マジメな話題から笑える小噺まで。ニッチな台湾を紹介します。

あなたに知ってもらいたい将来の事

あなたに知ってもらいたい将来の事

こんにちは。

台湾マスターです。

台湾では桜もチラホラ咲き出しました。

さて、3月といえば学生の皆さんは卒業の時期ですね。

卒業生の皆さん。将来何したいですか?

「世界を股にかけて、ビッグな仕事をしたい!」

ゆとりゆとりと揶揄されながらも、そんな目標を持っている若者もいるでしょう。「ボーイズ ビー アンビシャス。」ですね。

海外に出るなら語学

でも、海外に出るならまず語学を頑張らないとダメですよね。基本は英語でしょうね。英語が話せればビジネスにおいてはやはり大きなアドバンテージです。社内においても、出張で海外に行っても、一目置かれる存在になります。本当に大事な言語です。

で、中国語もそれに次いで大事な言語です。

ある人たちは中国は貧しい国とか、発展途上国だとか、パクリ大国だとか、チャリンコで大移動だとか。そんなイメージがありますが、もうそんなレベルの国じゃないんです。

確かに、中国の内陸部はまだ貧しい状態でしょう。でも大幅に改善されてます。以前は地方からの労働者が工業地帯や、都市部に出稼ぎに来ていましたが、最近は内陸部でも仕事があるから出稼ぎ人口が減ったと関連会社から聞きます。ワーカーさんがなかなか確保できないと聞きます。

それは中国の国力が上がっている証拠です

今、ものすごいお金を使って超優秀な人材を世界からどんどん引き抜いてます。新卒の優秀な台湾人や、エリートサラリーパーソンがどんどん中国企業に引き抜かれてます。サッカーも同じですよね。チャイナマネーで超有名選手が中国スーパーリーグにどんどん移籍してます。

中国の今後

では、その後どうなるか?

世界各国から来た優秀な人材から中国人がどんどん技術を習得していきます。

ものすごいスピードで技術を習得していきます。

そして、日本じゃ考えられないような規模で、国からのバックアップを受けます。

で、大量の最新の設備を導入します。

ではどうなるか?

超大国になるわけです。

ありえない早さで金型を起工し、圧倒的な品質とコスト力で製品化します。あなたの使用しているスマホはどこ製ですか?iPhoneを使用してるなら、それは中国製です。高品質なはずです。じゃなけりゃ品質にうるさい日本であんなに売れるわけありません。

ほとんどの家電製品が中国で製造されてます。工場ワーカーの賃金上昇に伴い、利益が出せなくなった衣服などの縫製工場はカンボジアやバングラデシュなど他の地域へのシフトが加速して来てますが、家電製品などの工業製品は今現在もほとんどが中国で製造されてます。

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日本の誇るべき技術の現状

さては世界の工場ということで、製造業が発達してますが、中国政府も環境問題や製造業への偏りを考慮し、非製造業にシフトしていってます。金融であったり、半導体産業であったり、どんどんハイテク方面へシフトしてます。

今後はさらにスピードを上げて、それを進めていきます。また最近では一帯一路という政策を打ち出し、アジアやヨーロッパ諸国への影響力が増してます。こんな状況でもある人は、

「いや、日本には他のどこの国にもないトップクラスの技術がある、技術で中国に負けるわけがない。100年早い。

と言います。そうです、日本には他国にないトップクラスの技術がたくさんあります。誇るべきものです。しかし、それを如何に製品化し、世界に向けてアピールするかのアイデアが足りません。莫大な研究開発費用も捻出できません。制度の整備や、政府への根回しやらなんやらかんやらで、

全然遅いんです。

もちろん、そうするメリットはあります。あとあと問題が起こらないように、安全を第一にする姿勢は素晴らしいです。でも圧倒的にスピードがないんですね。やっと、完璧な素晴らしい製品、制度が出来上がったところで、世界からは取り残されるんですね。日本というブランド力に胡座をかいて、「日本はこれからも大丈夫。」とか言っているあなた、

目を覚ましてください。

現実を見て下さい。

今は昔と違います。

商談はテレビ会議でできるし、データはインターネットを通じて世界に配信できるし、飛行機で何時間も飛んで出張にいかなくても、だいたいのことはできちゃうんですね。ビジネスのスピード感が半端ないんですよね。昔とは違うんです。

そのスピードに少なくともついて行く。もっと言うと、前を追い越す勢いで頑張ってください。日本人の得意な仕事の丁寧さと細かい配慮に「スピード力」を付ける。こうすれば鬼に金棒です。そして若いうちに多くの国の人と知り会い、文化交流を深める事も重要です。

視野を広げてください。

語学の今後

さて、冒頭で語学が大事と言いましたが、それは今だけです。早くて5年、遅くとも10年後にはAIの進歩に伴い、通訳や翻訳などの仕事はめっきり減少するでしょう。もしかしたらその職業自体が無くなるかもしれません。今は外国語を話せるだけで周りからチヤホヤされるかもしれません。

スッゲー!って思われるでしょう。

しかし、5年後には、自分が話した言葉が即座にAIスピーカーによって相手の話す言語に変換され、流暢な外国語がスピーカーか流れるでしょう。今後外国語を話せたり、訳せたりするだけでは将来的に確実に食っていけません。私は会う人会う人に口を酸っぱくして言ってますが、

言語は単なるツールです。

ツール(道具)は持ってるだけでは何の価値も生み出しません。そのツールを使って何をするか、どのような付加価値を生み出すかが今度はより一層大事になってきます。モノづくりと一緒です。付加価値が大事なのです。

今、あなたにしかできないことありますか?今後もAIにできないことはなんですか?あるいはAIにはできそうにないものはなんですか?

これをよ〜く考えて下さい。

言語というツールとあなたにしかできないこと、そしてAIにはできないことをコラボさせましょう。それができれば、将来あなたが失業することはないでしょう。

では、今回はここまで。


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