マジメな話題から笑える小噺まで。ニッチな台湾を紹介します。

台湾観光、中国語は大丈夫?知っておいて損はない中国語を教えます。

台湾観光、中国語は大丈夫?知っておいて損はない中国語を教えます。

どーも~。

台湾マスターです。

台湾観光、大人気ですね。

LCCなどの航空便の増加に伴い、今では週末の2日間のみを利用して台湾に遊びに来る人も非常に多くなりました。なので、休日の台北は日本人だらけです。永康街、中正記念堂、故宮博物館、九份などの有名な観光地はどこにいっても日本からの観光客でごった返しています。あまり有名でない場所でも観光で来てる日本人をよく見かけます。

中国語が全くできなくても大丈夫か?

さて、旅行で台湾に来る前までは、「中国語話せない。どうしよう。。。」と悩んでいる人もいるかもしれません。ここではっきり言わせていただきます。北にいる限り、中国語が話せなくても全然大丈夫です。理由は、

・日本語ができる台湾人が台北にはいっぱいいます。

・日本語が話せなくても筆談でなんとかなります。

・身振り手振りで親切にいろいろ教えてくれる台湾人がたくさんいます。

・スマホでグーグル翻訳を使えばだいたい意思の疎通は図れます。

なので、台北にいる限り余計な心配はしなくて大丈夫です。実際にこちらに駐在で来ている日本人はほとんどが台北に住んでいますが、日本語しか話せなくてもなんとかなるので、中国語を話せない駐在員が多いです。駐在で来て、もともとは中国語を勉強しようと意気込んでいた人も、日本語のみでなんとかなるので、すぐに中国語の勉強をやめてしまします。

でも、そうは言ってもやはり台湾に来るとなると、いくつかの中国語は覚えたいですよね。日本に帰国したら、現地で使った中国語やそのエピソードを友人や同僚にドヤ顔で話したいですよね。

ここでは、台湾の空港に到着してから帰るまで、知っておいて損はない中国語を紹介したいと思いますが、はじめに中国語の厄介な点についてまず説明したいと思います。

Advertisement

中国語の厄介な点

一番は中国語の発音です。

「中国語を勉強しはじめたけど、その後まもなく挫折した人」の多くは、この発音でつまずいています。日本語にはない「四声」という、いわゆる4種類の「トーン(声調)」というものが中国語にはあり、そのトーンが違うと意味が変わって相手にうまく伝わらないからです。

わかりやすく言うと、「雨、飴」とか「橋、端、箸」はどこの「トーン」を上げるか下げるかで日本語でも意味が異なりますよね?簡単に言うとそういうことです。

中国語では基本的に各漢字に1つの読み方が決まっており、また漢字ごとにどう読むかのトーンも決まっています。日本語では「音読み」、「訓読み」など、1つの漢字に読み方が何種類もある場合がありますが、中国語では基本1種類の読み方しかありません。もちろん「破音字」と呼ばれる2種類以上の読み方をもつ漢字もありますが、それまで説明しだすと脱線するので説明はしません。悪しからず。

とにかく、中国語ではトーンを間違えると、正しい意味を相手に伝えることができません。日本語の場合、外国の方が「コンニーチワ」とか、「コンニチーワ」、「ツーカレマシタ」とか「ツカレマーシタ」とか言っても、日本人は相手が何を言ってるかわかりますよね?中国語で「トーン」を間違えても会話の前後の内容やシチュエーションから勘のいい人なら意味を理解してくれますが、理解してもらえない場合がほとんどです。

なぜか?

それは「トーン」以外に、中国語の「発音」自体が難しいからです。

日本語にはない「音」がたくさんありますし、日本語話者からすると同じように聞こえる「音」も、中国語話者からすると全然異なるんですね。

なので、はっきり言って、「中国語会話の本」とか、「旅行に役立つ中国語の本」とか、たくさん本屋さんで売ってますが、それを買って自分一人で二、三日練習したところで、あまり意味がないと私は考えます。文字だけの学習で中国語は話せません。

それでもそれでも、相手に意味が伝わる中国語を現地で使いたいですよね!!

そういう方のために、知っておいて損はない中国語をピックアップしました。発音やトーンの要素を極力排除した簡単で短いフレーズのものを選び、尚且つ口語(話ことば)です。なかなか通じない場合は、無理せずに漢字を書いて、あるいは下の「まとめ」で添付されている画像をダウンロードしたり相手に見せたりして意味を伝えましょう。あくまでも「知っておいて損はない中国語」ですので、その点をよく理解した上でお読みください。

Advertisement

知っておいて損はない中国語

ではここからは、肩の力を抜いて想像力を働かせながら読んでいきましょう。できるだけリアルな状況を想定し、小説仕立てでシチュエーションを書いています。

シチュエーション1 トイレに行きたい時

飛行機が空港に到着しました。「ポーン」という合図とともに一斉に皆が立ち上がり手荷物を共用収納棚から下ろし始めました。あなたも皆に負けじと立ち上がり、荷物を取り出しました。

初めての台湾。LCCで来たので少し膝の関節が痛むが、そんなのどうでもいい。期待を胸に膨らませ、手荷物を大事に抱え、今か今かとドアが開くのを待っています。

3分くらいたったでしょうか、突然皆が前に進みだしました。どうやらドアが開いたようです。  あなたはCAに軽く会釈をして飛行機から出ます。その瞬間、台湾独特のムワっとした湿気があなたを襲います。それでもあなたはこれからはじまる特別な体験に期待を寄せています。

その時ふと、尿意を催しました

機内でお金出して買って飲んだビールがいけなかったのか?それとも緊張から来た尿意なのか?色々な考えが頭をよぎります。とにかくトイレがしたい。イミグレをはやく突破したい気持ちを抑え、トイレを探します。

そんなトイレに行きたい時に活用できるフレーズがこれ。

我想尿尿:ウオ・シャン・ニャオニャオ(おしっこしたい)

台湾人を見つけて、言ってみましょう。

本当は「不好意思,洗手間在哪裡?:ブハオイース、シイショウジエンザイナーリ(すみません、お手洗いはどこですか?)」とでもスマートに言いたいところですが、こんな長いフレーズ言えないですね。言ったところで発音やトーンの問題で意味が伝わりません。なので、上のフレーズが言えれば十分です。

尚、もしも切羽詰まってにっちもさっちもいかず、予断を許さない場合は「尿尿:ニャオニャオ(おしっこ)」とだけ伝えましょう。優しくて親切な台湾人はあなたのそのモジモジした様子を察知し、すぐさまあなたをトイレまで案内してくれるはずです。

シチュエーション2 注文する時。

台湾に到着してから早いものでもう3日経ちました。故宮博物院にも行きました。九份にも行きました。噂のディンタイフォンの小籠包も食べました。

すべてが順調です。

トイレも怖くありません。

さて、ガイドブックを見ていると大安森林公園という大きな公園がホテルからほど近い場所にあることがわかりました。是非行ってみようとホテルを出ました。外は34度。冷たいタピオカミルクティーを飲みたいと思い、歩きながらお店を探します。

するとオレンジの看板の「CoCo」と書いてある店を見つけました。見ると5人くらい並んでいます。

「ここだ、ここで買おう」

と一番後ろに並びます。1人、1人とジュースをオーダーし、受け取って帰っていきます。

とうとう自分がオーダーする番になりました。緊張します。緊張がばれないように、そして「台湾初めて感」をださないように、できるだけ自然にメニューを見みます。

中国語でした。

焦ります。

するとそれを察した店員さんがすぐさま日本語のメニューを取り出し見せてくれました。「ナイス!店員さん」と心で叫びます。メニューを見てると早速タピオカミルクティーを発見しました。いよいよ緊張の瞬間です。でもなんて言えばいいのでしょうか?

そんな買い物やモノを注文する時に活用できるフレーズがこれ。

我要這個:ウオ・ヤオ・チェガ(これが欲しい)

欲しいものあればそれに指をさして「ウオ ヤオ チェガ」と言ってみましょう。発音に自信がなければ指をさして「チェガ(これ)」とだけ言えば大丈夫です。店員さんはすぐさま意味を理解してくれることでしょう。

タピオカミルクティーを頼む場合、本当は「我要珍珠奶茶:ウオ ヤオ ジェンジューナイチャー(タピオカミルクティーが欲しいです)」とでもスマートに言いたいところですが、こんな長いフレーズ言えないですね。言ったところで発音やトーンの問題で意味が伝わりません。店員さんから「はあ?」って聞き返されるだけなんで、上のフレーズが言えれば十分です。

シチュエーション3 「大丈夫です。問題ないです。」と言いたい時

暑さからなのか、それとも緊張もあったのか、気づけば一気にタピオカミルクティーを飲んでいました。そして飲み干した後に重大なことに気づきました。

黒い丸い物体がカップ内にまだまだたくさん残っているのです。ミルクティーとタピオカの飲む配分をうまく調整できなかったようです。仕方なくタピオカ単体で食べざるを得なくなりました。そして気づくのです。

タピオカというのはミルクティーがあってはじめて美味しいものだと。

さて、歩いていると大きな公園が見えてきました。

あれが台湾森林公園か。」

ついに公園に到着し、あたりを見回します。子供連れの家族がたくさんいます。年配の老夫婦がジョギングしたりしているのが目に入ります。タピオカミルクティーのせいで胃が若干もたれているので、公園で少し運動しようと思い、気持ち早歩きで歩きだします。

愛くるしい顔をした赤ちゃんがよちよち歩きで芝生の上でお母さんと遊んでいます。「まあ可愛い」と思ったのも束の間、

台湾特有の凹凸のある地面の段差でつまずき転んでしまいました。

恥ずかしいという感情が沸き上がると同時に誰にも見られていないか周囲を確認します。しかし残念ながらジョギングしていた女性に一部始終を見られていたようです。女性が急いで駆け寄ってきます。恥ずかしさで顔から火が出そうです。

そんな時に活用できるフレーズがこれ。

沒問題:メイ・ウエンティー(大丈夫です。

あまりにも突然の出来事で、一瞬何を言えばいいかわからないかもしれません。せっかく練習したのにとっさのことで忘れてしまうかもしれません。そんな時は

「OK!大丈夫!!」

とだけ言いましょう。「大丈夫だ」という意思は相手に十分伝わることでしょう。

※「モウマンタイ!!」と言いたくなるかもしれませんがモウマンタイは広東語なので、台湾では通じません。

公園で転んだ場合は「我沒事,沒受傷,謝謝妳的關心:ウオ メイシー、メイ ショウシャン、シエシエ ニィ ダ グアンシン(何もないです、大丈夫です、気遣いありがとう)」とでも涼しい顔でクールに言いたいところですが、こんな長いフレーズ言えないですね。言ったところで発音やトーンの問題で意味が伝わりません。

まとめ

後半はシチュエーションが無駄に長くなりすぎた感がありましたが、いかがでしたか?知っておいて損はないですよね!?シリーズ化も考えてますので、もしご意見アドバイス等があればコメント欄に書いてくださいね。

以上、台湾マスターでした。

 

Advertisement