台湾マスター的ブログ/観光/麻豆文旦の歴史と季節。美味すぎて正直もう他のフルーツはいらない。
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麻豆文旦の歴史と季節。美味すぎて正直もう他のフルーツはいらない。

麻豆文旦の歴史と季節。美味すぎて正直もう他のフルーツはいらない。

ど~もこんにちは。

台湾マスターです。

こちらもだいぶ涼しくなってきました。掛け布団が必要ですね。

さて、台湾はフルーツ天国と言われるほど、フルーツの種類が多く、安くて美味しいフルーツが1年中入手できます。

街中にはコンビニと同じくらい果物屋があります。

まあ、ぶっちゃけコンビニよりは少ない

ですが、それでも

果物屋はそれなりに幅を利かせています。

台湾人の生活に欠かせないお店でしょうね。

で、私も台湾に来てからフルーツが大好きになったのですが、その中でも

文旦は群を抜く美味しさ

だと思います。

私の文旦への愛がどうにも止まらない

ので今回はこの文旦について、その歴史、味、そして美味しい文旦の選び方について特集します。

秋に台湾観光に来られた際は、是非文旦を買って食べてみましょう!!

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文旦(ブンタン)とは?

文旦とは柑橘類です。ウィキペディアの情報をみると「ザボン」という和名もあるということ。

確かに、「ザボン」ってなんか聞いたことがあるね。フリーザの側近見たないな名前。

で、たぶんこういうものを想像する人がほとんどだと思います。

でも、台湾で言う文旦はちょっと違うんですよね~。

私が愛してやまない文旦とはこれです。

この洋ナシのようなフォルムをした、でも洋ナシとは程遠いほど恐るべき生命力をもつ、というか日持ちのよいフルーツ。

これが

The 文旦

です。

人呼んで

柑橘系の王。

まあ、私が名付けたんですけどね。大きさも超ビッグです。

ビッグがゆえに、

台湾ファッションシーンに欠かせない超COOLなアイテムでもあります。

画像元:麻豆老文旦與台灣人帶文旦帽

緊急時には頭にかぶって帽子にもできちゃうすぐれもの。

イカしてます。陳水扁さんまでたまらず被っちゃうほど超キュートなアイテムなんですね。

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で、台湾では「麻豆文旦」という文旦が圧倒的シェアを握っています。

麻豆文旦 とは?

麻豆文旦(マァドウウェンダン/ma2dou4wen2dan4 )とは台南の「麻豆」という場所で生まれた文旦です。品種名(学術名)でもあるので、台南の「麻豆」地方で栽培されていなくとも、他の地域で育ったものも「麻豆文旦」として市場に流通しています。

ちょっと真面目な話になりますが、麻豆文旦の由来について勉強しましょう。

麻豆文旦の歴史

麻豆文旦は今から約300年前の清朝康熙40年、つまりは1701年に中国の福建省から台湾に入ってきました。

もともと台南の麻豆に植えられたのではなく、嘉義や宜蘭で栽培されていましたが、清朝乾隆53年(1788年)に黄灌という人が台南の安定里という場所に文旦を植えて栽培を始めたところ、甘い美味しい文旦がなりました。

その後、道光末年(1850年)ごろに台南の麻豆に住む郭薬という人が黄灌に文旦を6株ごと分けてもらい、それを庭に植えました。5、6年大事に育てた結果、黄氏のモノよりもさらに美味しい文旦を作り出しました。

息子である郭糾はそれを引き継ぎ、「取り木」によって急速に苗木を増やし、付近一帯に植樹&栽培することに成功し、見事「麻豆文旦」が誕生しました。

その後、この「麻豆文旦」は台南の麻豆地方のみならず、他の地域にも拡散していき、各地の名前を冠した文旦が出回るようになりましたが、

結局は「麻豆文旦」の流れを汲む「文旦」で本質的には「麻豆文旦」と変わりありません。

一説によると、あまりにも美味だったため清朝の嘉慶皇帝も大変気に入り、日本統治時代には天皇にも貢物として献上されていたとか。

シンプルに言うと、

当時から

めっちゃうまいやん!

って思われてたってことです。

麻豆文旦のシーズン

8月の下旬から9月の上旬です。

台湾では中秋節を祝う伝統がありますが、ちょうどその時期に出回るため、贈答品としてよく用いられます。

会社も付き合いのある協力会社さんから大量の文旦をもらいますので、オフィス中が文旦の

すばらしい香りが充満

することもあります。

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文旦の何がいいのか?

私が文旦愛を語ろうとすれば軽く1万字以上超えてしまうのですが、なぜ好きかを簡潔にいうと、

甘さと酸っぱさが口の中で絶妙なハーモニーを奏でるからなんですね。

文旦ってなんか酸っぱいっていうイメージありませんか?

私が日本にいた頃のイメージはまさにそんな感じで、ハッサク文旦って酸っぱい系の柑橘類であり、

爺ちゃん婆ちゃんが酸っぱさで口をすぼめながら

「うんめえ、うんめえ」

って訛った口調で食うもんだ。

という固定観念があったんですね。

でも、台湾の文旦は

酸っぱ過ぎず、尚且つ甘過ぎず、なんとも言えない絶妙なバランスがキープされてるんですよね。

この絶妙な味がわからない人。それは

そういうことです。

大人ならわかる味です。

台湾にはただただ甘い系のフルーツもたくさんあって、それはそれで

め〜っちゃうまいんです。

例えば、マンゴーとか。釈迦頭とか。

でも、やっぱ甘いんで無限に食べれるモノではないんですよね。

一方、

文旦は無限に行けそうです。

限界の向こう側を覗いてみたい、そんな深い味わいです。

マジで。

で、

台湾で食べれる文旦にはジューシー系とパサパサ系があって、私はパサパサ系が好みです。

なぜかって?

だって

手を汚さずに食べれるんだもん。

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ジューシー系の文旦は皮を剥いてる途中で果肉が弾けて手がベトベトになるんですよね。なので、若干潔癖気味の私は、一房食べて手を拭いて、また皮むいて手が汚れて、このエンドレスな行為が面倒臭くて嫌なんですね。

一方パサパサ系は皮を剥いても果肉が弾けることもなく、大人しくしてくれてるので、手が汚れずに永遠に、

無限に食べ続けることが可能です。

最近思ったのが、

ぶっちゃけ文旦さえあれば他のフルーツいらねえよな。

これです。

文旦への愛が深くなればなるほど、こういう思考回路なっていくんですね。

もう、マジ

たまんねえっす。

マンゴー、いらねえっす。

それくらい大好きになっちゃったんですよね。

この気持ちを理解してくれる人がいることを願いますが、まあマンゴーを捨てて文旦を取る人なんてあんまりいないのかな〜。

美味しい文旦の選び方

ここで、美味しい文旦の選び方をレクチャーしようと思います。

1.表皮の光沢がなくなり、ちょっと皺がでちゃってる感じ

画像元:【圖解】中秋節要吃柚子還是文旦?挑選有 3 招

皮の光沢がなくなる=皮にあった水分が果肉に移った

ということなので、果肉によりうまみが集中しているということですね。

光沢のある文旦を買っちゃった場合は、しばらく放置して

シワッシワの婆ちゃんの皮膚みたい

になるまで待ちましょう。

2.きっちりダルマの形をしている

上部が細く、底部がずっしりしてる、そんなダルマ姿の文旦が美味しい証拠です。

画像元:【圖解】中秋節要吃柚子還是文旦?挑選有 3 招

このように、綺麗すぎる文旦はまだまだ成熟しておらず「あまちゃん」なんで、

すぐに食らいつきたい!

と思う人は、

皺皺の斑点・シミのある婆ちゃんみたいなダルマ型の文旦

を選びましょう。

注意点

文旦の表皮には肌をヒリヒリさせる成分が入ってるので、分厚い皮を剥いたその手で唇を触れたりした場合、唇が痺れるようなヒリヒリした感じに見舞われるので、

皮を剥いた後、必ず手を洗ってから果肉を食べるようにしましょう。

皮をむいてその手で果肉の入っている薄皮を剥いてしまうと、果肉に表皮の成分が付着して「ヒリヒリ成分」が間接的に唇についてしまい、あとあと痺れるような不快な感覚に襲われます。ご注意ください。

終わりに

今回は私の愛してやまない台湾の麻豆文旦について特集しました。

シーズンはそこまで長いわけではなく、今年特に文旦の流通量が少ないような感じがしましたが、それでもシーズン中はほぼ毎日文旦食ってましたね。

夕飯を食べた後に、

なんかさっぱりしたもん欲しいな~

というときにピッタリです。

「かっぱえびせん」のごとく

やめられない とまらない。

中毒性のあるフルーツです。

秋に台湾に来られた際は、是非、台湾の文旦をご賞味あれ。

以上

台湾マスターでした。