マジメな話題から笑える小噺まで。ニッチな台湾を紹介します。

台湾グルメ、なぜ美味しい?蒋介石との関係は?

台湾グルメ、なぜ美味しい?蒋介石との関係は?

お疲れ様でございます。

今日も呑気な台湾マスターです。

台湾旅行、すごい人気ですね。LCCが飛び出してからは台湾は下手に国内を旅行するよりも安くつきますし、場所によっては本当に国内旅行よりも近いですよね。例えば九州からなら飛行機で正味1時間半くらいで着いちゃう距離です。しかも食べ物も安い!美味しい!

面白いアンケート結果を見つけましたので紹介します。

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台湾旅行の目的

2017年10月にエクスペディア・ジャパンが実施したアンケートが非常に興味深かったので、抜粋して掲載させていただきます。

■アンケート概要
サンプル数:計400名
調査対象:海外旅行に行く際、グルメがひとつの目的になる20代~50代男女の有職者400名
調査期間: 2017年9月 ■調査方法:インターネットリサーチ

引用元:「グルメ旅行」に関する意識調査を発表!「人気のグルメ旅行先」ランキング

※一部不鮮明な画像を加工しています。

台湾旅行の主な目的はグルメです。

みなさんもそうではないですか?私の姉も台湾によく遊びにきますし、友人もよく遊びに来ますが、目的はやはり台湾グルメです。

このランキングでも台湾が1位を独占していますね。

まさにグルメ大国です。

小さい頃によく見ていた「世界丸見えテレビ特捜部」では結構な頻度でグルメ特集が組まれていましたが、よくよく考えるとあれは台湾(中華)料理でしたね。その時は中国なのか台湾なのかよく理解していませんでしたが、今になって考えるとあれは台湾の料理でしたね。

台湾の美味しいグルメ

台湾に来て食べたいものは何ですか?

もちろんこれですよね。

台北永康街の「鼎泰豊・ディンタイフォン」に行くと、日本人が大勢並んでいるのをよく見かけます。確かに、ディンタイフォンの小籠包は美味しいです。上品な味なので、いくらでも食べれますね。しかし、若干値段が高いのであれもこれも頼むと結構な出費になりがちです。

以前に「ミシュランガイド2018台北」と言う記事を書きましたが、その中で紹介した2軒が手頃な値段で且つ美味しいのでおすすめです。以下に名前と住所を載せておきますね。どちらもミシュラン評価でビブグルマンとなっています。私もよく行きますが、美味しいです!!

※ビブグルマンとは従来の星(三つ星、二つ星、一つ星)の評価からは外れるものの、安くてオススメできる店舗に与えられる印のことです。

杭州小籠湯包  /台北市大安區杭州南路二段19號

好公道金雞園  /台北市大安區永康街28-1號

そして次に押さえておきたいのが、

これですね。マンゴーかき氷です。もう見ただけで無意識のうちによだれが出ちゃいます。

5月ごろからマンゴーシーズンに入り8月ごろまで続きます。この時期のマンゴーは本当に美味しいですよ!あえてマンゴーかき氷にしなくとも、果物屋さんで簡単に入手できますので、少し勇気がいりますが、この時期に観光で台湾に来た際は地元の果物屋でマンゴー買って食べて見てください。病みつきになりますよ!!

ただ、人によってはアレルギーが出ますので食べ過ぎには注意です。どうやって注文するかについては「 台湾観光、中国語は大丈夫?知っておいて損はない中国語を教えます。」の記事を見てくださいね。

そして、これ。

タピオカミルクティーですね。これも台湾名物です。美味しいです。ただ飲むときにタピオカとミルクティーの「吸う配分」を間違えると、最後にタピオカが下に溜まりますのでご注意ください。台湾では「五十嵐」と言う店と「COCO」と言う店が有名です。是非是非お試しあれ。

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台湾グルメは美味しい。特に台北は美味しい。

台湾のご飯は冗談抜きで美味しいです。出張者も接待で美味しい店に連れて行くと大喜びします。そんなに高級な店ではなくでB級グルメでも安くて十分美味しいですね。駐在で来てる人なんかは注意しないと確実に太ります。

ただ、田舎の方に行くとそうでもないです。美味しいのは美味しいですが、やはり「食」は台北です。

理由1.舌が肥えた人が多い。

理由2.競争原理が働き、不味い店は速攻淘汰される。

理由3.上記と同じ理由で安くて美味しい店が多い。

田舎は競争原理が働きにくいので、高くて不味い店も結構あります。安くて美味い店は逆に見つけるのが難しいです。

さて、本題に入りましょう。

なぜ台湾グルメは美味しい?

興味深い話しを聞きましたので、皆さまにもお伝えしましょう。

なぜ台湾グルメは美味しいか?

それは蒋介石が中国本土から台湾に逃げて来たとき、中国各地から選りすぐりのシェフを一緒に連れて来たからだと言われております。

1949年前後の2、3年に中国大陸各地から120万人もの人(主に軍人)が台湾に来ましたが、その中に中国各地の優秀なシェフが多数含まれていたそうです。要するに中華八大料理が小さな台湾と言う土地に降り立ったわけですね。

歯科医であり台湾でも有名なレトロな物品を集める収集家である林于昉さんの父親はかつてこのような名言を残したそうです。

「蒋介石の台湾への最大の貢献は中国各省からシェフを台湾に連れて来た事だ。」

ちなみ林于昉さんの父親は東京帝国大学出身の外科医だそうです。エリートですね。林于昉さん自身も東京医科歯科大学の博士であり18年ほど日本で生活していたそうです。

話しは歴史に戻ります。

1945年に第二次世界大戦が終結し、日本は台湾から撤退します。そしてそのあと国民党の蒋介石が毛沢東との権力争いに敗北し本土を離れ台湾にやって来たのですが、その時に中国各地のシェフも一緒に台湾に連れて来たと言う事なんですね。

その後、歴史の授業でも学んだように中国本土は文革の影響で様々な中国の伝統が破壊され、「食」の伝統も一部失われてしまったそうです。しかし、台湾においてはもちろん文革などなく、上記理由で中国各地の食文化が失われずにそのまま残っているんです。

食にうるさい一流シェフが台湾にいたおかげで、食文化が発達し今に至るという事だったんですね。

実際、蒋介石は「食」だけでなく、中国の財宝も大量に台湾に運び込んでいます。そしてそれが故宮博物院にて現在展示されています。あまりにもたくさんありすぎるので展示できるのはほんの一部だけだそうです。

以上が台湾の美味しいグルメのルーツです。

終わりに

こちらにきてもう長いですが、台湾の料理は本当に美味しいですね。飽きないです。前回も別の記事内で書きましたが、時間があれば台湾のミシュラン掲載レストランをコンプリートしてこのブログにアップできればいいなと思います。

では、今回はここまで。

 

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