台湾で体調を崩し病院に行った際に使える中国語。必見です!
どーもこんにちは。
台湾マスターです。
台湾旅行、あいかわらずの大人気ですね。
安近短の海外旅行なら台湾一択ですよね。
さて、楽しい旅行中に気分が悪くなったり、体調を崩してしまった場合、どうしますか?
精神論で我慢しますか?
それともすぐさま病院に向かいますか?
私はすぐに病院(診療所)に行くことをお勧めします。
理由は、
台湾は医療費が安いからです。
一般的な腹痛とか風邪程度なら、診療所であれば保険なしで500元(1,800円)ほどで診てもらえます。高くても1000元(3,600円)超えることはないです。大病院はもっと高いですが、目玉が飛び出るほど高いということはありません。
なので、我慢せずに、是非病院で診てもらい、薬をもらいましょう。
でも、言葉が通じないのに病院に行くのってかなり勇気がいりますよね。
今日は、そんな方の為に、病院(診療所)で超簡単に使える中国語を紹介いたします。
この記事に注目!!
上の記事でも書きましたが、中国語は発音が難しく、中国語を勉強したことのない旅行者が一生懸命覚えて話してもまず伝わりません。
なので、基本的には筆談にするか、あるいはこの記事で紹介するフレーズのスクショを取るか、あるいはお医者さんにこのブログの記事を見せながら診察してもらいましょう。
病院(診療所)に行く
台北近郊で有名な大病院は以下となってます。
・台湾大学医学部付設医院(通称:台大医院/タイダーイーユエン)
・台北栄民総医院(通称:栄総/ロンゾン)
・林口長庚医院(通称:林口長庚/リンコウチャンゲンイーユエン)
しかし、余程のことじゃないかぎり、上記の病院に行かないほうが良いです。
理由1.ものすごい患者がいるのでなかなか診察してもらえない。というか飛び込みで診てもらえる可能性はかなり低い。
理由2.一概には言えないが、大病院なのでゆっくり診てもらえる可能性が低い。
理由3.大勢の患者でごった返してるので、受付の人に面倒くさがられる。
理由4.診察が終わってからお金を払い、薬をもらう作業が煩雑で面倒。
逆に大病院のいい点は医療水準が高いことと、日本に留学した事のある医師が割といるので、日本語が通じる可能性があることです。
事故とか、高熱で痙攣!というような緊急事態であればすぐさま大病院の急患センターに行った方がいいでしょうが、腹痛とか発熱とか風邪とかは大病院じゃなくとも一般の診療所で十分診てもらえるので、
最寄りの「内科」とか「家庭醫學科」と看板に書いてある診療所に行ってみましょう。
診療所は基本的にはアットホームなんで、受付のお姉さんも優しく身振り手振りで色々教えてくれるはずです。また、お金を払ったり薬をもらう作業もその診療所内で完結する場合が多いので楽ちんです。
※大病院はお金を払いに行ってから、それとはまた別の場所で薬をもらう必要があるので非常に面倒であり、パニックになると思います。私は中国語が話せますが、それでもかなり戸惑いました。病院内でボランティアをされている方に色々きいてやっとシステムが理解できたくらいですからね。なので、多くの方は言葉が通じないため非常にストレスが溜まると思います。
診療所での基本的な流れ
診療所に入ってからの流れは以下になります。
受付の人に会釈し、問診票を書く
↓
診察料を払う(100元~200元)
↓
血圧と身長・体重を測定
↓
名前を呼ばれたら診察室に入る
↓
診察開始
↓
カウンターで薬代を払う(300元程)
↓
薬をもらう
↓
終了
診療所は基本的には英文の診断書の提供などは行っていないので、帰国後海外旅行保険を申請する予定があるなら大病院に行きましょう。
各シチュエーションで使える中国語
では、上記の流れに沿って、使える中国語を紹介します。基本的には内科の範囲内での中国語になります。
「受付の人に会釈し、問診票を書く」際に使える中国語
まず受付の人に症状を伝えましょう。該当する症状を書くか、下の内容を指さして相手に伝えましょう。
頭痛(頭が痛い)
頭脹(頭がガンガンする)
頭暈目眩(頭がクラクラして目まいがする)
肚子痛(お腹が痛い)
拉肚子(下痢している)
喉嚨痛(喉が痛い)
肌肉痠痛 (筋肉痛がする)
胃痛(胃が痛い)
噁心(気分が悪い)
想嘔吐(吐きそう)
胸悶(胸がムカムカする)
心悸(動悸がする)
畏寒(寒気がする)
倦怠(倦怠感がある)
發燒(熱がある)
流鼻水(鼻水)
打噴嚏(くしゃみ)
咳嗽厲害(咳がひどい)
感覺中暑(熱中症っぽい)
感覺感冒(風邪っぽい)
感覺流感(インフルエンザっぽい)
そして、次の文章を見せて下さい。
我是日本人,沒有健保卡,所以要自費。
私は日本人で健康保険証がないので、全額自己負担で払います。
そうすると次のような「問診票」を渡されますのでそれに名前等を記入します。
引用元:萬芳醫院ホームページ
ほとんどが日本語と同じだったり英語が併記されていたりするので、見れば何を書くかわかるかと思います。わからなければ空白のままでも大丈夫です。外国人とわかっていれば相手もそこまで深く聞いてこないでしょう。
ここでの注意点ですが、この「問診票」、病院によってフォームが異なります。上のものは一般的に使用されているものですが、モノによっては病歴等を詳しく書かなければいけません。ただここで出てくる中国語も日本語とほぼ同じなので見ればなんとなくわかるので大丈夫です。よくわからなければ書かなくてもいいですが、
もし持病や服用している薬があったり、薬物アレルギーがあればこの時点で確実に相手に知らせましょう。
この時に使う中国語は以下となっています。
・我有高血壓(高血圧です)
・我有糖尿病(糖尿病です)
・我有高血脂症(高脂血症です)
・我曾有藥物過敏(薬物アレルギーがあります)
・我目前服用這些藥(今これらの薬を服用してます。※そして薬を相手に見せる)
「診察料を払う(100元~200元)」際に使える中国語
上記ステップが無事に完了すると、次に診察料(掛號費)をまず払います。台湾は前払いです。おそらく受付のお姉さんが何か言ってくると思いますが、聞いてもわからないと思うので、とりあえず300元程を相手に渡しましょう。
この時に恐らく聞こえてくる中国語は
掛號費(グアハオフェイ)
もし「グアハオフェイ」と聞こえたらすかさず300元渡しましょう。(渡しすぎの場合は開いてがお金を返してくれるはずです。)
そしてお釣りをもらったら「謝謝/シエシエ」といいましょう。
「血圧と身長・体重を測定」する際に使える中国語
診察費を払い終えると、結構な確率で血圧と身長・体重を測るように言われます。新しめの診療所であればほとんどの場合がそうです。
そんなときに、予め相手に下の中国語を見せて確認してみましょう。
血壓和身高體重要量測嗎?
血圧・身長・体重は測定しますか?
もし相手が首を振ったり、「不用(ブヨン)」と聞こえたら、測らなくていいです。
もし相手が「要!(ヤオ)」と言えば測る必要があります。
測る必要がある場合は、受付のお姉さんが指さしたりして場所を教えてくれますので、そこで測ればOKです。診療所の場合、基本狭いので、血圧測定器等があればどこにあるかすぐにわかるので大丈夫ですね。で、測ったあとの測定値を受付の人に渡します。
※血圧計は数値が書いてあるレシートみたいなものが自動で出てきますので、それを渡せばOKです。もし旧式の血圧計や身長/体重計であれば測定後の記録を自分で紙に書いて提出しましょう。測定器の隣に紙が置いているはずです。
「名前を呼ばれたら診察室に入る」際に使える中国語
超人気の診療所でない場合は、基本的に血圧とかを測ったらすぐに名前を呼ばれ診察室に招かれます。
自分の名前を中国語で呼ばれてもわからない!!
と不安になるかもしれませんが、診療所なら安心です。小さいのですぐに受付の人なり、看護師の方が案内してくれるはずです。
そんなときも
「謝謝・シエシエ」といい感謝の念を表しましょう。
「診察開始」の際に使える中国語
椅子に座ると、お医者さんが目の前にいて、まず十中八九、こう聞いてくるでしょう。
「今天怎麼了嗎?(ジンティエン ゼマラマ?)」
今日はどうされましたか?
「ジンティエン ゼマラマ?」と聞かれたら、すぐに自分の今の症状を説明しましょう。説明するときは「受付の人に会釈し、問診票を書く際に使える中国語」で書いた症状をお医者さんに指さしてみましょう。
そうすると、まず聴診器をあてられると思います。
この時に聞こえてくる中国語は、
「吸気(吸って~/シーチィ)・深呼吸(深呼吸して~/シェンフーシー)」
「吐氣(吐いて~/トゥチィ)」
「憋氣(息止めて/ビエチィ)」
「シーチィ」とか「シェンフーシー」と聞こえたら息を吸いましょう。途中で「ビエチィ」と言われたら息を止めましょう。で、そのあと「トゥチィ」と聞こえたら息を吐きましょう
そして、お医者さんがアイスの棒みたいなものを手に取ると、口腔内の確認が始まると思います。
その時に聞こえる中国語は恐らく
嘴巴張開(口開けて~/ズイバージャンカイ)
でしょう。
この「ズイバージャンカイ」が聞こえたら、口を大きく開けましょう。
終わったと同時くらいに目も見られるかもしれません。
もし腹痛や下痢などの症状であれば、ベッドで仰向けの状態になるよう指示されるので、指示に従いましょう。言葉じゃなくて身振り手振りで知らせてくれると思うので、すぐにわかると思います。
そして、お医者さんの触診が始まります。
お腹の色々な部位を押されるはずなので、押されて痛い部位があれば
「痛!(痛い!/トン!)」
と伝えましょう。「トン」は簡単なので発音できますよね。発音的には北島三郎さんの「与作」という曲の「トントントン」という歌詞の部分に近いです。ちなみに、三回「トン」を繰り返せば「痛い痛い痛い」という意味なので、お医者さんに十分痛みは伝わるはずです。
痛いときは「トン!」。発音は「与作」。これを覚えておきましょう。
そうすると大体の診断が終了するので、次に下の文を見せてください。
風邪っぽいの症状でお医者さんに診てもらった場合。
這是一般感冒嗎?還是流感?
一般的な風邪ですかね?それともインフルエンザ?
こう言って、次に下のどちらかを指差して聞いてみましょう。
感冒(風邪)
流感(インフルエンザ)
この時、指差すと同時に「這個嗎?(これですか?/チェガマ?)」と言ってみましょう。
お医者さんが頷けばその病名ということになります。
腹痛や下痢などの症状でお医者さんに診てもらった場合。
這症狀原因為何?
この症状の原因は何ですか?
病毒性腸胃炎(ウイルス性胃腸炎)
細菌性腸胃炎(細菌性胃腸炎)
一般腸胃炎(一般的な胃腸炎)
其他(その他)
この時、指差すと同時に「這個嗎?(これですか?/チェガマ?)」と言ってみましょう。
お医者さんが頷けばその病名になります。
下痢が続いていて、重度な脱水症状が確認されたら点滴されると思うので、その際こう聞いてみましょう。
需要打點滴嗎?
点滴打たないとダメですか?
お医者さんが頷けば点滴が必要になりますね。
また、酷い場合は抗生物質も飲む必要があるかもしれないのでその際はこう聞きましょう。
需要使用抗生素嗎?
抗生物質が必要ですか?
頷けば抗生物質が必要な症状と言うことになります。
基本的にお医者さんは中国語じゃなくて「YES」とか「NO」で答えてくれると思いますよ。
一通り終わるとお医者さんから
還有什麼問題嗎?(ハイヨー シェンマ ウェンティー マ?)
他に何かありますか?
と聞かれるかもしれないので、その際は
沒問題。(何もないです。/メイウェンティ)
と答えましょう。
そして最後に
「謝謝/シエシエ」
と言って診察室から出ましょう。
「カウンターで薬代を払う(300元程)」際に使える中国語
診察室から出て5分以内で名前を呼ばれたり、カウンターに来るよう言われたりするので、その際に薬代を支払いましょう。
心に余裕があればこの時にすかさず
多少錢?(いくらですか?/ドゥオシャオチエン?)
と言ってみましょう。
おそらく何か言われると思いますが、聞いてもわからないと思うので、その時はまず1000元渡しましょう。一般的な風邪とか腹痛なら1000元も渡せば足りるはずです。
処方箋とお釣りをもらったら 「謝謝」と言います。
そうすると受付のお姉さんから薬局で薬を受け取るように言われます。ほぼほぼ診療所の隣に薬局があるので、処方箋を持って薬局に行きましょう。
「薬をもらう」時に使える中国語
薬局に到着するとまず薬剤師の人が
健保卡(保険証/ジエンバオカ)
と言って来るので、「ジエンバオカ」と聞こえたら、次の文を見せましょう。
我是日本人,所以沒有健保卡,我是自費的。
日本人で保険証がないため、自費です。
と言って、パスポート等の身分証明書を見せましょう。
そうして、処方箋を薬剤師さんに渡します。
そうするとこんな袋に入った薬を渡されます。
一番大事なのが「用法」というところです。ここには服用回数とタイミングが書かれています。
上の袋に入ってる薬は「每日兩次,早晚(飯後)各一次」と書いてあるので、「1日2回、朝、晩の食後に各1回服用」と言う意味になります。
基本的な風邪薬とかであれば、
「早 午 晚(飯後)和睡前 各一次(朝昼晩の食後と寝る前に各1回服用)」
と書かれていると思います。
基本的には三日分の薬が処方されますが、念のため、袋に書いてある「處方天數(処方日数)」を見ておきましょう。上の写真の場合は28日分の薬が処方されています。ここが「3天」となっていれば三日分と言うことになります。
内容物を確認したら、薬剤師の人に「謝謝/シエシエ」と言って薬局から出ましょう。
これで一応の流れが終了となります。
終わりに
楽しい旅行中、病気になんかかかりたくないですよね。でもやはり台湾は外国です。食べ物も違えば水も違う。空気もお世辞にも綺麗とは言えない環境です。そして蒸し暑いです。
なので、気分が悪くなったり、風邪ひいたり、お腹壊したりすることがあると思います。
そんな時はぜひ我慢せずに、診療所で見てもらいましょう。
台湾人は優しい人が多いですから、色々助けてくれるはずです。
気分が悪すぎて自分ではどうしようも無い場合は、ホテルの人に救急車を読んでもらうのも手です。絶対に無理したり、我慢したりしないようにしましょうね。
以上
台湾マスターでした。
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高血圧、高脂血症気味の石井です。
臨場感のある記事、ありがとうございます。
何だか、台湾の病院に、ちょっと行ってみたくなりました。
10年くらい前に、上海に行ったとき、薬屋にふらっと入って、
薬を買ったことを思い出したので、薬箱を覗いたら出てきました。
西洋参片(Xi Yang Shen Pian)って書いてあります。
保存期間が2年て書いてあるので、もう使用できませんね。
確か、中国本土では、西洋医学と中国医学が並立していたような気がするのですが、
台湾では、一択なのでしょうか?
石井様
毎度コメントいただきましてありがとうございます。
西洋參片はどうやらアメリカニンジンのようですね。
Baidu百科を見てみますと、
「现代医学研究证明,西洋参具有抗疲劳、抗衰老、抗休克、提高思维、改善记忆及调节内分泌、增强人体免疫力及改善心血管功能等作用。」と書いてありました。訳しますと、「アメリカニンジンには抗疲労、老化防止、ショック防止、集中力向上、記憶力改善とホルモン調整、免疫力の増強及び心臓血管機能の改善が現代医学の研究で証明されている。」とのことです。
あくまでも中国のBaidu情報なんで「ほんまかいな」と疑いたくなるような内容ですね。ただ本当ならかなり効く万能薬ですね。
台湾でも本土と同じく西洋医学と中国医学、どちらも発達しています。漢方薬を売ってる店があちこちにあります。で、中国医学は「中醫」といい、「我去看中醫(中国医学に見てもらう)」と言う台湾人が結構います。
捻挫であったり、風邪であったり、慢性病であったり、いろんな症状や病気が中国医学で治せるようです。
一定の需要が今でもある理由はズバリ「漢方のマイルドな薬」を処方され、即効性はないが副作用も少ないと言うことに尽きると思います。ただ、体質に合わないと逆に悪くなる場合もあるらしいので要注意です。
私は「中醫」に行ったことないので、今度何かあればトライしてこのブログで紹介できたらなと思います。
台湾マスターより。