マジメな話題から笑える小噺まで。ニッチな台湾を紹介します。

米国株式市場大暴落。で、最近の台湾株ってどうよ。

米国株式市場大暴落。で、最近の台湾株ってどうよ。

皆様、こんにちは。

台湾マスターです。

久々の更新になります。4ヶ月ぶりくらいですかね。

いやー、やっぱブログ書く気が起こりませんね。

こんな時は台湾の株式市場について書きましょうかね。

2022年5月現在の台湾の株式市場の動向

昨今、米国株式市場のクラッシュでメンタルをやられてしまっている個人投資家も多いと思います。

なんか最近の動きを見てるとコロナショックの時の値動きを見てるみたいで、

ゾクゾクしますね。

オラ、ゾクゾクすっぞ。

2年前のあの時はもうサーキットブレーカー発動しまくりで、興奮しっぱなしでしたね。

で、アメリカの株式市場は今も現在進行形でクラッシュしまくっているわけです。

ダウは今年に入って13%下落。

ナスダックは27%下落。

フィラデルフィア半導体指数は25%下落。

弱気相場入りって言われてますね。

台湾株はどうなのか?

この質問に回答する前にまず言っておきたいことは、

台湾株をやる際に絶対に見ておかないといけないのは、ナスダック100指数とフィラデルフィア半導体株指数です。

基本台湾株はこの2つの指数に連動してます。

なので、朝起きたら、まずこの2つの指数を見てから台湾株式動向を見るようにしましょう。

なぜかって?

それは台湾株はハイテク銘柄が多く、なおかつ人気だからです。

本題に戻りますが、台湾の株式市場は現在どうなっているのか?

答えは、

加権指数は今年に入って12%ほど下落しています。

ただし、半導体関連はめっちゃ下がってます。

泣く子も黙る、向かう所敵なしのファウンドリ最大手、又の名を「台湾番長」TSMCも漏れなく下がってます。

IC設計メーカーも下げがきつい。

瑞昱(リアルテック)、聯詠(ノバテック)、聯發科(メディアテック)その他多くのI C設計メーカーが撃沈中。。

ノバテックに至ってはPERが5倍と、訳のわからないほど低評価されてます。

なぜ半導体関連が下がってるのか?

まあ、アメリカの半導体関連が下がってるから下がってる。という答えは間違いではないです。

ただ、アメリカの場合は人気のないインテルのPERはふざけた7倍ですが、それ以外はいまだに25倍を超えるような銘柄が多いですから、インフレで金利が上がれば高PERの銘柄が売られるのは当たり前です。

それに煽られる形で台湾の半導体関連も売られている、ということです。

でも他にも理由があります。

例えば下げのきついノバテックは何で下がってるのか?

答えは、液晶パネルの需要が下がり、価格が低下し在庫調整に入ったからです。

液晶パネルは台湾では2社が有名で友達(AUO)と群創(INNOLUX)がありますが、シャープの「液晶投資失敗事件」から分かるように、景気に大きく左右される業態です。

そこにドライバICを売ってるのがノバテックです。コロナ禍においては液晶の需要が旺盛でなおかつ半導体不足が相まってドライバICは高値というか言い値に近い状態で売られていましたが、需要が一服し、在庫調整が入るということで、ノバテック株が売られまくってます。

特にモルガン・スタンレーからの評価は鬼低く

何かモルガン・スタンレーの偉いさんに悪いことしたんじゃないだろうか?

と疑うくらいに目標株価が引き下げられてます。

2021年のめっちゃ儲かってるイケイケの段階で目標株価が414元に引き下げられ、その後もっと低い313元に。今年の5月には272元という馬鹿げた目標株価をつけられてます。

今週に入って、株価が持ち直しはじめ、5月22日現在400元まで持ち直しています。

が、この低評価も相まって、株価が下落しています。

あと、3月に入ってからのホットな話題としては、

スマホ出荷量の減少予想です。

台湾のハイテク業界と深い関係のあるスマホ。

スマホ製造にしても、内部で使う電子部品、ICにしても全部台湾企業と関連があります。

ウクライナ戦争勃発、世界的インフレ、上海のロックダウン等の影響で景気が衰退しスマホの出荷数量が今年は去年に比べて減少すると予想されています。

このニュースが出た瞬間、関連銘柄は一気に奈落の底に落ちました。

特に下げがきつかったのが

今ではクアルコムと肩を並べるスマホIC世界大手

メディアテック(聯發科)】

です。1000元を超えていた株価が今では840元に。売られすぎです。

で、もっと売られてるのが

【ウィンセミコンダクターズ(穩懋)】

この会社は化合物半導体に特化したファウンドリで、化合物半導体界のTSMCです。

PA(パワーアンプ)で有名な銘柄ですが、スマホ関連事業が売り上げの多くを占めていることから、このニュースが出てからものすごい勢いで株価が下がってます。高値からもう半分以下になってます。まあ、業績報告時にQ2(4月から6月)の業績はQ1よりも悪く、Q3も楽観視できないって言ってましたから、そら売られるわ。って感じですがさすがに売られ過ぎです。

とまあ、色々書きましたが、台湾株式市場が下がっている原因としては、

  1. 米国株式市場、特にハイテク関連が下がりまくってる
  2. 景気後退疑惑
  3. スマホ出荷数量減少

だいたいこんな感じです。

台湾マスターはどうなのか?

どうなのかって??

安心してください、絶好調っす。

というのは、ハイテク株に投資してなかったから。

というか、個人的にずっと前から期待し、保有しては手放し、保有しては手放しを、繰り返しているバイオ企業「晟德」に投資をしていまして、昨年の権利落ち日から株価が下がり続け、「塩漬け状態」にせざるを得なくなっていたから。

まあ、去年の9月以降が仕事も忙しかったってのもありますがね。

で、先月のハイテク株急落時にバイオ関連が上がり出して、見事にプラ転、当該銘柄の直近の最高値で見事に全株売り払い利益確定。

で、その金でハイテク銘柄のデイトレとスイングトレードへスタイルを変更

それが当たって、

5月は結構ウハウハです。

じゃあ、今どこに注目しているかというと。。。

・パレードテクノロジーズ(4966/譜瑞-KY)

・ウィンセミコンダクターズ(3105/穩懋)

この2社です。

チャートを見るとこの2社、底を売った感がありありで、尚且つPERも手頃感が十分に出ています。

で、この2社についてはもう3年くらいずーっと研究し毎日動向を見てますので、動きや特徴が見えています。

この2社の共通点は

HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング・高性能計算)

というテーマです。

スマホを筆頭とするコンシューマ製品は今年の伸びはもう見られないと予想されています。

で、非コンシューマの分野で今後も確実に成長し続けるのがこのHPC(中国語では高效能運算)分野ですね。

TSMCのQ1の業績報告会でも偉い人が

HPC分野の伸びが今年はもんのすごい!パネエ。

って言ってました。

上記2社は昨今のハイテク株急落で株価が下がり、台湾マスター的にはバーゲン価格だと考えています。

パレードテクノロジーズは値嵩株で一般の投資家があまり参入してこないっていうのもメリットです。USB-Type C、USB4、データセンター、サーバー、車用等のICを手がけている、実はアメリカのシリコンバレーにある超優良企業で、アップルと関係の深い企業です。値動きが大きいのでデイトレやスイングトレードに向いてます。

ウィンセミコンダクターズは個人的には売られすぎって判断してます。高値から半値になるようなゴミ銘柄ではないです。なので今後に期待していますね。

終わりに

ということで、久々の更新になりました。

早く専業になるか、この分野のアナリストになってこの道で食っていきたいなあと考えている今日この頃です。

以上

台湾マスターでした。