人はなぜ転ぶのか?原因と予防。日本と台湾の比較について。
こんにちは!
ゴールデンウィーク真っ只中ですね。
台北は今、日本人でごった返しています。鼎泰豊の小龍包とか、美味しいグルメを堪能してるんでしょうね。羨ましい限りです。
今日も元気に行きましょう。台湾マスターです。
さて、先日友人と川辺を歩いていたところ転んで死にかけたので、今日は人が転ぶ原因、予防方法について語ろうと思います。
転ぶとはどういうこと?
gooの国語辞典を調べたところ
[動バ五(四)]
1 ころころと回転しながら進む。ころがる。「子犬が―・ぶように駆けてくる」
2 からだのバランスを失って倒れる。転倒する。「ぬかるみで滑って―・んだ」
3 物事の成り行きが他の方向に変わる。事態がある方向へ向かう。「どちらへ―・んでも大勢は変わらない」
4㋐江戸時代、キリシタンが幕府に弾圧されて仏教に改宗する。㋑権力や誘惑に負けて、今までの主義・主張などを変える。転向する。「金に―・んで言いなりになる」
5 芸者などがひそかに売春をする。
「二貫も御祝儀を遣りゃすぐ―・ぶっていうんで」〈荷風・腕くらべ〉
引用元:goo国語辞典より
「転ぶ」という語も結構奥深いんですね。結構長い間日本人やってますが、「4のア」と「5」の意味は知りませんでした。
ちなみにこの記事内の「転ぶ」は上記「2」に該当します。
転んで死亡する人の数
日本の場合
1年で転んで死亡する人がどれくらいいるのか、調査しました。現時点で最新資料である平成28年(2016年)の厚生労働省の統計をもとに内容を抜粋して表を作成したので下図をご覧ください。
転んで死亡する人は統計上「不慮の事故」に分類されます。
平成28年度における不慮の事故での死亡者総数は38,306人です。
日本の人口は1億2,700万人なので、人口の0.03%の人が不慮の事故で亡くなっていることになります。10万人のうち約30人が不慮の事故で亡くなっている計算になります。
不慮の死亡事故で一番多いのが上図には記載してませんが「不慮の窒息」です。9,485人います。そしてその次に多いのが「転倒・転落」で
1年間で8,030人もいます。
内訳をみると「スリップ,つまづき及びよろめきによる同一平面上での転倒」が一番多くて
5,788人います。
この数字、実は不慮の交通事故死者数(5,278人)よりも多いんですね。
今回私が経験した転び方はこの「スリップ,つまづき及びよろめきによる同一平面上での転倒」になります。
では台湾ではどうなんですかね?
台湾の場合
台湾の衛生福利部から出されている統計を発見しました。(クリックするとPDFファイルが自動でダウンロードされますのでご注意ください)その統計を見ると、2016年(民国105年)の不慮の事故での死亡者総数は
7,206人でした。
台湾の人口は2,300万人なので、人口の0.03%の人が不慮の事故で亡くなっていることになります。10万人のうち約30人が不慮の事故で亡くなっている計算になります。
なんと日本と同じなんですね!
交通事故死者数が3,245人で、不慮の事故による死因のトップです。全体の45%を占めます。
次に多いのが転倒・転落による死亡者で
1,541人います。全体の21.4%を占めています。※なんで転倒・転落したかの詳細な原因についてのデータはありませんでした。
次に不慮の中毒症状(544人)、溺死(368人)と続きます。
下図が死亡原因の構成について中国語のグラフを日本語に訳したものです。
こう見ると転倒での死亡者構成比が20年前の2倍になってますね!1996年が10.7%でしたが、2016年では21.4%になっています。
台湾も高齢化社会のため、高齢者の転倒による死亡が増加傾向にあります。
なぜ転ぶのか?
転ぶ原因ですが、いろいろ調べましたが、ダントツで筋力の衰えが原因です。
上の「転倒・転落」の詳細原因の図を見ればわかると思いますが、「スリップ,つまづき及びよろめきによる同一平面上での転倒」で亡くなった方が5,788人で、そのうち4,480人が80歳以上の高齢者です。この数字は全体の77.4%を占めています。65歳以上でカウントするならば5,466人のなので、実に94.4%を占める数字になります。
これでわかりますよね?高齢になるにつれ筋力が衰えて転びやすくなるんです。
筋力が衰える
↓
足(つま先)をしっかり上げて歩行できない(すり足がちになる)
↓
ちょっとした段差でつまづく。
↓
体のバランスが崩れ転びそうになる
↓
転ばないように踏ん張ってみる
↓
筋力が低下してるので踏ん張れない!!
↓
筋力低下の影響で受け身の体勢も取れない!
↓
激しく転倒する!!
↓
打ちどころが悪い場合、最悪死に至る
というメカニズムです。
筋力低下以外には
・薬の副作用でふらっとした時に転倒。
・視力低下で段差が見えない。
・バランス保持の低下(平衡感覚機能の衰え)。
が挙げられます。
いずれにしても高齢者に多い特徴ですね。
予防方法は?
筋力低下等の老化現象は高齢になるにしたがい進行しますのでどうしようもないですね。
定期的な運動と激しくない程度の筋トレ、特に脚部の筋トレが有効です。
それ以外で注意できる点としては
・室内室外問わずスリッパを履かない。
・家をバリアフリーにして段差を極力なくす。
・前方をよく確認しながら歩く。
・「ながら」歩きは絶対しない。
・両手が使える状態で歩く。
・リュックを背負う。(カバンは手に持たない)
・秩序正しい生活をして、睡眠はしっかりとる。
自分が転んだ原因
ここからは自分が先日転んだ経緯について書くので、興味ない方は飛ばして他の記事をお楽しみください。
さて、冒頭で転んで死にかけたと書きましたが、ごめんなさい。
命には全く別状ありません。
今もこうやってブログが書けています。
ただ、あんなに激しく転んだのは人生で初めてです。なので、転んだ時、一瞬何が起きたのかわかりませんでしたね。
経緯はこうです。
先日、友人と川辺に釣りに行きました。釣りは大好きなので、本当にウキウキワクワクしていたんですね。でも当日は正直睡眠不足でした。前日にこれまた友人と食事していて、帰ってきて風呂入って寝たらすでに夜中の1時を超えていたんです。普段は10時半から11時には眠るので、久々に夜更かししたんですね。
で、次の日朝6時に起床して友人を迎えに行き、そのまま車で1時間半ほど走って自然豊かなキレイな川の流れる場所に到着しました。
当日は川を渡ったりするかもしれないとの事だったので、その日は短パンにクロックスもどきの合成樹脂製のサンダルというスタイルでした。
ポイントに到着した後、早速川を渡り対岸に向かいました。
そこで釣竿と仕掛けをセッティングしていざ
フィッシング!
という事で、私は左手に釣り道具、右手に釣竿を持って川上に向かって歩き出しました。そこで事件発生です。
歩いている途中というか小走りしてる途中で突然、ものすごい勢いで激しく転んだんですね。
それはそれはもう走り高跳びのベリーロールのような前のめりの姿勢で激しく転びましたね。
転んだ直後にシャチホコみたいになりましたもん。
前述したように最初は一瞬何が起こったのかわかりませんでした。今もなんで転んだのかはっきり記憶はないのですが、多分こんな感じだったのではと思います。
ウキウキ気分で川上に向かって歩く(小走りに近い速さ)
↓
川渡りしたせいでサンダル内に水が残っていて、歩いてる途中で足がサンダル内で滑る
↓
滑った勢いでバランスが崩れる
↓
バランスを取ろうと踏ん張ろうとしたがまたサンダル内で足が滑る
↓
サンダルが脱げる
↓
もう一度体勢を立て直そうとしたが、裸足で且つ岩場だったのでうまくいかない
↓
両手は塞がっていたのでバランスも受け身もとれない
↓
ベリーロール
↓
激しく転倒
↓
からの、シャチホコFinish!
と、こんな感じだったんではないかと思います。
全過程は1秒以内で完結したと思います。
気付いた時には岩場でぐったり倒れていました。
こんな激しく転んだ経験がなかったのでびっくりしたのと同時に、恥ずかしさが込み上げてきましたね。すぐに周囲を確認しました。友人は転んだ瞬間は見てなかった模様。その他目撃者なし。一安心したと同時に激痛が走りました。よく見ると左腕に多数の外傷が認められました。また、左足の膝にも出血。そして岩場で裸足で踏ん張った後、転んだせいなのか、足裏と足の甲に内出血が。。。みるみるうちに腫れ上がってきましたが、
痛みに耐えてこそ本当の漢。
友人には「大丈夫大丈夫、全然平気」と余裕の返答をしておきました。
その後10時間以上、必死に痛みをこらえながら釣りを楽しみ、無事に運転して帰路につきました。
帰宅後速攻、風呂入って、遅ればせながら外傷箇所をアルコール消毒しました。とりあえず今の所は高熱出たりはしてないですし、外傷箇所も順調に治ってきてるので安心です。
ただ、足の裏が痛いので左足を引きずりながら歩いています。あと1週間くらいで痛みも引くと思います。
打ち所が悪かったら本当に大変なことになっていたと思います。実際転んだ瞬間
「死」が頭をよぎりましたからね。冗談抜きで。
何が悪かったのか?冷静に振り返って見ました。
・慣れない夜更かしによる寝不足
・サンダル履いてた
・両手が塞がってバランスがとりづらかった
・岩場で小走りしてた
以上が原因です。
運動は最近はマメにしてる方なので筋肉の衰えはないはずです。ないと信じています。つか、認めたくないです。
今後チョクチョク転ぶようなら何らかの疾患があるかもしれないので、そこんところは気を付けたいと思います。
まとめ
転倒事故は高齢者が真っ先に気を付けなけらばならないものですが、よ〜く注意ておかないと明日は我が身ですよ。
転倒の原因は
・筋力低下
・薬の副作用
・視力低下
・バランス保持の低下
という事でした。
予防策は
・脚力の強化
・スリッパを履かない
・家をバリアフリーに改造
・前方をよく確認する
・「ながら」歩きしない
・両手が使える状態で歩く
・リュックを背負う
・秩序正しい生活
という事でした。
皆様も歩く際は十分に注意しましょうね。
台湾マスターでした。
↓↓これを読んでおきましょう!!
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