台湾で民事裁判を傍聴した件とその後の展開。
どーもこんにちは。
台湾マスターです。
さて、以前、「台湾で裁判所に行き、刑事裁判と民事裁判を傍聴した件。」という記事で、台湾の裁判について少し書かせていただきました。
この記事に注目!!
今回はその後の展開について書こうと思います。
この記事だけ読んでもなんのこっちゃわからないと思いますので、まず上の記事を読んでからこの記事を読んでいただければと思います。
裁判所に到着し、ひと悶着ありました。
もうこの裁判の為に、3回ほど裁判所に通っていますが、毎回裁判所併設の駐車場に車を停めていました。
入り口にゲートがあり、毎回そこで警官が車両をチェックします。前回の記事ではごねまくった結果、併設の駐車場に車を停めることができたと書きましたね。
そして今回。
今回も何とかなるだろうと思い、裁判所の入り口に到着。ゲートが開いており警官も何も尋ねてこなかったので、
そのまま駐車場内に侵入しました。
へっ。ちょろいもんだぜ。
とつぶやきながら、狭い駐車場に得意のバックで駐車完了。縦列駐車は大の苦手で
何回切り返しとんねん!!
って誰かから突っ込みが飛ぶくらい、超ド下手ですが、バックの車庫入れは超得意で、車庫入れ選手権で優勝できるくらい自信がみなぎっております。
で、駐車して車から出た瞬間、後ろからなんかものすごいオーラのある警官がこちらに来る気配がしました。THE警官って感じのコワモテの男性警官でした。
コワモテ警官:おいお前、なんで勝手にここに駐車しとんねん。
台湾マスター:いやいや、いつもここ停めさせてもらってるし。
コワモテ警官:だれの許可でここ停めとんねん!!
台湾マスター:いやいや、前回女性警官に説明したら停めさせてくれたし。
コワモテ警官:そんなん知らん。ここは関係者専用駐車場や。はよ出てけ。(目力半端ない。)
台湾マスター:はい。じゃあ外に停めま~す!!
とまあ、無断駐車がばれてしまいました。で、すぐに車に乗り込みエンジンをかけて、そそくさと裁判所から出ました。
しかし、大阪府警のマル暴をほうふつとさせる圧倒的オーラでしたね。怖かったです。
で、撤退時に他に駐車している車を見ると、私が乗ってる車とまったく同じ色で同じ車種の車が停まってたんで、恐らくその裁判所関係者の車両と勘違いして私の車の侵入を許したんではないんでしょうかね。
でも、その後すぐに
コワモテ警官:あれ、この感じ、まさかデジャブ?
ってなって、私の車が部外者のものだとすぐに気づき、近づいてきたんだと思います。
まあ、何はともあれ、今回は侵入に失敗してしまいました。
で、裁判所の周りの道には白線の駐車スペースがたくさんあるので、そこに停めて裁判所に歩いて向かいました。
裁判所に到着すると入り口にセキュリティーゲートがあるので、いつもと同じようにそこで警官に事情を説明し、中に入ります。
弁護士はすでに到着していました。で、弁護士に
台湾マスター:いや~。今回はさすがに中に車停めれなかったよ。
弁護士:当たり前やん!!わしも停めたことないのに!!
って言ってました。
裁判所にしょっちゅう出入りする弁護士ですら停めたことがないというくらいなんで、逆を言えば今まで停めることができてたこと自体が奇跡だったんですね。
民事裁判開始
場所は前回と同じで「第6法廷」でした。
我々が中に入るとすぐに弁護士は更衣室に向かい、例の法服に着替えに行きました。2分後戻ってきた時と同じくらいに、裁判長も被告人も入廷し、いつもの
起立!!
でスタート。
今回は前回の和解案に基づき、裁判が進んでいきます。まあ、ほぼほぼいつものルーチンって感じなんでしょうね。形式的に進められていきます。
で、前回の話し合いで、相手側が損害賠償金を分割で払うっていうことになっており、その第一回目の支払いがこの民事裁判の最中に裁判所内で行われました。
被告人が札束をカバンから出します。
振込とかではなく現ナマで大金を持ってきてました。
おお、なんてバブリーな。
って心でつぶやきました。
で、ビックリしたのが、
裁判官:おいチミ、前にきてお金を数えてもらえる?
台湾マスター:え、私??
裁判官:そうだよ。
普通、そういうお金って銀行とかにある「シュパパパパパパッ!」っていう音が心地よい「紙幣計算機」で済ませますよね。
機械じゃなくて人が数えるって、そんなアナログで「ミナミの帝王」の萬田銀次郎みたいなことを私がするのか??
って思いましたが、裁判長命令は絶対ですよね。
逆らうものなら禁固刑喰らう可能性もあったので、命令に従い、被告人の目の前でお金を数えます。
コンビニとかスーパーで働いたことないんで、お金を数えるのには全然慣れていません。しかもピン札じゃなくてどっかから一生懸命かき集めてきたであろう紙幣だったんでヨレヨレのものも混じっており、非常にカウントしづらい。。。
10分くらい経ったでしょうかね。
無事にカウントが終わり、こちら要求する第一回の損害賠償と違わない金額が確認されました。
で、その賠償金をカバンにしまい、傍聴席に戻ります。
その後、裁判長からのありがたいお話があり、そして閉廷となりました。
これにて民事裁判は終了し、正式に和解が成立しました。あとは刑事裁判を残すだけです。
終わりに
いやー。裁判を傍聴するっていうのも、結構興味深いですね。傍聴マニアっていうのがいる理由もなんとなく理解できます。
今回、台湾の裁判所にて人生初めて裁判に参加し、いろいろと勉強になりましたね。もちろん、裁判所なんかに行かないに越したことはありませんが。。
みなさんも、万が一そういうチャンスがあれば、是非傍聴してみてください。
以上
台湾マスターでした。
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