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叔叔(おじさん)と哥哥(お兄さん)の境界線。一体何歳からおじさんなのか?

叔叔(おじさん)と哥哥(お兄さん)の境界線。一体何歳からおじさんなのか?

どーもこんにちは。

台湾マスターです。

さて、先日ちょっと考えさせられる出来事が発生したので、ブログに書きたいと思います。

テーマは

叔叔(おじさん)と哥哥(お兄さん)の境界線。一体何歳からおじさんなのか?

です。

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呼び名が変化した時期は何時?

皆さんはお兄さんとかお姉さんという呼ばれ方からおじさん・おばさんへと変化した時期、覚えてますか?まあ、女性なら気になる部分なので、覚えておられる方も多いかと思います。

私はそうですね~、28くらいの時から徐々におっさんへと変化を遂げてゆき、いまでは9割方「おっさん」呼ばわりされています。まれに市場とか夜市に買い物に行くと店員から「よ!イケメン!(帥哥 shuai4ge1 )」って声を掛けられます。

ま、悪い気は全然しませんね。

機嫌のいい日だったら、さらに機嫌がよくなるので、そこの店でもの買っちゃいますもん。

このように、他人からなんて呼ばれるかって、結構気にしたりするものです。それはおじさんからおじいさんへ、おばさんからおばあさんへと変化するときも一緒ですので、あらゆる年齢層の人の悩みというか、気にする部分でしょう。

魚も大きさ(成長)に伴って名前が変わる場合が多いので、魚に感情があれば実は案外気にしているかもしれません。

俺はメジロじゃない。ブリだ!!

って勘違いしちゃってるツバスがいるかもしれません。

まあ、それはどうでもいいのですが、実は台湾や香港でもこの問題は深刻です。ネットを見るとおじさん、おばさん呼ばわりされて悲しんでいるネット民が結構いました。台湾のスター、周杰倫(ジェイ・チョウ)も悩んでいます。

先日エレベーターでおじさん呼ばわりされた件

先日のことですが、仕事から帰ってきてマンション1階のエレベーターホール前でエレベーターを待っていました。うちのマンションのエレベーターは利用者が多く尚且つ遅いので、結構待たないといけません。私は上層階に住んでるので、タイミングが悪ければ5分くらい待たされることもあります。

その日もタイミングが悪く、3分くらい待ってたんですが、その間に後ろに部活が終わったであろう中学生男子が並んでいました。で、そうこうしていると小さい子供2人、見た感じ4歳くらいの男の子と2歳くらいの女の子、そして母親もエレベータ前に到着しました。

この家族は私の上の上の階に住んでいるんですが、とにかく子供がおしゃべりでものすごいかわいいんですね。いまどき珍しく伸び伸び育てられている感じで、いつも会うたびに挨拶してきます。

ちなみに私はマンションのご近所さんにエレベーターで会ったら、積極的に自分から話をするタイプではなく、いつも会釈程度です。照れと気まずさもあるため、基本はスマホを見るしぐさをしたり、エレベーター内の広告に目を通したりしてます。

当日ですが、いつものように元気でおしゃべりな子供たちが母親と一緒に手をつないでエレベーター前に来ました。

母親:小朋友,向哥哥問好(こどもたち、お兄さんに挨拶しなさい)

子供:哥哥你好!(お兄さんこんにちは!)

私:(スマホを見ながら)你好。(こんにちは)

っと言って、チラッと後ろを見た瞬間、そこには衝撃的な光景が。。

実は私に挨拶していたわけではなく、私の後ろの中学生男子に挨拶していました。

そして、中学生男子との交流が終わり、

母親:小朋友、向叔叔打招呼(こどもたち、おじさんに挨拶しなさい)

子供たち:叔叔、你好!(おじさん、こんにちは!)

私:你好。(こんにちは)

あ、私は立派な「おじさん」なんだな。

こんな元気いっぱいに「おじさん」呼ばわりされて、なんか自分の立ち位置がようやくわかったような、子供に言葉で平手打ちされ目が覚めた感じがしました。

もう「おじさん」なんだと。

まあ、年齢的には確かにおじさんと言われても仕方ないのかもしれません。

私が高校生で、私の年齢の人に会ったら確実に「おっさん」呼ばわりしますよ。

プロ野球で言えばベテランで若手を叱咤激励する年齢。

サッカー選手で言うとそろそろ引退を考える年齢、というか世界的スター選手ならJリーグとか中国リーグ、日本人選手ならタイ・プレミアリーグへの移籍を考える年齢です。

でも、こう言っちゃなんですが、割とベビーフェイスだし、特別重要な顧客が来る日以外は仕事着はスーツじゃなくてカジュアルな服装してるんで、「おじさん(叔叔)」じゃなく「お兄さん(哥哥)」感がまだ出てると思うんだけどな~。

で、引き続きエレベーター内でも

4歳兄:「叔叔住幾樓?(おじさんは何階に住んでんの~?)」

2歳妹:「叔叔住幾樓?(おじさんは何階に住んでんの~?)」

母親:「叔叔住〇樓喔(おじさんは〇階に住んでるのよ~)」

私:(無視)

と、「叔叔(おじさん)」という単語を3人がかりで連呼するわけですよ。

4歳の兄の発した言葉を2歳の妹が真似して発言し、お母さんが回答する。

たぶん、しゃべるということが楽しくてしょうがないんでしょうね。少なくとも兄は2回、「おっさんはどこの階に住んでんの?」っておんなじ質問をお母さんにしてました。で、妹もオウムみたいに同じ事をお母さんに聞いて、またお母さんも同じ回答をする。

この鉄板ネタがエレベーター内で永遠に続きます。

おっさんはエレベーター内で苦笑いするしかありませんでした。

自分の家の階に到着し、エレベーターから出ると、なんだか非常に疲れたというか、虚無感というか脱力感がありました。20秒もないような短い時間にもかかわらずね。

さらば青春。さらばお兄さん。

何歳からおじさんなのか?

国によっては文化が異なります。日本と台湾は同じアジアの国で人種も黄色人種で、歴史的にも一部文化を共有したりもしていますが、やはり文化は異なります。なので、何歳からおじさんになるのかの基準も日本とは違うのでないのかと思います。

まず日本のおじさんは何歳からなのか、見てみましょう

日本では何歳からおじさんなのか?

ネットを調査した結果、ピンポイントすぎる記事を見つけました。2018年8月にBIGLOBE株式会社によって調査された統計結果です。それによると、

「おじさん」だと思う年齢は45.7歳、「おばさん」だと思う年齢は45.4歳
10代から50代の男女1,500人に「おじさん」だと思う年齢について質問したところ、回答の平均年齢は45.7歳、「おばさん」だと思う年齢は、平均年齢は45.4歳という回答に。一方、「高校生の頃に「おじさん」だと思った年齢」への回答は、平均40.9歳、「高校生の頃に「おばさん」だと思った年齢」への回答は平均40.4歳となった。全体として、若い頃よりも現在のほうが「おじさん」や「おばさん」だと感じる年齢が上がっていることが分かった。

■調査概要

調査名  :年齢に関する意識調査
調査対象 :インターネットを利用する方のうち、スマホを所有する全国の10代~50代の男女1,500人
調査方法 :インターネット調査
調査期間 :2018年7月23日~25日

引用元:BIGLOBEプレスリリース

以上からわかるように、

45.7歳以上から正式に「おじさん」とカウントされるようです。

え、自分まだまだ「おじさん」じゃないじゃん。

調査によると高校生から見た「おじさん像」も40.9歳となっていますので、

少なくとも日本においては、私はまだ「おじさん」じゃない。おじさんとカウントされてはいけない年齢です。

サッカー日本代表の長友選手が堂安選手、南野選手、中島選手のいわゆる若手三銃士の活躍をみて「オッサンは付いていくのに必死」と発言したりしてますが、わたしはこう言いたい。

あなたはオッサンなんかじゃない。

と。

まあ、このおじさんという概念は非常に哲学的であって、年齢だけで判断されるのではなく、見た目であったり、振る舞いであったり、ファッションであったり、ニオイであったり、ギャグのセンスであったりと、いろんな要素が複雑に合わさった結果、総合的に「おっさん」と判断されるものですので、年齢はイチ指標でしかないんですけどね。

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台湾では何歳からおじさんなのか?

日本では上のような、まあどうでもいいようなトリビア的なアンケート調査がされていて、

さすが日本!!

と思ったりもするんですが、台湾でネットを調査した結果、客観的に判断できるアンケート調査というものは存在しませんでした。

ただ、いろんな記事やネット掲示板の書き込みやスレッドを見てみると、

台湾では「おじさん(叔叔)」という単語を使用するハードルが日本よりもはるかに低いということがわかりました。

20歳前後ですでに「おじさん(叔叔)」という名称で呼ばれる人が多発しています。

何も知らない純粋無垢な子供から「おじさん」と呼ばれるだけでなく、上記の私の時のように、親や保護者が積極的に20代以上の男性に対して子供に「おじさん」と呼ぶように要求しているという現象も確認できました。

なので、私をおじさん呼ばわりするのは社会として文化として許されているのです。

自分はおじさんと思っていなくても、台湾社会からは一般的におじさんとして認識されており、実際おじさんとカウントされているのです。

台湾で生活するにあたり、これは覚えておいた方が、精神的ダメージが少ないですね。

ちなみに女性も同じで、お姉さん(姐姐jie3jie3)からおばさん(阿姨a1yi2)へと変化する年齢も日本に比べて低いです。20代前半でおばさん(阿姨)呼ばわりされる人もいます。

女性の皆さんも、覚えておきましょう。

終わりに

自分が小さかった時は早く大人になりたいと思ったりもしましたが、いざ自分が大人になり、30を過ぎて世の中の若造から「おじさん」と呼ばれだすとなんだか複雑な気持ちになりますよね。

自分ではまだまだ「おじさん」じゃないつもりなのに、世間はすでに私を「おっさん」と判断している。このギャップにがっかりしたりする今日この頃です。

認めたくないものだな。

以上

台湾マスターでした。

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