訪台者必見!台湾の携帯会社。料金は?オススメは?
どーもこんにちは!
突然ですが、皆さん、ケータイは持ってますか?
このご時世、ケータイ電話持ってない人の方が超超マイノリティだと思います。私ももちろん持っています。
自慢ではありませんが、割と初期からスマホ使っちゃってます。
そんなスマホ中毒気味な台湾マスターですが、今回は台湾の携帯電話事情について語ろうと思います。
日本と台湾の携帯電話事情
まず、日本と台湾の携帯電話事情について簡単におさらいしましょう。
日本の大手携帯キャリア
皆さんご存知の通り、日本には3社あります。電気通信事業者協会の資料を見ると、シェアは以下となっています。
No.1:ドコモ
2017年度の契約数は75,678,300です。シェア46%
No.2:au
2017年度の契約数は50,638,200です。シェア30%
No.3:ソフトバンク
2017年度の契約数は39,505,300です。シェア24%
3社合計で165,821,800となっています。
日本の人口が1億2千700万人なので一人あたり1.3台の携帯電話を保有していることになります。
台湾の大手携帯キャリア
台湾も3社の大手携帯キャリアが狭い台湾内でしのぎを削っています。日本の電気通信事業者協会にあたる國家通訊傳播委員會(NCC)によるとシェアは以下となっています。
No.1:中華電信
画像元:中華電信ホームページ
契約数:1058.9万(3G:273.5万/4G:785.4万)シェア37%
中華電信は日本のドコモと一緒と考えていただいてOKです。もともと国営で、その後民営化されました。元国営ですので、ドコモと同じくカバー率が高く強気な値段設定です。私から言わせると、お高くとまった、いけ好かない企業です。
No.2:台灣大哥大(台湾モバイル)
画像元:台湾モバイルホームページ
契約数:732.5万(3G:204万/4G:528.5万)シェア25%
民間による携帯事業者のパイオニアです。ちなみに企業名である「大哥大da4 ge1 da4」とは平野ノラさんがバブリーネタで「しもしも?舘ひろし?」って言いながらもってるでっかい携帯電話の俗称です。
こんなやつ。↓↓
画像元:每日頭條
No.3:遠傳(FarEasTone/ファーイーストン)
画像元:ファーイーストンホームページ
契約数:722.6万(3G:195.1万/4G:527.5万)シェア25%
台湾のコングロマリットである遠東グループの携帯会社です。日本のドコモが5%弱の株式を保有しており資本参加してます。
以上が台湾における大手のキャリアになります。
上記3社以外には、かの有名なホンハイ傘下の亞太電信(アジアパシフィックテレコム)と台湾之星(T-STAR)というキャリアがありますが、この2社合わせてもシェアは13%ほどしかありません。
以上、台湾には上記5社のキャリアが存在しています。
台湾には2,900万の契約数がある(2018年には3000万を越す可能性アリ)とのことなので、2300万人の人口で割ると、一人あたり1.26台保有している計算になりますね。
日本は一人当たり1.3台という結果だったので、数字上は日本より保持数は少ないですが、私の感覚からすると会社支給の携帯電話が日本より多くなく、個人として2つ以上の携帯をもっていたり、SIMカード2枚挿しで使っている人もめちゃくちゃ多いので、実際の保有数は台湾の方が多いと思います。
スマホ普及率
日本のケータイ市場はよく「ガラパゴス」と言われていますね。いまだにフィーチャーフォンが根強い人気を誇っています。フィーチャーフォンとは俗に言う「ガラケー(ガラパゴスケータイ)」です。日本ではまだまだ目にする機会が多いですが、台湾ではめっきり見なくなりました。
そこで日本のガラケーとスマホの保有率について調査したところ、日本の総務省で役立つグラフを見つけたました。それがこちら。
2016年のデータなので少し古いですが、やはりまだまだガラケー所持者がいることがわかりますね。3割以上います。スマホはと言うと56.8%です。
少しびっくりしたのが、モバイル端末全体としては83.6%の保有率なんで、逆を言えば
100人中16人はケータイすら持ってないってことですよね!!??
おそらく「じいちゃん&ばあちゃん」で持ってない人が多いんでしょうが、ここからも高齢化問題が垣間見れますね。
では台湾はどうでしょうか?
先ほど台湾ではガラケーを見なくなったと言いました。実際、私の職場でガラケー使ってる人は一人もいません。
ここ3年、街中でもどこでも台湾でガラケー使ってる人すら見たことありません。
まあ正確に言うと、ここ3年でガラケー使ってる人を見たことはありますが、全て日本企業からの出張者なのでノーカウントです。
下のグラフを見てください。2017年4月時点での調査資料です。
画像元:ウィキペディア「List of countries by smartphone penetration」
ウィキペディア情報なんであてにならないと思いきや、このデータの元になっているのが「Newzoo’s Global Mobile Market Report」なんで、まあそこそこ信頼できる数字です。
なんと、台湾のスマホ普及率70%超えてます。日本が50%というリサーチ結果なんで、普及率からいうと断然台湾が日本を上回っていますね。
台湾は世界でスマホ普及率が5位という、スマホ高普及国家なんです!!
携帯代について
日本の料金プラン
日本には長らく帰っておらず、日本の携帯料金事情が全くわからなかったので色々調べてみました。
結論:複雑すぎてよくわからない。
わかった事:
・料金高すぎ。
・大手キャリアにはネット使い放題プランがない。
・契約したデータ容量を越えると通信制限が発生!!一気に遅くなる。
・家族でデータ容量をシェアできるプランがある。
・とりあえず料金高すぎ。
・MVNO(格安SIM)一択っしょ。
・やっぱりよくわからない。
以上でした。
ニュースでよく携帯料金でのトラブルが増えていると聞いていましたが、
そら増えるはずだわ。
複雑すぎです。そんでもって料金高すぎです。
台湾の料金プラン
台湾はどうかというと、
もう最高です!!
2018年5月11日現在、3月に発生した「トイレットペーパーの乱」につぐ勢いで、携帯ショップでは大混乱が発生しています。ちょっとした社会現象になってます。
なぜでしょうか?
それは中華電信が母の日特別キャンペーンということで、
4Gネット使い放題プラン(データ量無制限)を2018年5月9日~5月15日の7日間限定で打ち出したからです。
料金は、
499元です!!(日本円1800円!!)
このプランの内容は
・30ヵ月契約
・データ容量無制限でネット使い放題。速度制限一切なし。
・同じ携帯キャリア同士の通話無料
・他キャリアと固定電話への通話、合計180分無料
・MNP、既存、新規だれでも契約可。
台灣大哥大(台湾モバイル) 遠傳(ファーイーストン)も499元の「母の日特別プラン」を設定していましたが、中華電信の猛攻に焦り、プラン内容を変更するという事態になりました。
台灣大哥大(台湾モバイル)
・中華電信のプラン内容に合わせる。
・ネット契約&携帯ショップでの契約どちらも可。
・同じ携帯キャリア同士の電話は無料。
・キャンペーンは原則2018年15日まで。ただ市場動向をみて調整。(延期もあり?)
・契約期間を24ヵ月から30ヵ月へ延長。
遠傳(ファーイーストン)
・中華電信のプラン内容に合わせる。
・2018年5月13日までの申し込み期限を15日まで延長。
・MNP限定だったが新規契約者、既存契約者どちらも申し込み可能に変更。
・契約数量限定撤廃。
・契約期間を24ヵ月から30ヵ月へ延長。
という風に変更になりました。
中華電信とファーイーストンは母の日限定プランということで延長はありませんが、台湾モバイルは市場動向を見て調整するとのことなので、今後の延長に含みを持たせています。
どうです?安いですよね?
めちゃくちゃ安いですよね?
母の日限定プランじゃなくとも、2018年5月の時点で、ネット使い放題+同じキャリア同士通話無料などが入ったプランは、どのキャリアも月額600元程(日本円2200円程度)です。
このブログを見てくださっている多くの方は日本国内に住んでおられると思いますので、月額料金等は特に関係のない内容なので恐縮ですが、とにかく
台湾の携帯代は安いということを知っていてもらいたいです。
如何に日本の三大キャリアがぼろ儲けしてるかということを知ってもらいたいです。
台湾で携帯を新規契約する場合
では、日本人が台湾に駐在で来る場合や留学で来る際、台湾の携帯キャリアで契約する場合に必要な確認書類について説明いたします。
各キャリアによって確認書類等は違いますが、予め言っておきますと、
原則としてパスポート、居留証が必要です。
中華電信の場合
・パスポート
・居留証or台湾の健康保険証(健保卡)or国際学生証
・保証金2,900元or台湾人の連帯保証人
台灣大哥大(台湾モバイル)の場合
・パスポート(12ヵ月以上の有効期限)
・居留証or就労許可証(いずれも12ヵ月以上の有効期限)
遠傳(ファーイーストン)の場合
・パスポート
・居留証or就労許可証
台湾之星(T STAR)の場合
・満20歳以上
・就業証明
・パスポート(3ヵ月以上の有効期限)
・居留証or就労許可証or台湾の健康保険証(健保卡)or国際運転免許証(すべて3ヵ月以上の有効期限)※国際運転免許証は台湾政府機関発行のものに限る。
・台湾人の連帯保証人
となっています。
個人的にホンハイ傘下の亞太はよくわからないですし、知る必要ないかと思うので説明していません。
台湾で個人で携帯キャリアと契約するとなると、中国語の能力もある程度必要になりますし、結構ハードルが高いです。また、携帯ショップの人が外国人の契約をしたことがない場合は、上記以外の資料の提示が求められたりするかもしれません。ショップにより対応がマチマチである場合もあり、結構面倒くさいです。
オススメの携帯キャリア
もし、こちらで働いていて、且つこれからも長く働く予定があり、居留証があり、また連帯保証人になってくれそうな台湾人の友人がいれば
台湾之星(T STAR)をおすすめいたします。
画像元:台湾之星ホームページ
とにかく安いです。
例えば、2018年5月時点で、388元のプラン(日本円1400円)があります。
プラン内容は以下の通りです。
・データ容量無制限でネット使い放題。速度制限一切なし。
・同じ携帯キャリア同士の通話無料。
・他キャリアへの通話45分無料。
・固定電話1秒0.03333元。
もうこれで十分です。スピードは21Mbpsなんで超爆速ではありませんが、YouTubeも余裕で見れますし、大容量の映画を短時間でダウンロードしたい!とか、無料通話時間がもっと必要!などという要求がない以上、このプランで十分です。
ちなみに、もし台湾人の友人がすでに台湾之星のこのプランに加入していれば、家族割りというサービスも提供されており、上と同じプラン内容で
料金は288元(日本円1040円)です。
家族じゃなくても外国人でも家族として加入できちゃうという素晴らしいプランです。また契約上「子機」扱いになるので、居留証の提示等もとめられることもありません。
なので、もしそんな台湾之星ユーザーの素晴らしい友人がいれば、厚かましく便乗させてもらいましょう!!
気になる電波は?
安い携帯キャリアにありがちな「電波が弱くて田舎じゃ使い物にならない」という問題。
安心してください。
台湾之星は問題ありません!!
私も台湾之星ユーザーですが、今現在困ったことは一切ありません。台中の田舎の温泉に行ったり、新竹の山奥に釣りに行ったり、基隆の田舎に行ったりしましたが、全く問題ありませんでした。場所によっては中華電信よりも繋がりがいいです。
心配ご無用です。
こぼれ話
実は私は昔から台湾之星を使っていました。っていっても厳密に言うと前身である威寶(VIBO)というキャリアなんですが、3年ほど使用していました。一時大手キャリアである中華電信に乗り換えましたが、今はまた台湾之星(旧VIBO)にお世話になっています。※威寶(VIBO)は2014年に「台湾之星」に買収され子会社となったため、この会社名になりました。
このVIBO(現台湾之星)は当時から同じキャリア同士の通話は無料というサービスがあったんで、このサービスをうまく利用して当時の彼女と愛をはぐくみ、今では妻となって私を支えてくれています。そんなこんなで台湾之星は個人的に非常に思い入れのある携帯キャリアなんですね。
台湾之星さん。その節は大変お世話になりました!!
プリペイド携帯について
台湾に来たばかりの外国人にとって、プリペイド携帯はありがたい存在でした。居留証もないし、台湾に知り合いもいない人にとっては非常にありがたい制度でした。コンビニですぐに買えましたからね。でも、今やプリペイド携帯もすぐには持てない社会になってしまいました。
理由は簡単。日本と同じくしばしば詐欺などの犯罪で使われていたからです。
2017年の9月からはプリペイド携帯の申し込み自体が厳しくなり、一般の携帯電話契約時に必要な確認書類の提出が義務付けられるようになりました。なので、外国人も原則としてパスポート以外に居留証や就労許可、健康保険証がないと申し込めないんですね。もちろんネットを通してあやしげなルートからであれば今でも割りと簡単に入手できるのですが、万が一何か問題があれば警察沙汰になる可能性もあるんでおすすめしません。
そういうことなんで、台湾で携帯電話を持とうと思うなら、手っ取り早い方法としては早く台湾人の友人を見つけて、その友人名義で申し込むしかありません。台湾に来たばかりの人にとっては非常にハードルが高いですね。
でも、仕方がないです。
台湾に来たばかりの人(観光&留学)
じゃあ、台湾に来たばかりでネット環境や携帯番号がどうしても必要な人はどうすればいいのでしょうか?
旅行者向けのプリペイド携帯を購入する方法があります。
携帯会社によりプランが異なりますが、3日から長くて30日有効なプリペイド携帯なら外国人も簡単に購入できます。延長はできないので期限が来る毎に買い替える必要があります。(電話番号ももちろん変更になる)
台湾についたら空港の携帯ショップカウンターで購入できます。プリペイドの有効期限が切れれば街中の携帯ショップでも購入できます。
以下、各社のプランを添付します。
中華電信
画像元:中華電信ホームページ
30日間ネット使い放題&450元分の通話料がついて1100元(日本円4000円)です。
台灣大哥大(台湾モバイル)
画像元:台湾モバイルホームページ
30日間ネット使い放題&430元分の通話料がついて1000元(日本円3600円)です。
遠傳(ファーイーストン)
画像元:ファーイーストンホームページ
30日間ネット使い放題&430元分の通話料がついて1000元(日本円3600円)です。
台湾之星(T STAR)
画像元:台湾之星ホームページ
3G回線の場合:30日間ネット使い放題&500元分の通話料がついて750元(2700円)です。
4G回線の場合:30日間ネット使い放題&300元分の通話料がついて950元(日本円3500円)です。
やはり台湾之星は安いですね。
注意点
SIMロックが掛かっている携帯は台湾のSIMカードが使用できませんので、日本で予めSIMロックを解除しておくか、SIMフリーのスマホを購入するなどの準備が必要です。
ちなみに台湾で販売されているスマホはすべてSIMフリーなので、台湾で安いスマホを購入してテザリング機能を利用して日本から持ってきた端末を利用するという方法がいいと思います。私の友人もそうやって使っている人がいます。
スマホを使ってるならLINEやSkype等のアプリがありますし、アップル製品同士ならFace Time等の無料通話機能が利用できるので、プリペイドについてくる無料通話分を使用しなくとも事足りますね。
まとめ
今回はかなり長文になってしまいましたが、この記事を読めば台湾の携帯電話事情について十分すぎるほどわかって頂けたかと思います。
おさらいしましょう。
台湾の大手キャリア
・中華電信
・台灣大哥大(台湾モバイル)
・遠傳(ファーイーストン)
の3社です。
それ以外に
・亞太電信(アジアパシフィックテレコム)
・台湾之星(T-STAR)
というキャリアがありますので、合計で台湾の携帯キャリアは5社あります。
オススメは台湾之星です。変な名前ですが、コスパは抜群です。
そしてちょっとすごいのが、台湾のスマホ普及率は世界屈指で、じいちゃんばあちゃんもスマホいじってる姿を街中でよく見かけることです。
そんな台湾、居留証がないと携帯の契約ができません。
なんで、観光で来る人はポケットWi-Fiをレンタルするか、あるいは旅行者向けプリペイド型プランを申し込むことで訪台中もネットし放題です。
台湾に来たばかりの居留証の無い留学生も旅行者向けのプリペイド型プランで台湾ライフをエンジョイできます!
以上
台湾マスターでした。
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