台湾で中国語勉強したら台湾訛りになる?その影響は?
どーも~!
外は曇り、気分は晴天。
台湾マスターです。
さて、中国語を勉強する方が増えてきています。
もちろん趣味としてではなく「ビジネス利用」での中国語学習者が増えてきていますね。
以前に「中国語ってどうよ?勉強しやすいの?」でも触れましたが、日本人と中国語の愛称は
抜群です!
もう日本人は漢字ができるんだから中国語一択でいいんじゃね?って思ったりもしますが、国際言語としてはまだまだ「英語」が幅を利かせてますし、キングの座をまだまだ譲る気配がありません。今後もそうあり続けるはずですので、英語も必須ですね。
さて、今回は「台湾で中国語勉強したら台湾訛りになる?その影響は?」というテーマで語ろうと思います。
中国について
中国について何を知っていますか?
経済成長が著しく、近年中国人観光客が多数日本に押し寄せている影響か、ニュースでもほぼ毎日中国の動向が伝えられていますし、今はインターネットを通じて色々な情報を入手できるので、皆さんも中国についての理解は以前よりもあることと思います。少し簡単におさらいしてみましょう。
人口:13億8千万人→日本の約11倍。
巨大な国土:日本の約26倍。ロシア、カナダ、アメリカに次ぐ世界第4位。
行政:22省級行政区&5自治区&4直轄市&2特別行政区
言語:標準語は北京語(普通語)。その他大きく分けて10ほどの方言がある。
※厳密にいうと北京語は標準語ではありません。悪しからず。
中国語の訛りについて
中国では標準語として北京語(普通語)を話します。しかし、上述のように各地方には独自の方言もあります。方言というと標準語から派生したもので他地方の人でも聞き取れる、と思いますよね?
実際、日本でも方言がありますが、方言が違う人同士、全くコミュニケーションがとれなくなる、ということはあまりないですよね?しかし、中国の方言はそうではありません。
発音が全く違うので、方言を話されると他地方の人はお手上げです。「方言」とはいいつつ、全く別の言語といっても差し支えないレベルです。
ではそれら地方で話される標準語である「北京語」はどうなるでしょうか?考えればわかると思いますが、その方言に影響され独自の「訛り」が発生します。
日本でも標準語を話しているつもりでも、実はかなり訛っている、ということは多々ありますよね?私は関西出身ですが、仕事では「標準語」を話すよう努めています。でも日本人からは関西人であることがバレバレです。福井県の友人も頑張って標準語話してますが、語尾を伸ばす癖が染みついちゃってるので、福井出身丸出しです。
このように、中国も地方により標準語に「訛り」があります。考えてみてください。中国の国土は日本よりも26倍も大きいのです。こんな巨大な国土を有し、人口も13億8千万人もいるんです。「訛り」がでて当然ですよね。逆に「訛り」が出ないような教育システムを構築できれば、ノーベル賞ものだと思います。
私自身仕事の関係で中国内陸部出身の相手と「北京語」で話すことがありますが、かなり注意して聞かないと相手の「訛り」がきついので何を言っているか非常に聞き取りづらいです。
要するに、中国のどこの地方でも、地方特有の「訛り」があるということです。
台湾訛りについて
一部の人は、台湾訛りを馬鹿にします。「中国語勉強するなら北京に限る。留学するなら北京一択」なんて考えている人も大勢います。事実、私が話す北京語を聞いて「クスッ」と小ばかにして笑う人もいます。いわゆる「そり舌音」のない台湾訛りだからです。でも私は全く気にしません。なぜなら、「あなたに知ってもらいたい将来の事」でも書きましたが、
言語は単なるツールにすぎない
と信じているからです。
言語というのは所詮自分の考えや意思を相手に伝えるだけの道具です。間違えようが、訛ろうが、そり舌音であろうがなかろうが、相手に意思が伝わりさえすればそれでいいんです。北京で勉強すれば北京訛りになるし、上海で勉強すれば上海訛りになるし、台湾で勉強すれば台湾訛りになるでしょう。それはどうしようもないです。
だからどうした?
って思います。
ルノー・日産・三菱のカルロス・ゴーン会長が話す英語、聞いたことありますか?お世辞にもきれいな発音の英語とは言えないでしょう。でも、堂々と話しておられますし、実際彼の英語を聞いて馬鹿にする人はいないでしょう。母語が異なる以上、どんなに頑張ってもやはり自分の母語の影響がでますし、習得した場所特有の「訛り」がどうしても出てしまいます。
では、「台湾訛り」はコミュニケーションをとるうえで支障がでてしまうような「訛り」でしょうか?
断じてその様なことはありません!!
むしろ相手にとって非常に聞き取りやすい「一音一音はっきり発音」するタイプの「訛り」です。個人的には中国のどこの省で話される「北京語」より標準的な「北京語」の発音だと思います。
上で紹介した記事でも書きましたが、中国の報道官が話す「北京語」もどちらかというと、「台湾訛り」に似た発音です。そり舌音は多用してませんので、中国人すべてが聞き取りやすい発音です。
興味深い話を一つ。
台湾ではいわゆる中国本土の「北京語」発音を馬鹿にする傾向があります。また、日本語話者の話す「日本訛りの北京語」も結構馬鹿にされます。台湾の先住民の話す「北京語」も然り。
とにかく、発音については結構厳しい目で見られます。友人の日本人は台湾で「北京語」を習得しましたが、やはり「日本訛りの北京語」を話すので、台湾人から結構からかわれていました。
本人のもそれをすごく気にしてて、実は傷ついていたんですね。コンプレックスですね。その後友人は仕事の関係で中国の広東省に行きました。広東省について間もなく、感じたことがあったそうです。
それは、だれも「日本訛りの北京語」を馬鹿にしたり,からかったりしてこない、ということです。
広東省は出稼ぎで地方から来る人が多いため、いろんな訛りの「北京語」が飛び交ってるんですね。なので、だれも「日本訛りの北京語」について気にしないそうです。コミュニケーションがとれればそれでいいと。そういうことだそうです。考えさせられるエピソードではないでしょうか?
まとめ
台湾訛りについて、極度に心配する必要は1ミリもありません。台湾訛りだからといって特になんの影響も出ないです。どんな言語でもそうですが、「訛り」はつきものです。大事なのは「自分の考えをはっきり相手に伝える」それだけなのです。
でも、もし本当に「訛り」が気になるタイプの方であれば、各地方の「訛り」を心配するよりも、日本人特有の日本語発音に起因する「訛り」をまず気にした方がいいと私は思います。
中国語には日本語にはない「音」がたくさんあるので、その「音」を発声するときに「日本語訛り」の「北京語」になってしまい、下手すると相手に通じない可能性もあるからです。私は、地方訛りとか日本語訛りは全然気にしないですが、相手に通じなければ意味がないので、相手に通じる発音を心がけています。
言語は単なるツールにすぎない。
こう考えれば、語学学習も肩の力を抜いて楽しんでできるのではないかと思います。
以上
台湾マスターでした。
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観光客の多い場所で販売の仕事をしていた時、趣味で習った台湾華語を活かして、中国からのお客さんを任されていました。中国人のお客さんは、私に必ず「台湾人か?」と聞いて来ますが、私が日本人で、台湾人の老師から中国語を習ったと答えると、皆さん「すごいねー、上手だよ!」と言ってくれ、いきなりフレンドリーに接してくれました。下手でも何でも、中国語の勉強をしたことの努力を讃えてくれました。他のショップの人達から、中国人のお客さんに嫌な思いをさせられた話しばかり聞いていましたが、私は幸いにもそんな事はなく、帰りにはいつも「ありがとう」と言って貰えていました。台湾訛りなど関係なく、中国語を話す事を認めて貰えていて、いつも下手な台湾華語を堂々と話していました。台湾でもそんな感じで華語を使うので、相手が聞く努力をしてくれます。そのせいか、良くして貰うことが多く、勉強して本当に良かったと思います。
やん様
コメントいただきましてありがとうございます。
下手でも一所懸命に話す姿せば相手は聞いてくれますね。
外国に行って現地の人に日本語で話しかけれられたら普通はこちらもよく聞くように努力はしますからね。
言語はツールにしかすぎない、だから下手でもなんでも堂々と話せばいいと思いますね。
以上
台湾マスターより