。
実技試験においてはこのテストで落ちる人が圧倒的に多いです。
ちなみに現在、台湾における実技試験はこんな感じです。
画像元:台北市區監理所HP
私が受験した時はこんなに複雑じゃなかった気がします。
一本橋渡って、信号止まって、一周して、ハイ終了。
というような感じだったと思いますが、やはりバイク事故が多いためか、試験も厳しくなったんでしょうかね。
ちなみに台湾の自動車免許を持っていれば、「普通重型機車(250㏄以下までのバイク)」の試験おいて、筆記試験は免除され実技のみとなります。
試験場における衝撃的な光景
ここから本題に入りますが、台湾のバイク免許試験場において、たびたび衝撃的な光景を見かけます。
それは。。。
Myバイクで実技試験を受ける人が結構いる。
ということです。
実技試験において、ガソリン1リッター分の費用(約30元)を支払えば、試験場でバイクを借りることができますが、めっちゃボロいバイクなので、自分のバイクで実技試験を受ける人が多いです。
ちなみに私が試験を受けた時、試験場所有のバイクを借りましたが、やはりめっちゃボロボロで、いつエンジンが止まるか分かんないようなバイクでした。
整備不良なんじゃあねえの?
っていうくらいのレベルです。
整備不良のバイクで試験を受けて、あえなく落ちてしまったら元も子もないので、やはりバイク持ち込みで試験を受ける人が多いです。
で、ここで問題になるのが、
そのバイク、どうやって試験場に持ってきたのか?
ということです。
中には、免許を持っている親や友人に運転してもらい、自分は後ろに乗車して試験場に来る人もいますが、なんと、
無免許の状態で自分でMyバイクを運転して試験場に持ち込んだうえで実技試験に臨む猛者がいるんです!!
しかも実技試験で残念ながら落ちた場合、これまた
無免許のままMyバイクを運転して家まで帰るんですよ!!
こんな無免許運転がまかり通っているのが国家機関であるバイク免許試験場です。
衝撃的ですよね。
そんな方法があるんだ!!
って思いますよね。普通じゃ考えつかない方法です。
目からうろこです。
台湾人はこのことについてどう思ってるのか、ネット掲示板を見て調べてみました。
・無免許だから絶対乗ってきてはダメ。
・警察に止められたら「免許取りに行ってました」って言えば許される。
・交通違反しないように気を付けて運転してたらまず無免許だとバレないから大丈夫。万が一警察にばれたら「家族が誰も付いてきてくれませんでした」ってお涙頂戴の言い訳すれば許されるはず。
・捕まったら罰金払えば済む話。
と、こんな風に議論されていました。
日本的感覚だと、確実にアウトですが、台湾ではグレーゾーンなようです。
台湾、アバウトすぎだろ!!
この記事にも注目!!
終わりに
最近では事故が多いためか、バイクにしても自動車にしても、試験自体の難易度が上がってきているようで、徐々に運転マナーや安全性にも変化がでてくるのではないかと期待されていますが、
無免許でバイク乗って試験受けに来ちゃだめだろ。
そこ、ちゃんと取り締まろうよ。
って思っちゃいますね。
でも国が違えば文化も違う。
人情味あふれる台湾、アバウトな台湾、
私は大好きです!!!
以上
台湾マスターでした。
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こんばんは。
この手の話し、世代間のギャップが在りますね。
私が生まれる昭和30年代の日本を知っている人たちは、チョッと田舎に住んでれば、”無免許”は当たり前で、先輩からは、商店の息子は中学生になれば「自動車で荷物の配達してた!」なんて話をよく聞きます。
3-4年前にラオスのルアンパバーンに行ったときも、カワイイ女学生達がバイクで颯爽と通学する姿を見ました。
ピックアップの人に「ラオスは免許何歳から?」って聞いたら、
「16歳(と聞こえた)。でも、無免許運転も一杯いる」って。
同乗者のオバさんたちは、「エー!」何て言ってたけど。
年上から話を聞いている私は、「若ぶってんじゃねぇーよ」と心の中で…
その前に、それで”日々の生活が大きな問題なく、廻っているのなら」
余計なお世話!
”ルールなんて必要最小限で済ませるのが暮らしよい社会」って原則を
変なモラルに縛られて、忘れているんだろうな!
人生の先輩、石井様
いつもコメントいただきましてありがとうございます。
「ルールなんて必要最小限で済ませるのが暮らしよい社会」
素晴らしきお言葉です。
少数の変な人の行動を制限するために作られる法律。それによって大切な自由が奪われるということが昨今起きていますね。
会社でも同じですよね。やれ開発ルーチン、やれコンプライアンス、やれガバナンス。。。縛りが多くなってきています。で、その縛りから抜け出せず通り一遍の「作業」しかしなくなるからイノベーションが起きず、クリエイティブな仕事ができなくなるんですよね。そんなんだから企業がどんどん衰退してしまう。そんな負のスパイラルに陥る日本企業を危惧しています。
話がだいぶ逸れてしまいましたが、台湾にも無免許運転の人が結構いますね。私の台湾の知り合いの何人かも実は無免許という衝撃の事実を最近知りました。
究極を言えば、運転さえできれば免許なんて必要ないんでしょうが、免許というちょっと高いハードルを設けないと、ただでさえ交通ルールを守らないカオス状態の台湾では危険が増えるので、免許くらいはとってもらいたいな、と考える今日この頃であります。
細かいことグダグダ言うなよ。
どーんと行こうぜ。
今の時代、これが逆に大事ですね。
大切な点を気づかせてくださり、感謝いたします。
台湾マスターより。